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【介護系】オンラインセミナー《セレクション》

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日総研主催の介護系オンラインセミナーセレクションです。
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#高齢者

高齢者の廃用と重度化を予防する介助

機能低下により歩けなくなっていた利用者に、ベッド上でゴソゴソ動くことを支援するかかわりを行うことによって再び歩けるようになり、亡くなる寸前まで何とか自分で歩くことができるようになった人。 病院で拘束され、寝たきりでどうしようもない状態になっていた利用者に対し、「予防介助」の考えに基づいてかかわることで再び座れるようなった人。 予防的にかかわらなければ、その利用者はきっと自分で歩けるようになったり、座れるようになったりしなかったでしょう。 あなたが現場で行っているその介助

これだけは押さえたい高齢者看護のポイント

看護師は、今や在宅や介護施設だけでなく、一般病棟などにおいても高齢の患者・利用者と接する機会が増えています。 成人看護との違いをはじめ、加齢に伴う変化や、そこに潜むリスク、認知症への理解など、高齢者への看護を進める上で知っておきたいポイントは多岐に渡ります。 バイタルサイン一つとっても、高齢者は「平熱が低く感染症を発症しても発熱しないことがある」「血圧の変動が大きい」「不整脈を発することが多い」「脱水などで意識が低下しやすい」などといった特徴があり、異常の早期発見がポイン

排泄ケアの包括的アセスメントと評価の進め方

介護現場に影響するだけでなく、 利用者の生活や生きる力にも 大きく関わる排泄のケア。 その見直しと底上げを行っていくためにも、 まずは何を見なくてはいけないのかが分からないと 何も進みません。 高齢者の場合、排泄の不都合への対処が、 どうしてもケア側からの視点となり、 失禁などの課題の解決を目的とした 「おむつ交換」や「トイレ誘導」などになりがち。 しかし、本当の目的は 「その人の“生きる”を支える」ことです。 「どうしてそのケアをしているのか?」 「なぜ、その人はお

その人らしい「逝き(生き)方」をサポートする看取りケア

「介護施設、とりわけ特別養護老人ホームの職員は、利用者が最期まで苦しまず、人間本来の姿で生き、そして自然な形で死んでいくことをお手伝いするものであると考えます。そこには当然、医療機器など何も存在しません。 したがって、私たちは根気よく利用者にかかわります。根気よく利用者の持てる能力を引き出そうとします。根気よくその人を知ろうとします。そして、最期まで利用者の可能性を信じます。なぜなら、人間らしい生活を送っていただくことを願うからです。 医療現場では、そんなのんきなことを言

転倒予防のための介助術と環境改善

高齢者介護の現場で最もよく起こる事故は「転倒事故」と言われます。 私たちは直立二足歩行を移動手段とする動物であるため、いつも転倒のリスクと隣り合わせで生活をしていると言っても過言ではありません。 高齢になれば、筋力は低下し、バランスは悪くなり、視覚や聴覚といった外部の情報を得る能力も低下していくため、転倒が起こるのは、ある程度仕方のないことと言えます。 しかし、だからといって「何が何でも転倒を防ごう」と高齢者を家に閉じ込めてしまったり、寝かせきりにしてしまったりすると、

高齢者の「QOD」を高める終末期ケア

近年の高齢多死社会において「QOL(生活の質)」の考え方が人生の終末期にも広がり、「QOD(Quairity of Death:死の質)」という言葉を耳にするようになりました。 毎日を理想的に生きることを目指す中で、どのように「死」を迎えるか、「死」へのプロセスをどのように過ごすか、といった理想的な「死」につなげる考え方です。 「QOL」と「QOD」は分けられるものではなく、「QOD」を高めることは「QOL」を高めることにつながります。 本セミナーでは、そんな「QOD」