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ゆく年くる年

「ゆく年くる年」が今年もよかった。

年末にかけて堰を切ったように遊んでいたから、危うく忘れるところだった。

2021年には緊急事態宣言が三度発令されたこと、オリンピックパラリンピックが矛盾を抱えながら開催されたこと、医療現場が逼迫していたこと。

人に会えない辛さに身悶えしたり、ワガママに旅行したり、2021年も相変わらず自分勝手だったことも。

お酒に飲まれた忘年会のふわふわした記憶のように、危うく霞がかってしまうところだった。


だから「ゆく年くる年」は、コロナ禍や自然災害のことをゆっくり思い起こしてくれて、助かった。

来年こそは、自由に移動できますように。そんな願いを込めた鐘が鳴り響きます。
今年こそは、より安心して過ごせる一年になって欲しいですね。

高瀬さん、桑子さんの声に、ジーンとしてしまったよ。

当たり前と思っていたことを、ちゃんと続けられますように。

清々しい気持ちで新年を迎えられなかった人にも、昨年よりもいい日々が待っていますように。

希望は持てなくても、絶望の総量がちょっとでも少なくなりますように。


私は私で、みんなと一緒にいい年にしたいぞー。


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