見出し画像

【喰う寝る音楽】オリジナルアルバム発売決定!【RHYMESTER】

 正直に言おう。
「もうオリジナルアルバムのリリースは、無い、かも」
 と、思っていた……!

■RHYMESTER、新オリジナルアルバム「Open the Window」発売決定!!

 RHYMESTERとは、日本を代表するヒップホップグループ。今年結成34周年の大御所です。

 このニュースを聞いた時、僕は外にいたんですけど、マスクをいいことに「うおーーーー!!」って口を街中でやってしまいましたね!声まではさすがにこらえましたが……!

 私がどれだけRHYMESTERが好きかを1文だけ書きますと、高校時代にケーブルテレビで「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」を聴いてから、大好きなアーティスト1位を20年の間ダントツで独走中、という感じ。

 今年結成34周年のRHYMESTERがオリジナルアルバムをリリースするってことは……冒頭にも書きました通り、ものすごいことなんです。
 今日は軽く僕の思いと、それとセットで「オリジナルアルバムを出すことの何がすごいのか」について書いていこうと思います!!ウオー!

■えっ!?ベストアルバムで出すんじゃないの!?

 僕が今回のニュースを聞いて最初に思ったのが、これです。「ベストアルバムで出すんじゃないの!?」

 どういうことかと言いますと、RHYMESTERはここ何年か、幅広いにもほどがある様々な方々と客演(featuring)曲を出してきまして、それがいずれも超濃厚な楽曲ばかりなんですよ~!
 いくつか挙げましょう。

◇岡村靖幸さらにライムスター「マクガフィン」

 ジャパニーズポップのパイオニア、岡村靖幸さんとのセッション!オシャレ&オシャレ&オシャレ!

◇TVアニメ『宇宙なんちゃら こてつくん』ED「2000なんちゃら宇宙の旅」

もしもRHYMESTERがNHK"みんなのうた"を作ったら」が現実に!

◇SOIL&”PIMP”SESSIONSにRHYMESTERを添えて「初恋の悪魔 –Dance With The Devil-」

ジャズバンド「OIL&”PIMP”SESSIONS」とSESSION!今まで聞いたことが無いラップが聴きたい?ならこの曲の2番のピアノソロとのマッチアップを!

 あと、曲とはちょっと違いますが、あのサンリオピューロランドでライブをする、なんてこともありましたね!
 私のライブレポート駄文記事はこちら!

 というように、ここ数年でリリースしたシングルは、いずれもアルバム1枚分に匹敵するエネルギーで制作されてきたんです。少なくとも僕はそう感じました。
 なので「そのシングルたちをまとめたアルバムをリリースするならば、それはベストアルバムだろう」と思っていたんです。

 それともう一つ。

 RHYMESTERは今年で結成34周年。もう大ベテランです。僕の感覚としては、
「ラッパー」「(一般的な意味での)ミュージシャン」
というよりも
「職人であり達人」「文化史上の音楽家」
に近い存在だと思っていますし、おそらくファンの間でも、そしてRHYMESTER本人も、同じ考えだと思います。

 だからこそ、「一曲を作るために必要なエネルギー」は、若さと勢いのある年代のアーティストとは桁違いに必要なのでは……。
 そう思うと、「新曲を10曲以上も書き下ろすオリジナルアルバムなんて……さすがにもう作れないだろう」と思わざるを得なかった。なので、冒頭に書きました通り、「RHYMESTERはもうオリジナルアルバムはもう出さないかもな。でも、いいんだ!濃厚な一曲があれば!」と、そう思っていたのです。

 しかし、改めて言おう。
 RHYMESTER、6年ぶりのオリジナルアルバムが発売決定!

■"なぜ"オリジナルアルバム?

