Pleiades 堤あおい写真集
パッと開いたページの写真が、誰かがモノクロームの世界に閉じ込めた恋しい人の記憶のように見え、泣きそうになってしまって、そのまま書棚には戻せなくなりお迎え。
ひび割れたような加工がなされていたり、色褪せたような風合いであったり、
耽美や退廃といった言葉が適用されるような雰囲気なのだけれど、
受ける印象に陰鬱さはなく優美さと愛とに貫かれていて、
心の傷にそっと寄り添ってくれるような癒しを感じる。
帯に「女性から女性におくる」とあるけれど、男性にもオススメ。
単純にとてもキレイだ