転倒予防のための介助術と環境改善
高齢者介護の現場で最もよく起こる事故は「転倒事故」と言われます。
私たちは直立二足歩行を移動手段とする動物であるため、いつも転倒のリスクと隣り合わせで生活をしていると言っても過言ではありません。
高齢になれば、筋力は低下し、バランスは悪くなり、視覚や聴覚といった外部の情報を得る能力も低下していくため、転倒が起こるのは、ある程度仕方のないことと言えます。
しかし、だからといって「何が何でも転倒を防ごう」と高齢者を家に閉じ込めてしまったり、寝かせきりにしてしまったりすると、