難波は怖いところです　笑笑

高校の時、友人の自宅が難波（ミナミ）と日本橋の真ん中くらいの場所にありました。友人の部屋は2階にあったため、下を歩いている人達を窓から見下ろせることになります。ミナミの繁華街近くにあるため、夕方ともなると、若手芸人風、遊び人風、飲み屋に出勤する人、飲み屋に出動する人、会社帰り、早い段階で既に酔っぱらってるおっちゃんなどなど、多種多様な人が通り過ぎ、人間ウォッチングににはもってこいの部屋でした。

ある日の夕方、いつものように友人の部屋に、目的もなく悪ガキ共が集まって、何をするでもなく、だべっていた時のことでした。窓の下を“一人のゲイの方”が通りがかりました。かなり意識した感じのモンローウォークで、しゃなりしゃなりと歩いてはりました。

昔のことです、まだこういう方々を見る機会も少なかったし、ちょっとやんちゃな高校生のぼく達は、怖いもの知らずのところもありました。

窓から友人の一人がその人に向かって、『おい、おかま～！』と茶化した声をかけた時のことです。ぼくたちは、『なあに？』とか『いや〜ん！』とかの答えが返ってくるんだと思ってました。ところがところが、次の瞬間、下から「なんじゃ！こら！」の怒号、窓の下を見ていたぼくたちは一斉に部屋の中に隠れました。「あ～、怖かった！」

難波は、怖いところでした　笑笑

最後まで読んでくれてありがとう。またねー