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【表現評論】メモリーズオフ それから コアレビューその12 果凛ルート4【全作再プレイシリーズ】

●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。

⚫︎前回の記事

⚫︎タモルの話題

最近歌ってないとか、最後のターンが許せないとか言ってますが、2024年にはその番組ないんだよね。お疲れ様でした! からもう10年か。時が経つのは早い。

「カナタの言うこと、まともに取り合っちゃダメ」

メモリーズオフ それから

カナタの核心をつく、りかりんのありがたいお言葉。想君の頃からそうです。まともに取り合ったショーゴ君がどうなってしまったか。人生引っ搔き回されてボロボロですよ。橘さんくらいボロボロ。急遽作られたライダーシステムのせい。やっぱり想君はカナタより音緒さんなんだよなぁ。

⚫︎のんちゃんの傷

胸元に思いっきり傷があるのを発見してしまう主人公。交通事故の傷だとか。一蹴君が受けた事故と関係してます。してたよね。何気に巨乳だった。メガネといえば巨乳だからね。どんな偏見だ。メガネデバフが解けるとなかなか美少女です。まあモデル2人とつるんでるくらいだし。メガネキャラでもメガネを外した方がいい人と外さないほうがいい人がいますね。外した方がいいのはのんちゃん。外さない方がいいのは智沙と陽詩です。根拠? ないよそんなもん。

⚫︎ストーカーおじさん

アパートに奇襲をかけてきたので全員で逃亡。りかりんの手を引いて街中を逃げ回りましたと。結局正体を表したストーカーはジイヤに捕まってめでたく御用となりました。ジイヤ役に立ったな。有能風有能だったか。最初から探して捕まえとけよという話は置いておくとして。

⚫︎事故の真相

のんちゃんと事故の話になって、真相が明らかになりました。事故った相手の車はのんちゃんのお父さんが運転していた車でしたよと。のんちゃんはその車に乗ってましたよと。おまけに飛び出してきたのは一蹴君の方でしたよと。キッズだからしょうがないけど。とはいえ、のんちゃん本人が直でそう言ったわけではなく、聞いた話から推測したものでしかないんですが、主人公の中ではほぼ確信になっています。

やばい。もしかして俺が事故の時の少年だとバレているのか。バレてたとしたら、バイトに誘ってきたのも、何か意図があるんじゃないか。やばい。
怖い。恐ろしい。目も見れない。という思考のループに。

⚫︎りかりんクリニック

事故の話を相談してみると、りかりんの母親が一蹴がいた児童養護施設の出資者であることはわかりました。なのでりかりんは事故のことは知っていたと。ただそれが一蹴とのんちゃんであることは知らなかったようです。知らなかったと言うのは本当か? と一蹴君は疑心暗鬼になっています。そこを疑うのは正直意味がわからんが。全てを疑いたくなるモードになっているのか。こいつらと友達になれたのも、実は偶然じゃなかったのではないかと思ってるようです。何か打算があったのではないかと。

今度はカナタに電話すると、アホか、あの二人はそんな人間じゃないと一刀両断されます。たまにはいいこと言うじゃない。シンプルイズベスト。ただそれはそれとしても、のんちゃんがデカい傷を負ったのは一蹴君のせいという事実は変わらないので、気が晴れないことには変わりがない。

⚫︎完璧超人のりかりん

完璧超人っぽく見えるけど、裏ではめっちゃ努力してるんやぞ、とカナタに教えられます。努力しなきゃすぐ周りに置いていかれると。ずっと立ち止まってるお前と一緒にするなと。りかりんさんと同じようなことをおっしゃっております。いやね、努力してるのはわかるんですけどね。ダンスでも歌でもなんでもいいよ。努力は素晴らしいよ。努力してるのはわかるよ。

でもさ〜、カフェのバイトを勤め上げるのだって、立派な努力ですよね。めちゃくちゃ忙しいのに嫌な顔ひとつせず接客してるわけですよ。クソ雪降ってるのに出社する日もあるわけですよ。カナタのようなアホみたいな客が到来することもあるわけですよ。しかも君たちとは比べものにならんほど安い給料で、一生懸命働いてるわけですよ。そこに何の違いがあるんですかね。違いなんてないでしょ。どうもこのストーリー納得いかないな。芸能人が一般人よりも格上みたいな意識が透けて見える。俺は全くそうは思わない。芸能人みたいなキャラクターが刺さらないのは、ストーリーにそういう意識が透けて見えるからなのかもしれないですね。

努力しているところを見られるのが嫌いらしいりかりんは、ピキッて立ち去りました。なんでしょう。こういうの。勉強してないアピールして点数取るやつみたいな。りかりんもやっぱりメモリーズオフらしく、一癖あるキャラクターです。

⚫︎いのり、アメリカに行くってよ

音楽の勉強のためにアメリカに行くらしい。音大受かってんだから日本で勉強しろよ。なんのツテだよ。実は上級国民なのか? そもそもピアノやめるって話だったでしょうが。ほたるみたいに周りに推されて行くんなら、行く価値もありそうですけどね。才能を認められてるってことだし。アメリカの空気を吸えば高く飛べると思ってたのかなぁ。ってならなきゃいいけど。

