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音楽を、ありがとう。【チリンとドロン】

チリン。

ドロン。

https://www.instagram.com/p/CeiSBsXP3U4/?igshid=YmMyMTA2M2Y=


チリンとドロンが来るですと

「チリンとドロン」が北海道にやってきました。

まさかの北海道ツアー開催。
しかも大きい都市だけではなく、まさかの田舎町でも開催があると聞き、驚きすぎて二度見しました。
確かにメンバーのひとり・田中馨さんのご実家は森町ですが。
そのエリアは全道各地に散りばめられていて、私の住んでいる超ド田舎エリアにも来られるというのです。

そうですね、二度見どころじゃなかったです。
三十度見くらいはしたと思います。


田中馨さんとの出会い



7年前に星野源さんという存在を知ってから、ようやく知ったのがSAKEROCKでした。
残念ながらその年には解散してしまったのですが、源さんだけでなくそのメンバー全員に惹かれていました。
だからこそ、私の目標として「5人それぞれのライブに行く」というのがありました。
源さんはクリアしているので、残るはグッドラックヘイワや在日ファンク、Hei Tanakaやショピン。
その中のひとつが「チリンとドロン」でした。

SAKEROCKでの田中馨さんは、私の中では癒しでした。
他の面々とはまた違う穏やかやさ温かさを持っていた気がします。
SAKEROCKの代表的なMV「会社員と今の私」の、「今の私」が馨くん作曲なのです。
MVではどうしてもidevian crewの井手茂太さんに目を奪われてしまいますが、あれは2曲の対比が本当に面白くて。
「会社員」がどこまでもテンポよく進む分、「今の私」がとにかく沁みるのです。
なんとなくSAKEROCKの素直さとかふわふわした何かを感じて、ホッとするのが馨くんの音楽でした。
8.16とかも名曲です。

https://youtu.be/RBXM4f6xW8M


だからこそ。
2012年に「チリンとドロン」の存在を知ってから、とにかく聴いてみたかったのです。

>>赤ちゃんと向き合い、お父さんお母さんに聴いてほしい音楽を奏でる

このコンセプトがとにかく馨くんと同期して、それは絶対に素敵だと思ったのです。
世界のわらべうた、あそびうた、子守唄。
馨くんの穏やかなコントラバスに、野々歩さんの澄み渡るような歌声が重なったなら。
それはきっと、天国のようだろうと。

が。

ワタクシ、現在は幼子と無縁の生活を送っておりまして。
コンセプトから大いにハズれた「招かざる客」になるのだけは避けたい!と思い、参加してもいいかと主催者さんに直接確認するほどのガチぶりを発揮しました。
結論から言えば「誰でも大丈夫!」との話でしたので、気恥ずかしさを抱えつつもチケットを買うことができました。
(主催者さんはこんな不審者にも親切に対応してくださいました、ありがたい!!)



あたたかい空間



私が観たステージは、とにかくあたたかい空間でした。
野々歩さんの声がとにかくクリアで、そこに重なる馨くんの低い音が雲のようで。
ほんの小さな空間から響く音があまりにも心地よくて、身体まであたたかくなりました。
世界各国のわらべ歌や手遊び歌にどんどん巻き込まれていくのですが、オバチャンには物理的な運動かつ良い頭の体操ですw
参加していた御子たちは一生懸命で、それが音楽と一体になった瞬間の笑顔ったら本当に天使のようでした。

そんな中、妙齢のご夫婦がいらっしゃったのですが。
お二人で仲良くわらべ歌や手遊び歌に参加してらっしゃって、そのお二人もまた歌って踊って本当に楽しそうなんです。
「童心に帰る」という言葉がまさにそれで、お二人の笑顔にも癒されました。

途中、お客様参加型のプチイベントがあるのですが。
少しだけ他に興味が向いちゃった御子が、口に手を当てて「あわわわわ」ってしていたんです。
そんな一瞬をキャッチした馨くんがすかさず「それだ!いい音!!」と即採用。
御子が一気にヒーローになり、最後には全員で「あわわわわ」連呼でしたw
他にもお誕生日をお祝いしてもらった御子が全員からハッピーバースデーでお祝いされて、もう見ているこちらが照れちゃうくらいに照れまくっていたのが可愛かったですw

ステージはあっという間で。
たくさんの幸せな音楽と、たくさんの人たちの笑顔で、涙が出るほど楽しい時間でした。
世界中の音楽でちょっと旅気分も味わえた気がして、充足感でいっぱいです。


久しぶりの、音楽



私の住む地域は、音楽からは本当に縁遠いエリアです。
北海道の片田舎でイベントはなかなか開催されませんし、だからと言って都市部まで足を運ぶのもご時世的にとても難しいのです。
私個人で言うなら2019年に参加したライブ以来、この日まで生演奏の音源に触れることはありませんでした。

それはきっと、あの場にいた人たちにも言えることで。
御子たちが鈴の音の違いに目を丸くして、音楽に合わせて踊るお人形にくぎ付けになって。
見知らぬ人と一緒に歌い、踊り、耳を澄ませる時間が、どれだけ待ち遠しいことだったかと思います。
アンコールの手拍子を打つ皆の表情はどれも穏やかで。
本当に名残惜しい思いと、何よりも音楽を楽しめた幸せで、笑顔に溢れていました。

きっと、あの時間は御子たちの糧になる。
きっと、あの時間は大人たちの支えになる。

音楽は、本当に、本当に、楽しい。
そう、心から思いました。

終演後、少しだけお二人とお話できる時間がありました。
それなのに…私、テンションぶち上がりすぎていて、何を話したのか記憶が飛んでいます。
相当に挙動不審だったこと、あととにかく「来年もぜひ来てください!」だけは言えた気がすること。
野々歩さんが可愛すぎて崩れ落ちそうになったこと。
馨くんが素敵すぎて直視できなかったこと。
とにかくお二人とも優しかったこと。
ギリギリ覚えているのが、ここまでです。
ステージが素敵だったとお伝えしたかったのに、たぶん思いの1%も伝えられなかった気はします。
ああもう、推しが尊い。


帰り道に願うのは



会場からの帰り道。
延々と続く道を走りながら、たくさんのことを考えました。
ふと、この渦中でずっと感じていた重圧感が、ふっと軽くなっていました。
幸せすぎて、ちょっと泣きました。
なんか色々と苦しい日々だけど、もうちょっと頑張れる気がしました。



ちょっぴり。
いや、かなり遠い場所ですが。
どうかまた来年。




「チリンとドロン」に会えますように。

https://youtu.be/7z-aAIqCpHQ


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