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喰う寝る音楽【RHYMESTER】King of Stage inサンリオピューロランド!

2007年、RHYMESTER初にして唯一の武道館ライブの時、
Dさんが言ったんですよ。

「もう、場末のどんな小箱だろうが、武道館だろうが、
やってることいっつも、一緒!どこでも同じにやってやるよ!」

そんなDさんに伺います!

Q.じゃあじゃあ、サンリオピューロランドでも同じようにできますか?

……わざわざ動画をつくってまで、僕ってホント意地悪です。。。
でも、この記事を書いている以上、
その答えを僕は知っているわけで……!
(※動画、法的にグレーゾーンな編集しかしておらず申し訳ありません。)

■RHYMESTERがサンリオピューロランドにやってきた!

RHYMESTERは日本のヒップホップの歴史を創ってきた、
33周年の今なお現役のグループです。

RHYMESTERがサンリオピューロランドでライブ。
初めてラジオで発表された時は耳を疑いましたね(笑)
キティちゃんが仕事を選ばないことは有名ですが……。
キティちゃん単体ではなくサンリオですからね。

そんなわけで、オッサン1人日曜日、
サンリオピューロランドに行ってきました。

……サンリオピューロランドでヒップホップライブなんてできるのか……?

■京急多摩センター駅に到着!

サンリオピューロランドに来たのは2回目なのですが、
改めてよく見ると駅がサンリオカラーになっていて。

駅に来た時からだんだんと現実から夢の世界にフェードイン出来て、
こういう雰囲気づくり、いいよね。

5分ほど歩くと、見えてきます。ピューロな建物が!

そしてこの写真の赤矢印のところにあるのがこちら。

自分がうっすら映ってるのがホント恥ずかしいんだが仕方ない。
とにかく、特設受付に向かい、
チケット代に含まれているランドの1日パスポートを受け取る。

……一応心配なので受付のお姉さんに
「あの……ライブを聞きに来たんですけど、場所は……」
と聞く、
「でしたら中に入って1階まで降りていただき、
 フェアリーランドで行われますよ!」
「あっ、はい、ありがとうございます」
ふぇ、ふぇありーらんど……。

そのまま荷物検査、体温を測る。
キャストの皆さんがにっこにこ。
マスクをしてても目がニッコリしているのが素敵。
手を振る時にかならず両手で振るのがまた、
日常では味わえないファンタジーさを感じさせてくれて良き。
で、館内に入りフェアリーランドに向かう。

うわぁ~!世界観が素敵だなぁ!
俺はこの非日常のファンタジーの世界に来たんだなぁ!

……じゃなくて、

……俺はヒップホップライブを観に来たんだよな……?

いや、まだわからん。
ピューロランドのライブ会場は
いろんなライブに対応できるよう
柔軟なつくりになっていて、
意外とゴリゴリのヒップホップライブ会場になっているのかも。

チケットを会場前のファンシーな衣装を着たお姉さんに手渡し、
いよいよ座席へ。

おい……おいおいおいおい……

扉をくぐると……

完全にファンタジーなんですけど!

もう、正面の木(グランドファザーツリーというらしい)を見て、
僕は吹き出しちゃいましたよ!w
まじですか!?

繰り返しになるが、
……サンリオピューロランドでヒップホップライブなんてできるのか……?

と、いったところで今日の写真はここまで。
5分前の館内アナウンスで、
「ライブ中の写真撮影はご遠慮ください」とのこと。

それ加え、
「発生はご遠慮いただき、拍手やバイブス棒をご利用ください」
と言われた時は会場がにわかな笑いに包まれました(笑)
スタッフに「バイブス棒」なんて言わせるないw

※バイブス棒というのはRHYMESTER専用・公式の
極太ペンライトで、色を自由に変えたり、音を出したりできる。
振動はしない。

■②ついにライブが始まった!

まずはセットリストを先に。

01.JIN-TRO feat.グランドファザーツリー
02.Future is Born
03.付和Ride On
04.Back & Forth
----------------MC-----------------
05. Kids In The Park
----------------MC-----------------
06.ちょうどいい feat.ぐでたま
07.Just Do It! feat.ぐでたま
----------------MC-----------------
08.世界、西原商会の世界! Part 2 逆featuring CRAZY KEN BAND
----------------MC-----------------

09.2000なんちゃら宇宙の旅
----------------MC-----------------
10.B-BOY イズム feat.ハローキティ,マイメロディ,and ぐでたま


前にセットリスト予想したんですけど、
全然外れてましたね!嬉しいね。そうこなきゃ!

