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【表現評論】メモリーズオフ 想い出にかわる君 コアレビューその10 深歩ルート2(終)【全作再プレイシリーズ】

●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。

⚫︎前回の記事

⚫︎バイト先を探す主人公

深歩がバイトできる花屋を探しますが、そもそも花屋が力仕事なんだよと言われて全く相手にもされません。音緒さんはすぐ採用されるのになぁ。世の中冷てえなあ。ここまで冷たいですかね。現実って。流石に? 俺が知る現実はここまで冷たいくはない。ちょっとくらい考えてくれる人いても良くないか。まあそれも主人公が見つけて意味があるのかって話ですが。

⚫︎トビーの足

いつものように公園で揉める主人公とトビー。何を思ったのか、トビーは取り出したナイフ(なぜ持ち歩いてるのか)でズボンを切って義足を見せつけ、鉄棒で高跳びを披露します。ショーゴがそれより高いところを飛ぶと、お前もやるな、と言って帰って行きました。何の意味があるやりとりなのか。考えてもわかりませんでした。認め合ったってことだろうけど、ここまでの諍いが、こんなやりとりで解決されるのか? それとも深歩のために足で回ってるところを見て、認めたのか。でもトビーの考えだったら、深歩が自分でやらないとダメじゃね?

公園で深歩に会い、車椅子の名前をつけてくれとせがまれます。もうこんなん惚れてますやん。あんまり関係ないけど、呼び名を変える時は、かなりの確率で脈ありサインだと誰かが言ってました。詩音はサインを出しまくってたのか。三上さん→三上君→智也さんの三段活用。なぜ智也君にはならなかったのか。

⚫︎バイト探し続

テンチョーの実家が花屋ということで、なぜ黙ってたのかと問い詰めた時のセリフ。これマジで今でも覚えてましたわ。

「はっきり言って迷惑だから」

想い出にかわる君

流石に? 人として流石に? 我慢して使ってやるのは思いやりではないとか言うてますが、そうですかね。新人なんて基本我慢して使うもんでしょ。こいつは店員も我慢の必要のない人間しか雇わんのか。そんな人材おるか? 言い訳くせぇ〜。テンチョーって深そうで浅いんだよな。大人になるとますますそう思う。ちなみにテンチョーの父親も同じことを言ってます。ダイバーシティ重視の世の中では二度と書けなさそうなシナリオではある。

⚫︎トビーの過去

公園でトビーが出てきます。ここでトビーが深歩からもらった手紙が出てきます。咲いたばかりの花のシーンですね。この前の4枚の手紙の中では、シンとテンチョーの間を指しているようです。まあ精神レベルを考えるとそんなもんだよね。

深歩にはトビーの方がふさわしいと言い出した主人公。トビーはこんなことを言い出します。

「オレは人を殺したぞ?」

想い出にかわる君

これはマグローの話に関わってるんですかね。絶対許せない人がいる的なアレ。そうなると意図的と言うよりは、事故か何かなのか。あんまり記憶がありません。カフェに戻ってその話をするとマグローが気まずそうな顔をしてる。

⚫︎深歩げきおこモード

カフェから出ると深歩が急にお怒りモードに。みんなにはわからないを連発してます。希望の物語? あんなもん創作だから。現実はそんなにうまくいかねえから、みたいなことを言い出します。今更? 花屋探しも深歩さんにはバレてました。でもこれ解決方法簡単じゃん。ショーゴ君花屋作って、深歩さん雇えば終わりですよ。

ここでなぜかバッドエンドになって終わりました。え? 選択肢間違った記憶がないんだが。どうやらネットカフェに行かずにふて寝する選択肢を選ばないといけなかったらしい。わかるかこんなもん。

⚫︎再チャレンジ

再びお怒りモードから。どうやらみんなが無理して嫌なことをやってくれるのが負担になっているらしい。そんなもん気にしたら負けというか、世の中ってそんなもんじゃないですかね。最近やたらと自分に優しくとか、自分を許すとか言ってますけど。そもそも好きなことばっかりやってるのって良いことですかね。嫌なことでも好きになるしかないってのが、人生の本質だと思いますが。お前の人生論はどうでもいいって? はい。

⚫︎マグローの言葉

飛田先輩は人を殺してなんかいません。あれは事故です。これは予想通りというか、記憶通りというか。

⚫︎テンチョーとカナタ

ここでようやく付き合ってることが開示されます。かなり前からだとか。お互い深そうで浅そうなことを言ってるので、気が合うのかもしれない。

⚫︎みんな違ってみんないい

深歩ちゃんの、みんなと同じじゃないとこがとってもいい! オレはスキ!

想い出にかわる君

こんなことを伝えて物語は終了しました。はい。あっさりすぎない? それは最初からわかってるよ。深歩さんの方は、ショーゴ君がずっとずっとずっと大好きだったと言っております。いつから? やっぱり想君は一目惚れ以外は人に惚れない世界じゃないんですか。

⚫︎エピローグ

最後の一枚絵にトビーが写ってるんですが、立ち絵そのままじゃねーか。新しく書いてやれよ。ここでようやくトビーに初めて名前を呼ばれます。少しは認められたらしい。深歩はみんなに当てたハガキの詩をホームページに載せたとか。

車椅子の名前は「希望」です。終わり。

⚫︎深歩ルートまとめ

テーマはすごく面白いんですけどね。まあ何にも解決せずに終わりというか、ショーゴ君が好きって言ってくれたから終わりという感じで、それでいいんですかね。テーマが深すぎて着地点が見えなかった印象です。想君全体的に言えることかもしれないですね。これは。沙子もそうだし。

一応の着地点として、自分にできることをやっていく、みんなと同じことをしなくてもいい、ということを受け入れたようには見えます。でもさ〜、なぜそれを受け入れられたのかが、全く飛んでるんですよね。ショーゴ君が好きって言ってくれたから、で全てを終わらせていいのか。すべてを終わらせる時! か。ソードマスターヤマトか。

しかし深歩ルートでは星の王子様の正体は開示されないんですね。覚えてなかった。開示した方がシナリオ的にはよかった気はしますが。この二人のルートもやはり音緒さんに力が入ってるのか。

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