友人が陰謀論を語ってきてうざかったので、本気を出して頭のおかしさで上回ってみたよ
久々に会った友人だが、なにやら様子がおかしいようだ、、。
「世界は一族によって牛耳られていて、みんなにチップが埋められてね。うんたらかんたら、、、、」
わけの分からんものにハマりおって、しかも長いぞ話が、、
くそぅ、せっかくの休日で、U-NEXTの見たい映画もたまっているというのに、自分だけ気持ちよさそうに語りおって、
許さんぞキサマ!!キェーーーイ!
「カチッ」と私の中でスイッチが入る音がしたが、
まずは目の前のカフェオレを一口飲み、気分を落ち着け、私はゆっくりと話し始めた。
「そうかぁ、世の中にはいろんな怖いことがあって、僕も何でもかんでも鵜呑みにして生きてたらダメだと思ったよ。本当に知られてないような難しいことをたくさん知っていてすごいなぁ。教えてくれてありがとう。
ところでね、僕も最近重要なことに気付いちゃってね、これはあまり人に教えちゃいけないんだけど、チャクラの流れが見えるようになったんだ。これを知らないと生きていくのが本当に大変だと思うんだけど」
私は友を真似てまくしたてるように早口で話を続ける。
「チャクラの使い方は師匠のビババンゴさんにおしえてもらったんだ。
ビババンゴ師匠が言うにはね、
人が持っているチャクラの量には限りがあってね、
だからこそ短い時間でこの手のひらの上に集中して集めないといけないんだ。
チャクラはね空気を操る感覚に近いんだけど、
チャクラの成分は地球上に存在しない原子で出来ていて、
それは宇宙のどこかにはあるんだけど、
この目の前の手のひらの上に地球上に存在しない原子を存在させるためには、
あるものをないものとして扱い、ないものをあるものとして捉える必要があるんだ。
そうしてここに集めたチャクラは宇宙との関わりそのものなんだよ!!」
「師匠には大切なことをたくさん教えてもらったなぁ。
師匠は修行中に席を外すときは『旅に出る』って言っていなくなるんだけど、その後近所のコンビニで買い物してるんだよ。」
「じゃあ、一緒にチャクラを集めようか!こうやってね空気をこねるみたいにやるんだよ。こうやってね。」
さぁ言ってみろ!お前どうしたんだって言ってみろ!
言ったら負けだぞ!
ほら、こんなに空気をこねてんだ!どうだ!
結果、友人は毎日空気をこねるようになった。
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