いくつかピックアップしていきたいと思います!

■01.JIN-TRO feat.グランドファザーツリー

冒頭からもう大爆笑ですよwww

いつもRHYMESTERのライブは、
JINさんの雄たけびから始まるんですけど、
今日はそれをグランドファザーツリーさんが!www

お前動くんか!ってかお前が喋るんか!www
宇多丸師匠曰く「マイカフォンNo.4」とのことです。
ここで新メンバー発表とは。さすがRHYMESTERだ!(盲信者)

3人の衣装がぐでたまカラーになってましたね!
今更だけど、Dさんのハット、めっちゃめちゃ似合ってかっけーんだ!

■02.~04.Future is Born⇒付和Ride On⇒Back & Forth

ここは僕のセットリスト予想が当たりかけてはいたんですが、
まさか付和RideOnくるか!
ライブで久々に聴けました。
RHYMESTERで一番縦揺れする曲!アガったねー!
後半の「どぉーん……(無音)」のところで
ひっくり返らないところは何か意図があったのかと
妙に勘ぐってしまう(笑)

3曲進んでいくにつれて、
僕の隣にいた一人できていたであろうお姉さんの手が
だんだんと高く上がって行ったのが、
ファンとして「な!な!ライムス上がるよな!」
と嬉しくなりましたねー。

■06~07.ちょうどいい feat.ぐでたま⇒Just Do It! feat.ぐでたま

今日の目玉!サンリオキャラクターとのコラボです。
コラボキャラはぐでたま!

どういう経緯でメインコラボがぐでたまになったのか気になるが
(やっぱり宇多丸師匠とのフォルムの相似、とか?)、
ぐでたまほど、「盛り上がるぜぇ~!」というライブに
不釣り合いなキャラはいないと思うんだが……。

しかしそれを逆手に取った「ちょうどいい」
まったり座って聴けるのがいいですねー。

しかし、このコラボ、いやこのライブ全体の白眉になったのが、
次の「Just Do It!」
ですよね!
この曲は「普段はやらなくてもやるときゃやるぜ!」
っていう、やる気に満ちた曲なんで、
師匠とDさんが一生懸命
「やるぜ!やるときゃやるぜ!」
会場を奮い立てていたんですが、
その二人の間にいるぐでたまが
ずーっとぐでぐでしている!w
酷いときは寝っ転がってる!ww
やれよ!いい加減やれよ、ぐでたま!(無茶を言うな)
Dさんが自身のバースで
「やるしかねえんだ!後がねえんだ!」
と、ぐでたまの方を向いて力強く歌っている時は
ぐでたまに説教しているみたいで面白かったですw

しかし!!!!

2人の必死の説得(?)により!
なんと、ついにぐでたまがキビキビと踊り出したぁ~~~!!
ここはホント最高でしたねwww
会場も大盛り上がりですよ!!w
なんならMC2人も驚いていたように見えたが……!?
……もはやこれはキャラ崩壊では……いや、いやいや(汗

ぐでたまちゃんが普段、
どれだけ動くのかわからないけど、
この子を踊らせられる人間は
そうそういないんじゃないでしょうか……。

曲が終わった後はすっかり疲れ切って
寝転ぶぐでたまちゃん。
のそのそ歩いて帰っていきました。
素晴らしいパフォーマンスだった!

■08~09.
 世界、西原商会の世界! Part 2 逆featuring CRAZY KEN BAND
 ⇒2000なんちゃら宇宙の旅

この2曲、聴きたいなぁ、と思ってはいたものの、
かたや特定の会社の社歌
かたやサンリオと無関係のアニメ主題歌ってことで
難しいかなぁ、って思っていましたが、
有難いね、どっちも聴けました!

まずは「西原商会」についてなんだけど……
語弊があるかもしれないけど、
社歌にするにはもったいないレベルで、
すんごいカッコいいし盛り上がるし体が動いちゃう名曲
だと改めて思いましたね。
リリックも気が利いてるから聴いてて楽しい!

