Hurray Hurrayに感じた想い〜虹ヶ咲の"今"と"未来"を描く曲 虹5thを終えて〜
皆さん、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会5thライブ虹が咲く場所の有明ガーデンシアター公演お疲れ様でした!僕はday2に参加しました!心があったかくなるライブでしたね!
ライブ自体の感想も追々書こうと思います。他の方の熱量には及ばないかもですが素直な気持ちを書くつもりでいます。
今回ずっっっっっっっっと楽しみにしていた「Hurray Hurray」が観れたのと、今回のライブや2期を通してこの曲への感じ方が増えたので折角ならこの気持ちを書いてしまおう!ということで今回の記事を書くに至ります。
拙い文章ですが読んで頂けたら嬉しいです。僕が今持っているこの曲への想いをここに置いておきます。
※1.2個目の項目はライブの感想や僕がHurray Hurrayを好きな理由についてなので、「長!」と感じた方は3項目目から読んじゃって大丈夫です!
◯1年半待ったんだ!俺は!
「Hurray Hurray」をBlu-ray特典で聴いてから3rdライブ→各種ファンミ→4thライブ。一切披露されませんでした。特に4thライブはBlu-ray特典のユニット曲(当時の勘違いで普通にユニット2ndアルバムの表題曲でしたね)を連続でやる(と思い込んでいた)セトリがあったので、「最後に来るじゃん!」と一人浮かれていたら全く別の曲が来て泣き笑いしながらライブを楽しんでいました。
そして今回の5thも「やるかな?」と思って友達とday1の前日にご飯を食べた時にHurray Hurrayやってくれたらいいなぁと話を振ったら「μ'sの時もBlu-ray特典の曲でやってない曲があるから、今後やらない可能性もある」と聞かされました。
「あぁ…やっぱりそうなのかな…。4thでもやらなかったしな…」
僕の中では披露されない曲という印象のままday2を迎えました。
僕は片日しか参加しなかった3rdと同じく新鮮な気持ちでday2を迎えたかったので、day1のセトリなどの情報を可能な限り入れないでライブに臨みました。なのでday1でどんな曲が披露されたか一切知りませんでした。(繚乱が特攻服で、かおりんが繚乱でブレードを折ったらしいことは知っていた)
「夢が僕らの太陽さ」も終わりさてアンコールを楽しもうと「繚乱!ビクトリーロード」から始まるユニット曲のセトリに大興奮して居ました。(恋するmagicくると思ってなくて奇声あげて足をばたつかせた)
「4 SEASONS」を消化してユニット曲は全部やったし次は何だろうと思っていたらアコースティックギターのイントロが流れました。何回も聴いてる筈なのに分からなかった。その後ストリングスから入るイントロに切り替わった瞬間膝が崩れ落ちました。
そこからaメロがある程度進んだあたりまで前にあった手すりに顔を埋めていました。だって絶対に来るなんて思ってなかったんですから。振り付けやキャストの配置もあまり覚えていません。
僕の中で念願の「Hurray Hurray」を観れた喜びと驚きが入り混じっていたからです。気づけば涙が1つ2つと滲んでいたのは明確に覚えています。
◯Hurray Hurrayを何故ここまで望んでいたのか
ニジガクに限らず僕が曲を好きになるには段階があります。まずメロディが好きになる、その後メロディにノリながら歌詞を噛み締める。そしてエモくなる。僕の感じる感動は必ずメロディと一緒になっています。「Hurray Hurray」もメロディが好きでした。そこから歌詞をネットで調べて再生しながら読んでいきました。
「Hurray Hurray」の歌詞はニジガクならではというよりとても普遍的です。「別れの時期を控える学生達それぞれが未知へ進んでいく、でも最高の今が僕達をいつまでも繋いでいるからこの先もきっと大丈夫!互いにエールを送りあえる!だからまっすぐ進もう!」というのが歌詞の超ざっくりとしたメッセージだと思っています。
歌詞の中にも「朝一番の教室に 差し込む木漏れ日映して」「放課後チャイムが鳴って お決まりの合図 どこいこう?」「もう少し一緒に居たくて 寄り道ばかりしちゃうけど」など何気ない日常が積み重なって最高の今になっていたんだという「今」への喜び、いずれ来る別れに対しての寂寥感などが書かれていると思います。
僕は大学生の頃に4年間ジャズドラムを素人から始めました。二年生の頃に初めてのバンドを立ち上げて卒業までそのバンドでいろいろな会場で演奏させてもらいました。最後の演奏の卒業ライブ。その最後の曲の前のMCで涙が出そうになり少し言葉が掠れました。その後の打ち上げで大泣きしてしまいました。ラストライブを迎えるまで泣くようなことは一切ないと思っていましたが、僕の中では思ったよりジャズドラムを同じチームでやることが大きかったんだなとその時初めて自覚しました。
その時に感じた「今」への寂しさや楽しい思い出が「Hurray Hurray」の歌詞を読んだ時にリフレインしてしまいました。それ以来僕の中で好きな曲であると同時に「今」への想いを感じる曲にもなりました。
◯ニジガクのテーマは「夢=未来」だけど同じくらい「今」もテーマになっていると思う
