自分と、あるく



自分と、あるく



たましいを
抱きしめたら
自分と
あるきましょう

最初に
季節が
あなたのもとを
訪ねてくるでしょう

待ちわびた春
名も知らぬ
白い花に
見つけてもらいましょう

空から舞い降りた夏
木陰で
いっしょに
うたいましょう

うつろいの秋
おなじ遅さ
ちいさな声で
囁きをかわしてみましょう

あこがれの冬
ピアノの深い調べを
聴くように
おたがい
見つめあいましょう

自然だけでなく
ひととの関係も
かわります

たましいは
たましいを
みいだします

気がつくと
こちらから
みつける
というより
むこうから
みつけられてしまうようになります
隠れていても
あのひとには
あなたが
みえる

どこかに
白いしるしが
ついているのかもしれません














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