見出し画像

【心の職員室・新聞綴り】422

読売新聞が「教員の待遇改善」を社説で。しかし、<労働時間をいかに削減するか>という、首長があいまいな時に使う見出しです。中教審の示した施策を並べて、「政府は本腰を」と言っているだけです。

社会面では<36教委 教員試験前倒し>。やはり16日にそろえた自治体数はなく、文科省の問題提供にも言及なし。志願者が増えたところも減ったところもあったようです。詳しい分析は、自分でやるしかないか。

朝日新聞は都教委の若手アンケート結果を詳しく紹介しています。離職率の高さをなんとかするために、学校現場のコミュニケーション改善を、という狙いで、採用から3年目までの教員5000人超に聞いています。

<先輩教員の言動に「つらい思い」50%>と見出しが。具体的には「生徒のいる前での叱責や、感情的な発言による指導」「管理職が人によって態度を替えたり、高圧的な態度で人に接したりする場面を見たり、それらが自分の身に起こったりしてつらい思いをすることがある」などがありました。

若手の資質の変化は、教員だけではないと思います。「昭和」と言われるような行動は避けなければいけないのでしょうが、どんな言い方ならいいのか悩む教員もいるのではないでしょうか。

朝日は16日から「いま子どもたちは」で輪島市の門前高校生のルポを始めています。「全102人の生徒のうち78人が自宅に一部損壊以上の被害」とあります。この割合も大変ですが、そもそも全学年1クラスという規模の生徒数自体にも厳しさを感じます。
                           (2024/6/17)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?