「Hurray Hurray」は普遍的です。今を楽しんでいる人、かつて凄く楽しい体験をした人全てに届きやすい歌詞だと思います。同時にその「今」があるから未知の「未来」もきっと大丈夫というメッセージも含んでいます。
そしてこの「今」と「未来」はアニガサキ2期でも印象的に描かれていました。個人的には2期11、12話が印象に残っています。
11話、ランジュとミアが新たに加入し更に活気付く同好会、各々のやりたい事を話し合って未来を考えていく。そんな中果林は一人違う表情を見せます。それを察した彼方とエマが果林を追いかけ、果林は2人に内心を吐露します。
それに対してエマと彼方はこんな風に返します。
今までとても充実していた。でも一番早くこの時間から抜け出すのは3年生の自分達。それを考えて寂しくなってしまった果林の気持ちを受け止め、未来の捉え方について温かい言葉を投げかける彼方とエマ。
楽しすぎる今との別れを寂しく思う気持ち。そしてその果林の気持ちに対して今を惜しみすぎても良い未来を逃してしまうと言葉を投げかける二人。果林の悩む「今」と「未来」の認識は誰しもが(程度や期間の長さは違えど)抱く悩みです。アニメではそれに対して彼方とエマが答える形で描いています。そして果林はニジガク単独ライブを発案します。
12話、短期留学を考える歩夢と作曲コンクール出場を悩む侑。二人は互いの今までの関係性が変わっていく事を恐れて打ち明けられず、二人は彼方に相談に行きます。個人的に印象的だったのは歩夢の相談。
その場では歩夢へのアドバイスを保留した彼方。物語終盤、ラブライブ予選に挑む他校のメンバーへの応援メッセージを動画で送り、予選を皆んなで鑑賞する中で彼方は歩夢にこんな事を言います。
「今」が形を変えたとしても「未来」に向かう事は暗いことではない。互いの気持ちは互いに残り形が変わっても根っこまで変わることはない。そして歩夢は侑に留学を告白し、互いの背中を押す事を誓い合いました。
11話、12話で描かれた「今」とは時間の長さの違いはあれど築き上げてきた何気なく、鮮烈で大切な楽しい日々。そして「未来」とは今までとは違う日々。果林も、歩夢も、侑も「今」が過ぎていくことと「今」が変わって行くことに寂しさや恐れを抱いていました。ですがそれでも「今」を大切にするからこそ未来には明るい事も待っていると思えるし、別々の場所にいても「今」があるから孤独というわけではない。
「眩しい毎日だから 不安になるけれど(それでも) それ以上に幸せなんだ 泣けちゃうね!」
「支え合ってきた僕らなら (君ならば 僕らならば)
辿りつけるから信じて! 絶対絶対 変わんない将来 僕らの友情どこまでも 一番隣って素敵だね!」
これは「Hurray Hurray」の歌詞の一節ですが、かなり11話と12話で描かれた話とリンクしていると思っています。
彼方とエマが果林に言った「毎日を全力で楽しんで行けばきっと、寂しいだけじゃない未来が来てくれると思うよ」
彼方が歩夢に言った「背中を押して距離が離れたって押してくれた手のぬくもりは残るよ。2人ならきっと大丈夫」この歌詞はこれらの話のために作られたものでは当然ないです。ですが「Hurray Hurray」の歌詞はニジガクメンバーの最高の今」と」いずれ迎えるであろう「未来」に対する気持ちや姿勢が書かれた歌詞なのかもしれません。
様々なエピソードにより膨らんでいく想いを受け止められる深みと広さをこの曲は持っていると思います。だから僕はこの曲が好きなのかもしれません。
◯ニジガクの曲とリンクしていく歌詞の広がり
「Hurray Hurray」は特定のキャラクターや物語のこの場面について作られた曲ではなく、普遍的なテーマを持つ曲だということは何度か説明しました。
だからこそ他の楽曲の歌詞にふわりと結びついてさらにこの曲の良さを増幅できると思っています。個人的に結びついたと思った曲を挙げていこうと思います。
「Live with a smile!」この曲のニジガクパート、2番の歌詞ですね。これの「輝きと生きてる 今生きてる 僕たちのユメとキセキ」が「Hurray Hurray」で描いている「今」ともリンクしている気がするんです。
ニジガクメンバーの自分を表現して夢を追いかける姿も、何気ない日常の積み重ねもひっくるめて輝きなんだと思うんです。何気ない日々の上にメンバーが夢を追いかける輝いた姿があって、その先に実現したい夢がある。
「Live with a smile!」が彼女たちのキラキラした「今」を描いているとしたら、「Hurray Hurray」の「今」というのはそのキラキラの下地(日常)を描いた歌詞なのかなと思います。
「トワイライト」この曲はよりニジガクメンバーの日常にフォーカスした曲な気がしています。(傘が歌詞に出ていてNEO SKY, NEO MAP!を想起させる点もすこだぁ)
歌詞の部分で言うと「青春の時間は 永遠の時間じゃないかもしれないけど ミライは まだ誰にもわからないけど ココロの中で ずっと輝くはずさ」「悩みや不安は 考えだしたらキリがないけど 素直な キモチ隠さなくていいから ココロの中 すうっと晴れ渡る Wonder」結構ドンピシャに11話や「Hurray Hurray」とリンクしていると思いませんか?
