(10)突きつけられる「それ、どうなの?」/加速する支配・暴力

突きつけられる「それ、どうなの?」

いま、否応なしに「それ、どうなの?」と突きつけられている。
個人の生き方、夫婦やパートナーシップの関係性、組織のあり方、様々なものが揺さぶられている。
この状況が「いつまで続くのか」「どうなったら次のステージなのか」誰もはっきりとはわからないから、見通しが立たない。船は大揺れだけど、目的地の島影も見えない。

私の生き方って、軸がなくて自立しているとは言えないのかも?
パートナーのことをほんとうは愛していないのかも?
この組織内の関係性はガタガタで実は対立関係にあるのかも?

この揺れがいつまで続くかもわからない。一時的な気の迷いのなのか、根っこから疑いを持った方がいいのか、わからない。

問いに対して誰も正解を持っていないし、処方箋をくれる専門家もいないから、自分で問いの周りをウロウロするしかない。
できれば、一緒にウロウロしてくれる誰かがいると、ほっとするし、答えを自分でつくるエネルギーがわいてくる。
僕自身が、誰かにとってそういう隣人でありたいとも思う。

加速する支配・暴力

孤立が深まって関係性が内側にどんどん閉じていくと、支配・暴力が加速する。
ストレスが高まって、視野が狭くなると、自分や相手を客観視できなくなって、短絡的な支配や暴力が発動しやすくなる。
こうやって書いている自分の日常にだって、妻や娘を支配したいかのようなポジショントークを発動させてしまう瞬間がある。
それはとてもつらいし、大事な人を傷つけたくなんかない。

いつも対等でありたいと思う。妻とも、仕事の仲間とも、クライアントとも、場の参加者とも。
難しいしバランスを崩して失敗してしまうことはたくさんあるし、半ば自覚的にポジション(ランク)を「使う」場面だって残念ながらある。
けれど、支配したくないし、されたくもない。手っ取り早い暴力的な解決策に逃げたくない。
これもやっぱり、ウロウロするしかないのかな。せめて、注意深く自己を相対化することは続けようと思う。

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