個人的に、1番に出てくる
日本語の「美味しい!」の言い方が、
子どもっぽい「おいし~!」じゃなくて
「ぁ、美味しい……!」って目を見開いているような表現で、
そこだけでストーリーを感じてすごく好きです。
さりげなくも良い表現だよなぁー。
それが生で聴けたのは嬉しかったなぁー。

2番の編曲もめっちゃカッコいいんだよね!
歌うのも踊るのもスゴイ難しいんだけど、
あっさりラップを乗せてるMC2人。
お2人……ラップ上手い!(逆に失礼)

宇宙なんちゃらは、
前々から師匠の「~ぶ!」って歌詞が凄く好きで
気持ちよかったけど、
今日はそれ以上に終盤、
背景に散りばめられたLEDが、
星空のように青と白に輝いて

あ~、いいなぁ~と思ってうっとりしてました。

地味に普段のRHYMESTERのライブでは
なかなか見られない演出だと思いました。
会場をうま~く生かすよなぁ!

■10.B-BOY イズム feat.ハローキティ,マイメロディ,and ぐでたま

ここでとうとうハローキティと
マイメロディが、ぐでたまと一緒に登場!
こっそりと「ラストチューン!」と言われ
早いなぁ、と思いつつB-BOYイズムが始まりました。

印象的だったのが、途中、
Dさんがすーっと舞台袖に下がっていった時。
……!まさか、マイクトラブルか……!?
舞台ではそれを察してか、
宇多丸師匠が一人でセンターに立つという
珍しい配置。
(舞台にはキティちゃんとマイメロとぐでたまがいるという
 大変カオスなB-BOYイズムだったんだが(笑))

ところがDさんがなかなか帰ってこない……!
まずいぞ、もうすぐ宇多丸師匠のバースが終わってしまう……!
どうするんだ、宇多丸師匠のフリースタイルで繋ぐのか!?
それはそれでレアなシーンが見られて嬉しいが……!?
うわー、終わってしまう!もうだめだ―!

……からの、Dさんがセットの高い位置に登場!
いやー盛り上がったね!
そう来るか!全然予想できなかった!
だいぶ高い位置だったんで
結構怖いんじゃないか、と思いましたが、
飄々とSPITするDさん。
これまた会場を生かす、RHYMESTERのライブらしい盛り上げでしたね!

あと、キティちゃんが
JINさんの目の前で盛り上がっている姿が、
「キティちゃんデケェ(笑)」
僕が見ていてもすごく威圧感を感じ、
JINさんも苦笑しているところが見られて(笑)
あ~、RHYMESTERの皆さんも楽しんでるんだなぁ、
と嬉しくなりました。

と、盛り上がったところでライブは終了。
あー、もうお腹いっぱいです!
1時間だけだったのか、
本当に濃密な時間でした。

冒頭の、僕の意地悪な質問。

「もう、場末のどんな小箱だろうが、武道館だろうが、
やってることいっつも、一緒!どこでも同じにやってやるよ!」
そんなDさんに問いたい。
Q.じゃあじゃあ、サンリオピューロランドでも同じようにできますか?

A.できるに決まってるだろ。俺たちを誰だと思ってんだ?

そう答えて頂いたようなライブでした

■③ライブ全体とその他について

というわけでライブを振り返ってみました。
こんなに特殊なライブはそうそうないだろう
思っていましたが、
宇多丸師匠が客席のちびっこに
「いつか来たことを自慢できるライブにするから」
とさらっとカッコいいことを言っていたんだけど、
僕にとっても来たことを自慢できるライブになりました。

この師匠の言葉があったのは、
会場にちびっ子がいつもより多かった
っていうのがあると思います。
ホントたくさんいて、僕も嬉しくなりました。
僕は2階席だったんだけど、
おそらく僕のように1人でチケットを申し込んだ人は
1人でも楽しめる席で、
逆におそらく4枚とか家族で申し込んだ方は、
ちゃんと4人席
に座ってて、
素敵な家族の思い出になっただろうなぁ、
ってほっこりしました。
「初めてのライブ」っていうのは
記憶に残るからね。
今日のせいでちびっ子たちは、
そんじょそこらのライブじゃ満足できない体に
されてしまった
ことでしょう(笑)

ちびっ子に対しても優しいライブで、
こっちまで嬉しくなりましたね!
MC多めだし、声をたくさんかけてあげたり、
ラジオとかでよくネタにされている
「ぼくたち(RHYMESTER)は怖くないよ!」
も聞けましたし(笑)
「『宇宙なんちゃらこてつくん』見てた人~」
の質問にたくさん手が上がってたのも
こてつくん人気をはじめて目の当たりにしました。
……親御さんたちのRHYMESTER英才教育の賜物かもですが!

