遺伝子を解き明かせ【ゲームゲノム】

ゲームゲノム、面白い番組でした

公共放送でまさかの現役(というかディレクターズカット版が直近で発売したほどの)ゲームが取り上げられるとは。
しかも「教養番組」だというのです。
正直、期待は大きいものの、どんな切り口になるのか未知数でした。

そんな【ゲームゲノム】。
結論から言うならば、これは面白い!
ただのゲーム番宣とは違う、ちょっと不思議な番組でした。

ひとつは、そのゲームの「歴史」にスポットが当てられることです。
今回のDEATH STRANDING(デス・ストランディング、通称「デススト」)であれば、小島監督のこれまでの作品だったり、その考え方だったり、物語が生まれるまでのキーワードだったりと、コアなファンだけが知っているような情報が丁寧に説明されていたのです。
もちろんガチの小島監督フリークなら、ゲーム誌や監督ご本人の著書、インタビューやツイートなどで得られる情報も多かったとは思います。
けど、それを万人向けに公共放送で伝えたことは特筆すべきことだと思います。

もうひとつは、その視点が多彩だったことです。
MC担当の本田翼さんはとても「視聴者視点」で話を進めてくれる、言うなれば視聴者の味方です。
そしてゲストの星野源さんは「小島秀夫好き視点」で話を深く掘り下げてくれます。
更にはプレイしてきた人の想いや世界観の言語化、その影響や感動ポイントを的確に(しかもネタバレなしに)伝えてくれるのです。
そんな2人の質問や感想を全部受け止めて、作品の根幹にある思想や概念をガッツリ答えてくれるのは、もちろん製作者である小島秀夫監督です。
このゲーム世界の創造主ですから、それはもう納得することばかりです。
そんな三つ巴がとても上手に働いていて、誰が見ても「デススト」が分かりやすい環境だったのではないかと思うのです。

惜しむべくは、こんな面白い番組が30分番組だったことですw
もちろんゲームの説明や世界観の共有は大事です。
けど…このお三方の収録、1時間半もあったらしいんですよ!
なにそれ、全部聞きたかった!!w

やっぱりこの話は無かったし!w

これ、もっともっと「雑談パート」を増やして欲しいです。
くだらなかったり、意味のない雑談の中に、たぶんとんでもない面白さがある氣がするんですよ。
こんなお三方が集まってるんだから!

それこそディレクターズカット版とか、完全版とか銘打ってでも、雑談増やした再放送とかが見てみたいです。
どうかお願いします、NHKさーん!!!

こちらもぜひぜひ!

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