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「柚木家三代の絵画と精神(エスプリ)」を鑑賞してきました。

皆さま、ごきげんよう。
先月、「ヨーロッパ絵画400年の旅 -珠玉の東京富士美術館コレクション-」を鑑賞した際に、同時に訪れていた展覧会「柚木玉邨・久太・祥吉郎 -柚木家三代の絵画と精神(エスプリ)-」について、あまりに素晴らしい展覧会だったので、備忘録も含めて、ささやかではありますが感想を簡単に述べておきたいと思います。

軽い気持ちから

鑑賞した時は、正直、「せっかく来たし、次、いつ来れるか分からないからな。せっかくだから見ていこかー。」と本当に軽い気持ちで2階の展示室へ向かったのですが、想像以上に素晴らしい作品の数々と空間に胸打ちました。

どんな展覧会?

江戸中期頃から備中松山藩主に代々諸役として栄えた床屋で、奉行格の待遇を受けてきたのが柚木家だそうです。その柚木家から、柚木玉邨(1865-1943)・柚木久太(1885-1970)・柚木祥吉郎(1919-2005)の画業と時代を超えた柚木家三代に精通している精神を、玉島の文化的背景を踏まえながら紐解いている展覧会となっております。

印象的だったのは?

どの作品も素晴らしかったのですが、特に心惹かれたのは、洋画家/柚木久太(1885-1970)の描いた、玉島の港、高梁川の河口、港口、瀬戸内海の風景や、遥照山、金甲山からの瀬戸内海の様子が描かれた風景画の一群でした。

私自身、倉敷市玉島出身ということもありまして、自分が生まれた町が描かれていることや、幼い頃から慣れ親しんできた円通寺公園からの玉島港の眺望など、時代は違えども、こんな目線や視線で、同じ町の風景を眺めていた人たちがいたのか!と、衝撃を受けた次第です。
そして、画家の目から見た海辺の風景、町、山、海、空など、何気ない風景がこんな風に描かれるのかと、新しい発見と衝撃が体を駆け巡りました。

サブタイトルにありますように、柚木家三代に渡る画業の数々と精神(エスプリ)を存分に堪能することができる展覧会となっております。
会期は、8月29日(日曜日)と残り2週間となっておりますが、お時間のある方は、是非、訪れてみてはいかがでしょうか。

柚木玉邨・久太・祥吉郎―柚木家三代の絵画と精神(エスプリ)

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柚木玉邨・久太・祥吉郎―柚木家三代の絵画と精神(エスプリ)
https://okayama-kenbi.info/okabi-20210521-yunokike/
会期:2021年6月22日(火曜日)から8月29日(日曜日)まで
時間:9時から17時
・6月26日(土曜日)は19時まで夜間開館
・7月31日(土曜日)・8月13日(金曜日)・14日(土曜日)・28日(土曜日)は20時まで夜間開館
・いずれも入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(8月9日を除く)、8月10日(火曜日)
岡山県立美術館(〒700-0814 岡山市北区天神町8-48)

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