「人生リハーサル」あらすじB

(あらすじ)
「人生は選択の連続だ——でもそこにリハーサルがあるとしたら?」
金曜日の夜、大学生のアキオは満足げに、隣に横たわる美女・ハルナとの一週間を振り返っていた。
月曜日の朝、アキオと仲間は、密かに憧れる同じゼミのハルナの髪型が変わっていることに気づかなかった。ハルナの機嫌は一気に悪くなった。
翌朝、アキオは、ふたたびアキオたちに何かを指摘してほしそうなハルナの表情に気づき、新しい髪型を褒めた。ハルナの機嫌は一気に良くなり、「明日買い物に付き合って」とアキオを誘った。昨日の出来事がなかったように振る舞うハルナを不思議に思ったが、アキオにとっては結果オーライだった。
火曜日、アキオは店で新たな選択を突きつけられた。ハルナが二つの服を掲げ、「どっちが似合うと思う?」と迫ってきたのだ。アキオの選択は不正解で、ハルナの機嫌は一気に悪くなった。
2回目の火曜日、気づくとアキオは店で、ハルナに同じ選択を迫られていた。アキオは昨日がリハーサルだったことを悟り、「どっちも似合うと思うけど、強いて言えば、こっちかな」と「正解」を選ぶ。ハルナの機嫌は一気に良くなった。
水曜日、アキオは待ち合わせの映画館の前にいた。上映しているのは、ホラー映画と恋愛映画だった。アキオが何気なくホラー映画に誘うと、ハルナの機嫌は一気に悪くなった。
2回目の水曜日、アキオは注意深くかつ自信満々で恋愛映画に誘い、ハルナの機嫌は一気に良くなった。
木曜日、アキオとハルナは夜の街にいた。アキオは庶民的居酒屋と高級レストランのどちらに誘うかを迷い、後者に誘ったが、意外にもハルナは居心地が悪そうだった。
2回目の木曜日、アキオが恐る恐る居酒屋に誘うと、ハルナの機嫌は一気に良くなった。
ついに金曜日の夜、アキオとハルナはホテルにいた。アキオはハルナを精一杯愛し、ハルナも上機嫌だった。
だが、金曜日の夜にも2回目があった。そして、この夜にかぎってアキオの調子が悪く、そのためハルナの機嫌は最悪だった。しかも、アキオは「ごめん。でも、リハーサルではよかった……よね!?」などと言い訳し、事情を知るよしもないハルナにすっかり嫌われてしまうのだった。

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