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【介護系】オンラインセミナー《セレクション》

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日総研主催の介護系オンラインセミナーセレクションです。
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#利用者

その人らしい「逝き(生き)方」をサポートする看取りケア

「施設では、スタッフの見守る中で亡くなってゆく人たちの何と穏やかな顔、チューブも機械もついていない綺麗な体のままで召される人たち。 亡くなった利用者と対面した家族は『死に場所を施設に選んでよかった』と、心から感謝の言葉を口にする。 しかし、人の死は、独自性、一回性のものである。ゆえに、そこにかかわる者の責任は重い。だからこそ、私はそれに真摯に向き合いたいと思う。 人は誰しも死ぬ存在である。にもかかわらず、まるで死が魔物のように忌み嫌われ、少しでも先延ばしにすることが美徳

高齢者のナラティブに寄り添うケア

介護の現場では、利用者・家族との信頼関係構築、さらには自立支援やエンパワメントといったより効果的なケアにつなげていくために 対話を通じて、身体面だけでなく、精神や心理状態、社会的立場などを含むあらゆる要素からその人を把握しようとします。 利用者・家族との対話やコミュニケーションが苦手だという人が少なくないようですが、まずは対象となる人の「ナラティブ(物語)」を理解することからはじめてみましょう。 利用者との信頼関係を構築しつつ、一人ひとりの人生や生活の語りに基づくケア=

利用者の「声なき声」を聴き取るアセスメント

ケアマネジャーとして仕事をしていて、心のハードルにより真のニーズが表出されず支援につながりにくい利用者などのケースを体験したことはありませんか? ケアマネジャーは仕事として、アセスメントシートを基に利用者本人に聞き取りをしていって、たくさんの情報を得ることができるかもしれません。 でも、利用者本人からしてみたら「この人、なんでこんな無神経にいろんなことを私に聞き取りしてくるんだろうか」という気持ちになるかもしれない。そうなると、もしかしたら信頼を失うという結果になるかもし

転倒予防のための介助術と環境改善

高齢者介護の現場で最もよく起こる事故は「転倒事故」と言われます。 私たちは直立二足歩行を移動手段とする動物であるため、いつも転倒のリスクと隣り合わせで生活をしていると言っても過言ではありません。 高齢になれば、筋力は低下し、バランスは悪くなり、視覚や聴覚といった外部の情報を得る能力も低下していくため、転倒が起こるのは、ある程度仕方のないことと言えます。 しかし、だからといって「何が何でも転倒を防ごう」と高齢者を家に閉じ込めてしまったり、寝かせきりにしてしまったりすると、