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サイレント肺炎 症状のない新型コロナウイルスの特徴

「Silent Pneumonia (無症候性肺炎: 沈黙の肺炎)」
 無症状の感染者であっても、胸部単純CT検査にて異常影が観察されることがある。新型コロナウイルス患者全体の約7割はCT検査にて異常陰影がある。
1、両側末梢胸膜下に生じるすりガラス様陰影が特徴。
2、胸部レントゲン写真では異常を指摘できない症例が多い。

【無症候性陽性者もしくは軽微な症状を有する患者さんについて】
1、約5割に異常陰影あり(Silent Pneumonia)
2、約3割は症状が変化することなく軽快
3、約1割5分は症状が悪化する

「Silent Pneumonia」から「症状が明らか」になる時は、一般的に考えられている「発熱や咳嗽の増悪や呼吸困難」の出現ではなく、
1、高齢者ではSpO2の低下
2、若年者では頻呼吸の出現が多い

このような自衛隊中央病院の報告から、新型コロナウイルスの特徴がだんだん明らかになってきており、臨床現場では有益な情報である。
「死亡ゼロ」「医療関係者の感染ゼロ」という、自衛隊中央病院の普段からの有事、特に感染症に対するドリルが生かされていることを改めて知ることになる。さすが、防衛医大!

https://www.mod.go.jp/gsdf/chosp/page/covid19.html?fbclid=IwAR1enAoySQSbgKcgG9aNASHzSdZesuArMWe01ZhKgB8U4KyEFAm4WVS1iNE

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