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※ネタバレ大量※デルウハにガチ恋してる女による『Thisコミュニケーション』の感想というか叫び


最終話までのネタバレを大量に含む心の叫びです。

因みに私はあらゆるキャラクターをほいほい好きになるタイプで、
誰かに愛着わくと作品をより楽しめるから、あえて推しを作ろうとすることもあります。
このキャラ可愛いね!!と思える子を能動的に作っていく。

とはいえ””ガチ””の推しはあまり多くなく、
大好きなキャラは沢山いるけど、好きすぎて苦しくなるレベルは数人という感じ。
そしてデルウハは完全にその数人に入ります。
完全に「「「「「推し」」」」」です。ガチめなやつです。
どのくらいガチかというと、本当に人に知られたくないレベルの重めの感情を抱いており、どのくらいガチなのかを具体的に書けないレベルでガチです。よろしくお願いします。


この下からネタバレあるし敬語も消失しま〜す!!!













ねえほんと
あの
最高の終わり方だったのは間違いない
本当にこれ以上ないくらい美しい終わりで
完璧すぎて余韻がすごい、けど
けど

俺、あの、
推しが死ぬの、初めてで…………………………
………………………………………………………………………………………………

過去に「好きなキャラ」が死んだことは何度かあるのだけど、
ここまでガチめの重い感情抱いてるキャラが死ぬのは初めてで
ちょっと あの
デルウハ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あああああああ……………………………

基本的に悪役を好きになる時、「死に様も含めて楽しもう」と思ってる。
なぜなら悪役はいずれ舞台から退場するポジションだから。(そうならないパターンもあるけど、基本的には死ぬか無力化する)
悪役はだいたい死ぬと思え!覚悟を決めろ!!!
と自分に対して言い聞かせていた結果、悪役の死に様に興奮する性癖が生まれました。どうして?

ただ、いわゆるダークヒーローものとか、
主人公が悪の場合、この覚悟が緩むんだよね。
だって主人公だもん……。死んだら話終わっちゃうから……。

だからデルウハがギロチンで首跳ねられた時も、ここからどう助かるのかな〜とは思っても、本当に死ぬ心配なんてしなかったし……
どれだけピンチになっても、ハラハラしない。面白い。ボロボロになっても、欠損や傷があるデルウハも良いね〜としか思わない。

とはいえ……
結末どうなるんだろうな、デルウハ死ぬパターンも全然あるよな、とは思ってた。
でもだって主人公だしさ……ハントレスたちと和解してなんかうまいことみんなでワイワイ暮らしてく的なエンドも期待しちゃって……。

最終回まで読み終えてから、私はデルウハに生きて欲しいとこんなにも思っていたのかと自覚することになりました。辛い。
ハントレスがなんらかの方法でデルウハを助けてくれるんじゃないかと最後まで期待して読んでた。辛い。

「なんかうまいこと和解してみんなでワイワイ暮らす」は、だって、叶ってたもん。だからこそ尚更辛い。
それで終わりでもおかしくないエンドを書いたと作者様が言ってたけど、本当にそうで。

じゃああそこで終わって欲しかったかというと、そうではない。作品としては本当に、その後があったからこそ美しかった。あのラストじゃなきゃいけなかった。
大団円になんてならない。だってこれは最初から、悪魔と契約した男(所長)の話でもあったものね。
悪魔は応報を受けることもない。だって悪魔だから。ただ悪魔としての生を最初から最後まで全うしていた。そこに一切のブレもなければ、迷いもなく、改心などあるはずもなく、(改めるも何も、そもそも悪に染まったわけでもない、元々そういう生き物なんだと思う)ただ自分の目的を果たして死んでいく。

はあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

別世界で生きてる設定のイマジナリーデルウハを召喚し、「死なないでよおーーーーーーどこにもいかないでよおーーーーーーー」と泣きつくはめになりました。どうしてくれる。
なんの比喩でもなく本当にやったし本当に泣いた。イマジナリーデルウハは平和な世界で暮らしてて「人に情を抱く=弱体化」とか考えなくても済む環境でぬくぬくご飯食べてニコニコ暮らしてるので俺に優しいし俺のことが好きだし「飯があんのに死ぬわけねえだろバカ」と言ってくれる。ありがとう。デルウハにバカって言われるの栄養価が高い。
でも平和な世界で生きていてもなお、三食食べることが唯一無二の目的なのかは疑問だよね。つまり平和な世界のデルウハなんていなくって……仮にいるとしても、俺の好きな合理の獣は、この終末世界にしか存在し得なくて、だから、だから………………この話は終わりにします。情緒が死ぬので。もう死んでるけど情緒。情緒は俺の隣で永眠してる。

