作品「ゆらゆらとほん」


ゆらゆらとほん


ため池や
水路や
電話ボックスに
金魚の泳ぐ大和郡山
このまちは
城下町なのに
ゆらゆら
のんびりしています
僕は
ときどき
青い自転車にのって
ゆらゆらしたまちの
商店街へはいってゆきます
そこに
ちいさな本屋さんがあるからです
ぼんやり
リュウキンの尾っぽの
ゆらゆらとほんを
ながめたり
店主のスナガワさんとほんの
はなしをしたりして
一冊すくって
帰ります
ゆらゆらしながら
帰ります










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