 今回のオリジナルアルバムは、先ほどお伝えした「これまでに発売された濃厚なシングル曲」が8曲、プラス、新曲が3曲という構成です。
「なんだ、ベストアルバムと変わらないじゃないか」と思う方もいるかもしれませんが、先ほどお伝えした通り、「職人であり達人」「文化史上の音楽家」の新たな楽曲が3曲もあるわけで、そう考えると贅沢なオリジナルアルバムだということがはっきり感じられると思います。

 それと、もうひとつ。「"なぜ"オリジナルアルバム」なのか。

 新曲が3曲もある!……とはいえ、とはいえ、ですよ。
 既存曲が8曲なわけですから「ベストアルバム」として発表することも全然できたわけですよね。
 しかし、あえて「オリジナルアルバム」としての発表。これは僕はRHYMESTERからのメッセージだと受け取りました。「なぜ"オリジナルアルバム"かって?今までと同じ、"コンセプチュアルなアルバム"だからだよ」というメッセージ!

 RHYMESTERのアルバムは、いずれも「コンセプトがしっかりしている」「1曲目から最後の曲までの曲順含めて作品」という、「高級料理のフルコース」のような特徴があります。
 顕著なのは「Bitter, Sweet & Beautiful」。(事実上の)アルバム収録一曲目を最後に制作したことでも有名な「フットステップス・イン・ザ・ダーク」は、アルバム全体を俯瞰した曲になっていつつも何かの始まりを感じる名曲。イントロが最高で、ついピアノで練習したこともあったり。ライブでの演出もそれはもう素晴らしく、しかも挑戦的で、まさに「インザダーク」な、でも確かな輝きを感じ

 ……話が逸れました。いつか別の機会に語ります。閑話休題。(それでも「フットステップス・イン・ザ・ダーク」のリンクは貼る)

 とにかく言いたいのは、RHYMESTERがオリジナルアルバムと言うからには、何かしらのメッセージ/シナリオ/緩急抑揚/ドライブ、が、アルバムに仕込まれているのでは!!ということなんですよ!!!

 こーれがね、これが、すごい楽しみなんですよ。
 RHYMESTERの今までのオリジナルアルバムを「高級料理のフルコース」とするならば、今回の既存の8曲は……全部メインディッシュ!
 ステーキと、ラーメンと、寿司と、北京ダックと、パスタと、ハンバーガーと、カレーと、駄菓子盛り合わせ。
 これが1枚のアルバムに収録される。
 どうすんの!?
 コンセプチュアルにできるの!?
 そんなのどうやるのよ!!
 これがね、これが、めちゃめちゃ楽しみなんです。

 ……となると……カギになってくるのはおそらく、新曲である3曲。
 この3曲が、メインディッシュたちを結ぶ潤滑油のような曲になるのでは……!?

 いや、いやいや、本当にそうか?
 「潤滑油のような曲」?潤滑油のような曲って、メインディッシュにパワー負けしちゃわない?
 それよりも「ガツンとパワーのある新曲3曲」をもってくるんじゃないか?

 ……いや、いやいやいやいや、よりパワーのある新曲をもってきて、あの曲者ぞろいの8曲をまとめ上げられるのか?
 オリジナルアルバム、と言うからには、何か、何かあるはず……。どんなアルバムになるのだろうか……!

 アルバムタイトルは「Open The Window」。このタイトルには「RHYMESTER自身が今までに開けたことがない窓を開け、外部から色々な事柄を取り込んだ」「インターネットから見えた世界(サブスクを含めた?)」「コロナを含んだ時世」などの意味があるとのことです。
 タイトルの時点でこれだけ意味をもっているわけですから……楽曲の並びが僕たちに、どのような思いを抱かせてくれるのか……!
 今からワクワクが止まらないっ!

■終わりに

 ということで、今日はここまで。
このニュース、「寝たきりのバアサンが飛び起きた!」と言わんばかりに、体調が戻らない私も思わず記事を書かざるを得ませんでしたね。
 発売は6/21(FF16の発売前日だネ!)。それまでの間に色々な特集記事が書けそう……。
・改めて既存曲紹介!
・新曲予想!
・アルバム曲順予想!
・客演ばっかりでライブどうするんだ問題
・RHYMESTERの好きな色は!?
などなど、書きたい、語りたいことはテンコモリです。

 最後に。
 俺がまだちびっこだったころから、未だに新しいワクワクを届けてくれるRHYMESTER。こんな真摯なアーティスト、いますか?
 新曲を出してくれて、本当に、ありがとうございます。

寝ます!
また今度!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?