でもコミックの解説で、デルウハが生きてる可能性をゼロにできないと作者様が書いててくださってて少し救われた。
ハントレスたちが帰ってきた時、まだ息あったもんね。死体が見つからなかったのも、雪崩で埋まったとか流されたとかじゃなく、既に立ち去っていたっていうのがデルウハらしいよね。
生命力バケモンの血液サラサラ健康体だし。なんとかなるよ。
ハントレスたちに声をかけられたことや手を握られたことを本能レベルで察知して、体が生きようとして、奇跡的に目を覚まし、ハントレスたちが帰ってきていた痕跡に気がついて、傷口を手当し、食料持ってガスマスクつけて、三食食べていける暮らしのために、また生きていってほしい。

唐突ですがデルウハの好きなところを書きます。

まず大事なポイントが、彼は間違いなく悪人だけど、間違いなく正しいということ。
終末世界、明日の飯も危うい世界で自分を生かすことを目的とするなら、彼の在り方はあまりにも正しい。
情は弱さであり、弱体化なんだよな。戦いにおいて邪魔なもの。なら排除するのが合理的。
あそこまで合理特化でブレがないのも、平和な世界の人間から見れば怖いけど、軍人や指揮官としては正解。ブレてたら指揮できない。命を守れない。
仲間を殺すのは「軍人としての正解」とは言い難いけど、勝利を目的とするならやはりこれも正しい。
目的もなくいたずらに殺人を楽しむタイプでは全くない。ただ必要だから殺す。
そういうところが本当に大好きだし、だから非道な行為をしてても好感度が下がりにくいのかなと。

でも理解が及ばない点があって。それは彼にとって命よりも飯が大事だってところ。
食事が彼にとっての唯一無二の娯楽で生きる喜びなんだとしたらわかるんだけど、食べる=幸せって感じはあんまり見受けられないんだよな。
食事の時、機嫌は良くなる感じがあるし、表情や態度に出にくいだけで、めちゃめちゃ幸せを感じてるのかもしれないけど。
食べると幸せだから、とかじゃなく、ただ食べるために食べている感じがする。
じゃあ食事=生きる手段なのかというとそれも違う。
デルウハのコピーは「飯の食えない体になった」と気がついた時、死を選んだ。
そのまま生きていけるのに。命よりも食が大事なんだよな。
じゃあやっぱり食に娯楽的な要素を見出してるのかなと思うけど、よくわからない。あんなにも強い食への執着がどこから来るのか分からないし、描かれない。

ボロボロの体で痛み止め飲んで大砲撃ちまくる回で、「こんなんじゃ死ねない」って言ってたのがすごく印象的で。
正確なセリフ確認してきたんだけどこうでした。

胸に骨折 内蔵に損傷 最後に寝たのは昨日の2時間
だが痛みも眠気も無い
ぼんやりとした倦怠感と若干の多幸感
こんなものでは死ねない
俺がほしいのはこんなものじゃない!!

ねえ〜!!!!!!!!死にたがってるってことお〜!!!?!?!?!?!!?!?!?
食うことには異様な執着があるのに、「自分を打ち負かす圧倒的な絶望と死」でも欲してるかのようなこのセリフ……なんなの……??????
もっと痛くしろとでも言いたげだよね。
このセリフの意味が後に語られるのかと思いきや、全く語られないばかりか、死を欲しているかのような発言はこの時以外でなかった(と思う)……。
悪魔のような彼に、唯一人間らしさを感じたところがここ。このセリフだけは、彼の弱さが滲んでいるような気がする。

(他の方の考察を読んで、吉永に祈る時間を与えるとことか、オスカーを殺す前に会話を許すところとかも人間味があるなと思った。あれは優しさなのか?温情?情あるじゃねえか。情をかけても問題がない場面では情をかける、つまり情が欠けた人間なのではなく封じてる人間なのかなあ。でも抑圧が強い印象はない。デルウハのことわからない…………人間には理解できない存在なのだろうか)

下手に「過去にこんなことがあったからこうなったんですよ」と描かれなかったのは良いなと思う。
読者に理解できる存在になっちゃうと、もうデルウハは化け物でも悪魔でもなくなっちゃう。恐ろしさが減る。
推しだからデルウハの過去とか無限に知りたいけど、分からないからこその良さがあるね。
でも気になるよ〜!!!!!!!!