特に11話での果林は同学年という気安さもあると思いますが1期でエマに背中を押してもらったり、初ステージでの不安をみんなに和らげてもらったりしたことで上記の歌詞の通り素直に自分の不安な気持ちを二人に打ち明けていました。それでも彼方とエマが「未来」は寂しいばかりのものではないよと果林の気持ちを肯定してくれるのは何気なく過ごし、時に輝くばかりに楽しい「今」を共に過ごしてきたからだと思います.
◯小話〜Hurray Hurrayと11話がリンクした時ARIAを想起した話〜
皆さん、ARIAをご存知でしょうか?テラフォーミングされ地球と同じような環境になった火星にあるヴェネツィアを再現したネオ・ヴェネツィアという街でで主人公の灯里が一流のウンディーネ(現実で言うゴンドリエーレ)を目指す日々で起こる不思議や心温まる体験を描いて行くヒーリング日常アニメです。(独自性が強すぎてキャストの方がつけたあだ名が「接種する(服用する)アニメ」
僕はこの作品が好きでBlu-rayBOXや愛蔵版コミックスを購入するほどなのですがタイトルの通り想起されたARIAのエピソードを2つほど紹介します。
灯里は同じくプリマ(一流)ウンディーネを目指す友人である藍華、アリス、灯里の師匠アリシア、藍華の師匠晃、アリスの師匠アテナの6人で語り合う回があります。その時プリマウンディーネとして活躍するアリシア、晃、アテナの3人が忙しくて昔のように3人で集まれないという話になります。
アリシアは昔の話をひとしきりした後こんな台詞を言います。
彼方とエマが果林に投げかけた言葉と通じる部分があると思います。昔は楽しかった、これからは今より楽しくないかもしれない。そう考えてしまっては一番楽しめる「今」を逃してしまう。今が一番楽しいと感じられるのは今だけ。アリシアが言った台詞が僕の心の中にひっそりとしかし確かに残っています。
もう一つ、ARIA最終盤。灯里の友人である藍華やアリスが次々と師匠からの試験に合格しプリマウンディーネとしてデビューする中灯里一人だけまだシングル(半人前)からプリマに昇格できていませんでした。ある日師匠の灯里はアリシアからプリマ昇格試験を実施する事を告げられます。試験に無事合格した灯里はアリシアの気持ちを聞くことになります。
実は灯里はもっと早い時期からプリマに昇格できる実力を持っていました。しかしアリシアは灯里との日々が楽しく、もう少しもう少しと今を続けたい思いによって灯里がプリマに昇格する時期を引き伸ばしてしまっていました。
アリシアは「昔も楽しかった」と言った人物なのです。そんな人物が灯里との日々がなくなるのが惜しくて別れを引き伸ばしていた。いつもの日常が離れて行くことに実は寂しさを感じていたのです。果林の気持ちと通じるところがあるんです。
思えば「未来」というものが物語で扱われる時、それは明るかったり暗かったりと明確に分かれている事が多い気がします。しかしARIAもニジガクも「未来」は嬉しくもあり寂しくもあるとし、そのないまぜになった気持ちを肯定して「今」を前向きに過ごして先へ進んでいこうという描かれ方がされていたと思います。
◯まとめ
長々と読んでくださってありがとうございます。所々でも読んで下さった方もありがとうございます。思えば3rd、4th、そして今回の5thまでの1年半。とんと披露されないままこの曲への想い入れがは深まるばかり。ニジガクの2期も始まり、ユニットなどの楽曲も増えて行くことでこの楽曲への想いをさらに強くしてくれたのだと思います。
「Hurray Hurray」が来た時勝手に膝の力が抜けました。ライブのテンションのせいかもしれませんが僕の望みがようやく一つ叶ったからこそ、本当の本当に嬉しかったからこそあんなオーバーリアクションをしてしまいました。膝の力が抜けて顔を手すりに埋めるほど、こんなnoteを書くほどに「Hurray Hurray」に対する僕の気持ちや考えは大きくなっていたんだなと自覚できました。
これを書いている日は現在2022年9月15日、5thライブ有明ガーデンステージの終了から4日後。今日を入れてあと3日でニジガクの1stライブが行われた地にて5thライブ第2ステージが幕を開けます。next TOKIMEKI。何が来るのか予想のつかないライブです。今回「Hurray Hurray」について想いの丈をぶつけたので次は楽しんで観れると思います。
これから5thライブを迎える方はどうか楽しめますように。全てが終わった後偶々この記事を読んでいただいた方はこの記事をきっかけに「Hurray Hurray」をもっと好きになってくれたら嬉しいです。では。
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