それと、ライブを観てて、
面白い感情が出て来たんですけど、
ラスト、キティちゃんが出てきたとき、
「いつもみたいなゲストの扱いなんだな!」
と思ってしまったこと。すぐに
「……って、キティちゃんにとってはホームじゃんか(笑)」
と気づいたのですが、
それくらい、なんだろう、
King Of Stageの舞台になっていました。
……別にRHYMESTERがサンリオに寄せていったわけでもなく、
また、「サンリオなんて関係ないぜ!」って
我が道を進みまくったわけでもなくて……。
うまく言語化できないんだけど、
サンリオピューロランドにきたのに
いつものようなRHYMESTERのライブ、かつ
いつもと違うRHYMESTERのライブが見られた

そんな感情だったのでした。

あとは……小さい話ですが、入場直前。
近くを通りがかったご家族のパパが、
「これ見ていく?ちょうどやるみたいだけど」
とおっしゃっていたのが印象に残ってます。
あ~、すみません、チケット完売してるんです……
と心の中で思い、
ファンが増えるチャンスだったのに!
と悔しかったですね(笑)
でもしょうがない!
会場のキャパには限度がありますからね。
いつかキャパ無限の会場を探し出して、
よってらっしゃいみてらっしゃい形式

ライブしてくれないかな~。

長くなってしまいましたがもう一つだけ!
最近のRHYMESTERの広がり方について。

最近の大きいところだと、
サンライズとサンリオと一緒に仕事をしてますが、
特にサンリオのこの画像。

並びが違うんですよね。
JINさんと宇多丸師匠の位置が逆。

「わかってねぇなぁ~(笑)」
と思ったファンもいるのではないでしょうか(笑)
(僕のことです)
いやいいんですけどねー。
あと今日のライブで、
宇多丸師匠がマイメロちゃんに
「ヒップホップわかる?」って聞いた時、
「左の手、耳に当てて、右手伏せて押しては引いて」
の動きをやった時は、
「あ!それはやっちゃダメなヤツ!(笑)」
と、マイメロちゃんのヒップホップリテラシーの低さに
ハラハラしたりもしました。

それとサンライズのアニメ。
これは西原商会ダンスを入れるためかもですが、
ライブの時の動き方がRHYMESTERっぽくないなぁ、と。
それと、宇多丸師匠のビジュアルも少し太ってたので
「もしかしたら2007年ごろの古い画像を参考にしたのかな」
なんて思いました。
(もちろん、素晴らしいアニメーションなのは大前提!)

共通して、
「RHYMESTERを知ってますよ!」
っていう人たちではない人とコラボ(的なこと)を
している気がしました。

これまでもRHYMESTERは
つながりを横に横に広げて来た印象がありますが、
それはあくまで音楽業界の人や
「RHYMESTERを知ってる!」
「HIPHOPを知ってる!」
「ラジオ聞いてます!」
という人が多く、いずれにせよ
RHYMESTERリテラシーが高い、
コラボが馴染む人やグループと
一緒なことが多い……気がします。
(あくまで気がするだけです)

もしかしたら、これからは
今まで手を広げてこなかったような
RHYMESTERとは距離の離れた人たちと、
しかもビッグネームの人たちと
楽しいことを進めてくれるのかも……

なんて、ことを妄想しました。

オリジナルアルバムの「ダンサブル」発売のあと、
多くのコラボ曲を僕らに提供してきてくれて、
勝手に「新しいステージに進んだのかも」って思ってましたが、
まだ、ここからが「新しいステージ」なのかもしれないなぁ、
と、1人で勝手にわくわくさせてもらっています。
果たしてこれからどうなっていくのか……!

■終わりに

なんにせよ、
RHYMESTERもすでに33周年。
メンバーの年齢もみんな50代。
いつ「活動中止します」と言われてもおかしくない、
って、覚悟はしているつもりです。
そんな中、
今日もRHYMESTERがライブをしてくれた!
そのことにただただ感謝しつつ……
今日という素敵な一日を締めくくろうと思います。
ありがとうRHYMESTER!

寝ます!
また今夜ー。

■追記

チンバミじゃない!!!

※チンバミ:
バミ(場見)というのはステージ上で演者の立ち位置を決める、
T字の印のことなのだが、
RHYMESTERのライブではこの
T字のバミがチンバミと言われ、その形がいわゆる(以下自粛)

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