非常勤講師不足に思う改善案
今年に入り、公私(公立、私立)を問わず来年度の非常勤探しの連絡を聞きます。例年の比ではないくらい。
昔は教員採用試験そのものの倍率が高く、教採を受けつつ非常勤を出来る若者が多数いたので何とかなっていたのでしょう。しかし今は時数の少ないコマだけ雇って身分保障がないような、そんな被用者側にとって都合のいい人はほぼいないのではないでしょうか。
また育児や介護等で常勤を辞めざるを得ない方もいます。例えば保育園のお迎えにしても介護の都合にしても、予定された時刻で行動できないと日常生活を持続可能な形で営むことが出来ません。現状、学校は定時だけの勤務では成り立たず、時間外前提のようなところがあります。学校によって状況は千差万別で、定時に近く出退勤できる場合もありますが、到底難しい場合もあります。異動のたび、どんな学校にあたるのか”学校ガチャ”のような状況です。そしてもし定時が本当に約束されるなら常勤で働き続けたいのに、それが出来ない方がいらっしゃいます。
そうしたことを合わせて考えると、例えば複数校勤務の常勤、という制度をつくってはどうかと思いました。(中学校や高校での話です)
所属は教育委員会の常勤で、身分上の立場は一般の常勤教員と同じ。そして週に○日はA校、○日はB校、○日はC校、のように複数校で教科の授業のみ担当。メリットは必ず定時勤務できること。
そして各学校の時間割を組むときは非常勤の方の都合から埋めていくのが一般的かと思いますので、派遣される方の都合を○さんは月曜と火曜で○時間、のように初めから予定を決めておけばよいかと思います。