⚫︎りかりんに相談だ

いのりのことを相談しようとする一蹴君。こいつすぐ相談するな。相談女か? りかりんは写真集の仕事をポッしゃった足で一蹴君の部屋を訪れます。りかりんクリニックのために。ジイヤから仕事ぽしゃった話を聞かされた主人公は、なぜ君はそんなに無理をするのか、と問います。もっと人に頼れよと。

甘えは、怠惰と絶望しか生まない

メモリーズオフ それから

りかりんの返答。厨二病かな? 師曰く、世界は偽りでできている。師曰く、甘えは怠惰と絶望しか生まない。このゲーム師匠が多いなぁ。ここでのんちゃんからかかってきた電話を無視し、今はお前の方が優先だと告げる主人公に対して、りかりんはなぜか突然キスして、涙を流しながら逃亡していきました。え? なにこの展開。そんなに一蹴君に気が合ったのかい君は。ちょっとそれっぽい匂わせはあったけど、そこまで盛り上がってるとは思わなかった。まあでもね。そもそも気が合ったから肉まんも買ってきたし、クリニックも開催してたし、ならずやにも来てたのかもしれない。じゃあどっからなのよ。全然わからないです。

⚫︎いのりとの別れ

アメリカ行きは母親から強く勧められていたらしい。そこまで才能あるんですか? ちょっと怪しくないですかね。娘を冷静に見れていない母親の構図が浮かんでくる。久しぶりに聞くいのりのBGMはやはり素晴らしい。主人公は久しぶりにあっても、特に思うところはないようです。もう何も思ってないと。本当か?

「もう、大丈夫だね」

メモリーズオフ それから

いのりの最後の言葉。背景を知っていると泣ける。

「どんなにヤでも、変わらずにいることなんて……できないんだよ」
「どうしても変わりたくないなら……すべてに目をそむけて、逃げ出すしかないの」
「変わることを……恐れないでね?」
「一蹴は……わたしみたいにはならないで。それが、わたしの最後の願い」

メモリーズオフ それから

すべてに目をそむけて、逃げ出す選択肢を選んだいのりさんのありがたいお言葉です。扉さんマジギレですよ。別れを告げた後、今日はのんちゃんもりかりんも忘れて、いのりのためだけに泣いたと結ばれます。切ないシーンです。

⚫︎りかりんの本質

弱い自分が大嫌いだから、それを塗り固めるように自分を作り上げて、誰にも知られないように当たり障りのないように生きていく、というのがりかりんの本質のようです。カナタはその話を聞いてプチギレします。

「自分が嫌いなくせに? 人に見てもらう仕事してんだ?」

メモリーズオフ それから

あまりにも正論パンチすぎる。仕事ぽしゃったのも、自分が嫌いな人間をとってもつまんないからだろ、とまで言われてしまう。りかりんは涙目敗走しました。

⚫︎のんちゃんのお話

のんちゃんは結局一蹴が何者なのか気づいてバイトにスカウトしたようです。バイト終わるといつも即帰りなのが気になり、一緒についていくと、病院の前で父親を毎日待っていると聞かされました。いやぁ。これ父親は亡くなってるよね。あまりにも重い話。それにしてもこの二人はかなりルートが被ってますね。のんちゃんの方はすぐに記事が終わる可能性がある。

⚫︎りかりんのお話

私は一蹴君が好きだったけど、その前にのんちゃんが好き好き宣言しちゃったし、みっともないところは見られるし、写真集は終わるしで、テンパって酷いことになったと。だからどっから好きになったんだよ。ま〜じでわからん。ストーカー事件の一件で好きになった、というわけでもなさそうだし。事故のことと関係あるのか。俺は本当に過去にこのストーリーをプレイしたのか。何も覚えてない。

⚫︎事故の真相再び

りかりんは一蹴君のことは養護施設にいる時から知っていたようです。やっぱり嘘じゃん! 嘘つき! 当時は元気いっぱいで目立ってたとか。りかりんは上級国民なので周りと一緒に遊ぶということもなく、一蹴のことを羨ましく思っていたとか。そんな中、一蹴がつばさちゃんを連れ出すところを見かけて、大人に告げ口したようです。で、大人に追いかけられて、焦って道路に飛び出したのか。間接的にりかりんのおかげで事故ったと言えなくもない。それがトラウマになって、りかりんは自分のことが嫌いになったとか。

⚫︎何が大事なのか

のんちゃんの好きってガチで好きだったんですね。ライクじゃなかったのかよ。二人に好き好き言われる状態と、のんちゃんに事故で傷を負わせた罪悪感と、りかりんに事故で罪悪感を背負わせてしまった負い目から、訳がわからなくなる主人公。カナタに、で、お前はどうしたいわけ、などとリクルートのような問い詰め方をされ、さらに人は変わらずには生きていけないという、いのりの言葉を思い出して、腹をくくりました。過去はどうでもいいと。俺はりかりんが好きだと。最後そこに行き着くのは毎回同じやね。一蹴君は俺はもう君をりかりんとは呼ばない、果凛好きだ、などと男気告白し、ケジメとしてならずやも辞めました。のんちゃんはまたりかりんと一緒に来てね、と言っております。ええ女や。名前が果凛であることを忘れるよね。この人。りかりんはりかりんだろ。だって想君の頃からりかりんなんだぞ。

で、はい結ばれましたよ〜で終わらないのがそれから。このゲーム、どのルートも差し足を残してるよね。最後にまた一伸びしてくる。




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