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麻疹(はしか)の国内感染例が報告されており、今後、感染増加することが懸念

麻疹(はしか)の感染例が国内で報告されており、今後、感染増加することが懸念されます。
麻疹は急性の全身感染症で、ウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染です。その感染力は非常に強く、免疫を持っていない人が感染すると100%発症します。
【症状】感染してから約 10-12 日間の潜伏期間の後、発熱、咳、咽頭痛、鼻水、眼球結膜の充血、目やになどの症状が現れます。2~3日発熱が続いた後、一旦下がるかの様に見えた発熱が一気に39℃以上の高熱となり、発疹が出現します。また、肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。感染力は症状(発熱、カタル症状)出現の前日から解熱後3日を経過するまで続き、極めて強い感染力を示します。
【予防対策】 麻疹ワクチン接種が最も有効です。麻疹は感染力が強く、手洗い、マスクのみで予防できません。
【ワクチン接種検討した方がよい方】
① ワクチンを2回接種したことがない方
②これまで麻疹に罹患したことがない方
に感染するリスクがあります。MRワクチン接種をお勧めします。
麻疹患者さんに接触した場合、72時間以内に麻疹ワクチンの接種をすることで、発症を予防できる可能性があります。
【日本国内のワクチン接種の状況】
~1972年9月30日生 接種なし
1972年10月1日-1990年4月1日生 1回接種のみ
1990年4月2日-2000年4月1日生 1回接種のみ(特例措置対象者)
2000年4月2日生~ 2回接種
【ワクチン接種不適当者】
妊婦および妊娠の可能性のある方(接種後2か月間は妊娠を避ける)、免疫抑制状態にある方など。麻疹抗体検査を行います。

【検査代】1,500円(税別)
【MRワクチン】8,500(税別)
【受診方法】
麻疹を疑い、発疹、発熱などの症状がある場合は、直接来院せず、「麻疹の疑いがあること」を電話でご連絡いただき、受診の要否や注意点を確認してから、その指示に従ってください。
検査、ワクチン接種希望の方はweb予約または電話予約してください。

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