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【心の職員室・新聞綴り】426

<子どもの安全確保を最優先に>と読売新聞社説。日本版DBSと呼ばれる「こども性暴力防止法」成立を受けて。読売は2023年度版の文部科学白書の原案でも、わいせつ教員問題に触れていることを見出しに取りました。

朝日も<子ども守る一歩に>と社説で取り上げています。朝日は「再犯リスク」への注目が「罪を償った人への社会復帰を難しくしないかとの懸念」にも触れています。「忘れてならないのは、子どもへの性暴力の約9割は初犯だという点だ」。確かに、その他の対策とセットなのでしょう。

具体的な今後の課題は23日に。読売は「許すな 子ども性暴力 日本版DBS」の(上)で<照会期間外 制度の穴 小規模事業者の参加 未知数>と見出しをつけました。塾は任意の制度だが、「個人塾や小規模を含め、塾全体に参加を義務付けるべき」という被害経験者の声を紹介。照会可能期間の延長について検討を求める付帯決議にも触れています。

朝日の23日の「時時刻刻」では、この付帯決議が19あることを見出しにとっています。この制度の対象は、当初の刑法犯だけから痴漢などの条例違反も加える形になりましたが、不起訴事案や行政処分は就業制限の対象になっていません。下着盗なども対象外になる可能性があります。憲法の職業選択の自由との兼ね合いなどもあり、一気には進められないようです。

朝日の23日教育面では、音楽の授業にAIを取り入れて作曲をする埼玉県の小学校の授業が、24日の教育面では、改めて教職員の「自腹」問題を詳しく取り上げられていました。
                           (2024/6/24)

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