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ワークショップ第14回『e-sportsはスポーツ足り得るか』【文化表現研究部】[202101004-1017]

こんにちは。ジェイラボ文化表現研究部副部長の西住です。今回のワークショップはe-sportsのスポーツ性に焦点を当てた話になります。

e-sportsはスポーツ足り得るか。

この文章からどのような意味が読み取れるでしょうか。

単にスポーツとして認められるのか。メジャースポーツに匹敵する名誉が得られるのか。それとも大きなビジネスとなり得るのか。

さまざまな意味を読み取ることが可能です。しかし、この文章が用いられる文脈では、大きなビジネスとなり得るのか、という観点に重きが置かれているようにも思えます。

ワークショップにおいては、e-sportsは大きなビジネスはならないという主張はほぼ見られませんでした。ただし、純粋にスポーツ足り得るのか、という点に関してはやや意見が分かれていました。

スポーツにあってe-sportsにないもの、スポーツに不可欠な要素、スポーツとして認められるためのメディアの役割や、人々の意識の変化に話が及び、スポーツとはそもそも何か、について考えることの難しさがわかりました。

個人的にはスポーツとe-sportsの「運要素」の違いに意識が向きました。運にも種類があり、自然的な要素を含むスポーツの「運」と、製作者によってプログラムとして設計されたゲームの「運」。少なくとも私にとってこれらは全く別物であると思わされたワークショップでした。

純粋にスポーツ足り得るのかという問いに対しては、最終的にイエスノーが半々くらいでした。それくらい話が割れています。

ただ、より根本的な話として

e-sportsはスポーツである必要はない

という意見が登場しました。スポーツ以外の何か、スポーツを超えた何かになることを考慮したものです。

e-sportsはスポーツとして認知されるのか。スポーツではない何かとして認知されるのか。またはスポーツを超えた存在になるのか。

答えが出るのは少し遠い未来になりそうです。

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