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【心の職員室・新聞綴り】448

広島に出張に行った17日の朝日新聞に、広島出身で兵庫県姫路市の教育長になった元TBSアナウンサー、久保田智子さんのインタビューが載っていました。親族に被爆者がいるわけでもなく、平和教育も「昔話」にしか思えなかった彼女が、夫の転勤で退社したときに思い立ち、被爆体験伝承者にまでなったのだそうです。

原稿はきれいに読めてもそれでは言葉に力はない。「いかに自分事に落とし込むか、かな」というのですが、もう少し掘り下げて聞いてほしい。教育長になったのも、姫路市内の高校で授業をしたのがきっかけ、というのでは説明不足です。

18日の読売「編集手帳」には、宮城県大河原町の小学校6年生の話題が。議会を見学した際、スマホでゲームをしていた73歳の議員のことを作文にしたというのです。情けない議員です。日P元幹部の背任での再逮捕も情けない話ですが。

読売国際面では、梁田真樹子・パリ特派員が、移民問題を取り上げていました。フランス政府が、移民の子どもたちにスポーツを通じてルールを学ばせて社会的に統合する場を3年前、約5000か所も設けたそうです。五輪開幕目前だけに読み応えがありました。

朝日新聞の社会面に「毎日新聞、富山での配送休止へ」「東京新聞、23区除き夕刊終了へ」という小さな記事が並んでいました。新聞の衰退はどこまで行ってしまうのでしょうか。
                           (2024/7/18)


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