【読書メモ】勉強の哲学 来たるべきバカのために(千葉 雅也 著)

絶対的な正しさなど存在しない。というような話をしていた時だったかに、薦められた本。教師に関する記述に共感。主義や思想が異なってもウマが合う、というケースについて、やはりそうだよな、と思えた。
全般に、ちょっと難解。結論の章に6頁で要約されているので、そこから読めば入り易かったかも。

【読書メモ】
勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版
(2020/3/10発行)
千葉 雅也 著
https://www.amazon.co.jp/dp/4167914638
推薦者:西田健太郎さん

環境=他者関係 p.23
環境の「コード」=「こうするもんだ」 p.26
自分は「他者によって構築されたもの」である。p.31
器官なき言語 p.47
ツッコミ=アイロニーとボケ=ユーモアが、環境から自由になり、外部へと向かうための本質的な思考スキルである。p.64
超コード=元のコードへの疑いから出てくる高次の根拠 p.85
アイロニーは「根拠を疑う」こと
ユーモアは「見方を変えること」p.91

勉強の対象、範囲を有限化するための3つの方法 p.141
・環境のノリに合わせる:保守的な有限化
・アイロニー:決断による有限化
・ユーモア:比較の中断による有限化

教師は、まずは「このくらいでいい」という勉強の有限化をしてくれる存在である。p.182
教師や著者は、何らかの享楽的こだわりを背景として、「ある教え方」になっている。享楽のレベルで、教育に対する自分の合う、合わないがある。p.183
教師や著者に、(中略)テーマの共有ということよりももっと深いレベルで、何か「こだわりの無意味さ」において共鳴がある、ということなのです。p.184
あなたに合う教師は、享楽のコアにおいて「非意味的にウマが合う」のです。p.184

●メモ
図書館のは初版のため、文庫本書き下ろしの「補章」は別の機会に。

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