キングオブ猫の本【ゆず】

ゆず (秋田文庫 34-1)

猫が好きだ。

というか、ずいぶん前から「猫との生活」に憧れていた。
そのきっかけを作ったのがこの【ゆず】だ。

少し前のエッセイ(?)マンガなので、俗に言う「外飼い」と「室内飼い」を果敢に生きていく、愛猫ゆずとままの話だ。
そんなフリースタイル猫生活がまたなんとも懐古的でもある。

※現在は、猫の飼育に関しては「室内飼い」が推奨されています。
この時代の外飼いは当たり前でしたが、時代は流れているのです。
飼育の真似をすることがないよう、くれぐれもご注意を。
(著者の須藤真澄先生も、現在は「にい」と「とと」という2匹を室内飼育されていたと思います)


ゆずのイキイキとした表情。
というか、目に浮かぶような可愛さ大爆発っぷり。
それに負けない、飼い主たる須藤センセのぶっ壊れっぷりw
その日常や景色すべてが極彩色で、けど現実味にも溢れている。
須藤センセの描く世界は、絶妙に笑えて幸せになる。

【ゆず】も、決して幸福なだけではない。

その後刊行された【長い長いさんぽ】というマンガがある。
これは、ゆずの死が描かれている。

長い長いさんぽ (ビームコミックス)

この話を、こんな形で描けるのは須藤センセしかいない。
当然、とても悲しい話なのだ。
けどなぜかクスリと笑えたりするし、想定外すぎて二度見したりもする。

ただ、【ゆず】と【長い長いさんぽ】を読み終えて。
私は、いつか猫を迎えよう。
そう決めた。

酸いも甘いも全部抱えることになっても。
それでも、猫との生活は一生の宝物になる。
そう思えた。

おかげさまで無事に私は猫を家族に迎えることができ、もう最古参は15歳になった。
きっと【長い長いさんぽ】の日も刻々と迫っている。
それは肌で感じている。

けど、一緒に乗り越えていくのだ。
今まで一緒にいてくれた感謝を込めて。
猫が「良かった」と思えるような生活を、私は作るのだ。
野良さんの生活よりも、ここが良かった。
そう言ってもらえるように、私は日々を猫に捧げている。
そのおかげで、毎日を猫とコトホぐのだから。

そんな須藤センセが、こんなツイートをされていた。
なんかやっぱり落書きさえも須藤節全開で、やっぱりニヤニヤしてしまった。

猫生活を教えてくれてありがとうございます。
センセも猫生活されているようで何よりです。
おさんぽ大王も大好きです。
日常って最高です。

すごくない肩乗り、本当にすごくないw

「ゆずとまま」から。ほんと好きw

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