見出し画像

立ち禁ルート通過申し出に対する対応(パークO兵庫@三木防災公園)

こんなツイートを先日行いました。

特に重要な3枚目の画像を再掲


そうすると、ある参加者から主催者に対して、

「青ルートを通ってしまった。当該事象をご精査いただき、失格処理等が必要であればその通り手続きをしてほしい」

という旨の申し出がありました。

それに対して、運営者内で協議を行い、イベントアドバイザーとして私から以下の意見を申し上げたところ、その方針で妥結しましたので、ここに共有します。

======ここから=====
結論:失格という措置は取らず、現在公表されている成績で確定とする。

理由1.
合理的なルートがありながらその部分についてトンネル記号の配置が不足してしまった(トンネル表記しないのであれば立入禁止の表示を現地にて明確にしなければならなかった)というのは、運営側の落ち度である。そのため、競技者側にその責めを帰するのは厳しい。

理由2.
上記のような失格措置を取らなかった場合のデメリットは、「ちゃんと地図を読んでそのルートを避けた選手」が不利益を被ることにあり、彼らにとっては「正直者が馬鹿を見る」結果となってしまう。
しかしながら、事後の自己申告だけを理由に失格措置を取ってしまうと、そちらの方がより重大な「正直者が馬鹿を見る」案件となってしまう(申告していないだけで実際通った人は他にも居ると思われる)。

理由3.
それではやはり不公正である、とするならば、もはや「競技不成立」しか方法は残っていない。しかしながら、そこまでのものは運営者・競技者の誰からも求められていませんので、これもなし。
=====ここまで=====

最近私も全日本委員会に入っていて、E権取得ルール等で、ルールにない判断を求められることが増えてきました。そこで感じるのは「疑わしきは競技者の利益に」という判断基準の大切さです。

「ルールにはっきり書いてたらそれを使いましょう」「ルールが曖昧だったり矛盾することがあったら、競技者の最大利益を確保するようにしましょう」という判断をすると大きな問題になりにくいように思います。

もちろん一口に「競技者」と言っても、間違いがあった場合は競技者間で相反してしまうことが常で、簡単なことではないのですが、一つ大事な観点じゃないかなと思っています。

また、今回のようにローカル大会での難しい事象は大きな大会で問題が起きたときに備えたケーススタディとしても活用できます。皆さんは今回の事象、今回の判断に対してどのように感じられるでしょうか。ぜひ考えてみていただければと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?