デルウハの過去をあれこれ考察してみたけど、しっくりくる説がみつからなかった。どう育てばああなるんだ。
食に執着を持ちつつ、(イペリットの群れの中で腹を切り開いてテープ取り出してでも、たった一日、飯を食える日数を延長したのは本当にわけがわからなかった。なんなんだ)「自分が死ねるなにか」を欲している男。なんなんだ。

自分が飯を諦めるほどの圧倒的な何かによって死にたい、という気持ちがあったのなら
世界の終焉、ガスで充満する世界は、彼にとって理想的な最期だったのかな。
「こんなものじゃ死ねない」に対しての、
「これならば死ねる」だったのかな。

じゃあハッピーエンドだね…………………?

でも自死のすぐ後にハントレスが戻ってきて、デルウハが生きていける世界を取り戻したのは、なんというか、デルウハさん本当に運があまりにもない。運に見放されすぎている。
ハントレスたちと出会えてたら、生きること(というか食べること)を選んだと思うんだよな。きっとやりようはいくらでもあるもんな……。

運が悪いと言えばそもそもハントレスを失うはめになったのも、運が悪い……のかなあ……。
ここはあまり理解ができてないところ。
流石にハントレスが帰ってこなくなるような自体は想定できなかったのかもしれないけど……
和解できた上にクソ強くなったハントレスたちをわざわざ「賭け」に使う必要ないのでは!?!?
とりあえず空中からふってくるイペリットをひたすら凌いで、その後にガスの元を探して叩けば飯が食える世界を守れるかもしれなかった。今のハントレスたちとなら、世界救済を掲げても殺されるリスクは低かったんじゃないかなあ。
まあでも落ちてくるイペリットをひたすら倒す作戦だと、ハントレスたちは勝てるとしても、拠点の施設は守れきれないか……?
施設が守れなければ、施設にある飯も守れないということだから……
いやわからん……守れそうな気がするけどな……。デルウハの「少しは迷ったんだがな」の表情から色々想定してたことは伝わってくるんだけど。考察してくれてる人探そうかな……。

話が大幅にそれた。デルウハの好きなところをまだ書きたい。

あんなに恐ろしいムキムキの大男が淡いピンクの髪で明るい緑の目なの最高に好き。
身長190cmあると知って全俺がスタンディングオベーションした。
190cmの軍人が襲ってくる図、ハチャメチャに怖いな…………最高だな…………。
階段から落ちてむつを殺しちゃうかもと焦るところも、そっか人をプレスして殺せるだけの重量があるんだね……と嬉しくなった。

でもハントレスに力で敵わないところも好き。
可愛げに繋がってる。
ハントレスたちが異常なのであって本当は可愛げなどないのだけど、この可愛げがあるから作品が成り立ってたと思うよ……。
とにかく運が悪いのも可愛げか。かわいそかわいいデルウハ殿。

食品作ってる人達にはニッコニコで対応してたところも好き。

愛想良いしコミュ力高いよなあデルウハ。
人の心理をよく把握してるだけある。
自分にとってなんの損得もない相手に対してはどんな態度になるんだろう。普通に接しそうではあるけど、どこで誰と繋がってるかわからんのに冷たくする必要ないだろという、損得ありきの考えが全くない状態が想定できない。

人を励ますことに長けているところも怖すぎて大好き。
曲がりなりにも優しさを多少持ってる所長や吉永があの調子だもんな。7と8のおかんはめっちゃ良い人だったけど、他のハントレスは放置してたしなあ。
あの施設にもっと善性の高い人物がいたらどうだったんだろうな〜とも思うけど、デルウハよりもその人にハントレスたちが懐くような状態だったら、デルウハに真っ先に殺されてるんだろうな…………。

まだ山ほど書けるけど疲れてきたから、最後に所長について書く。

所長〜!!!!!!
死んじゃうの悲しかったけど、あんなに美しい死に方ってないよ。
悪魔と契約した男の末路、あまりにもあまりにも完璧だった。
ダイナマイトという銘柄のタバコ………………似合ってたよ所長。大好き。

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