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12月10日

日記祭当日を迎えた。朝、バスが遅延して途中でタクシーに乗り換えるはめになった。ついてなかった。でも、運転手さんがものすごく感じのいい方で「お仕事ですか?お急ぎならブッ飛ばしますね!!」「ああへえ、日記を!」「ほう世田谷にそんなところが」とたくさん喋ってくれたので心が救われた部分はかなりある。ありがとう宝田さん。淡島通りをぐいぐい進んでいくその御姿、一生忘れません。

のそのそと会場に到着して、ブースで準備を済ませて、とかやりはじめたばかりだと思っていたのに、あっという間にイベント終了の17時を迎えていた。誰とも喋れないかもしれない、1冊も売れなかったら職務放棄を図る郵便局員のように土手のほとりにでも埋めにいこうか、とか考えていたのだけど結果的にそうはならずに済んだというか、想像の何倍もいろんな人が手に取ってくれたり、気にかけてくれたりした。それはそれはもう、ものすごくうれしかった。うれしかったが、びっくりしすぎたからか何度かえづいてしまった。こんなことははじめて。

バンド時代から知ってくれている人や最近出会った人、偶然通りかかった人などありとあらゆる人達がブースに遊びにきてくれた。終わってからそれらを思い出してみると、なんだか不思議な気持ちになった。うれしいを越してなんだかぞわぞわする。イベントが終わる間近に海外ドラマ『フレンズ」のことが大好きな人にも出会えたこともうれしかった。フレンズはマイタイムマシンワークス、というタイトルのネタ元の作品なので伏線回収してもらったような気持ちになった。

イベント終了後、残っていた出展者の方数名とビールで乾杯した。日記の話をはじめて誰かと喋ったような気がしたし、それもかなりおもしろかった。

これはとてつもなく偏見というか、なにをいっているんだという話なんだけれど、私が日記祭でお会いした日記を書いている人、みなさん優しそうな風ではあるけれど怒ったら怖そうな人ばかりでなんだか信頼できるなと勝手に思っていた。もちろんそんなこともないんだろうけど、ブチ切れてるところ、ぜったいに見たくない。一生許してもらえなさそう。ちなみに私も一生許さない側のひとりではある。来世でも、転生した未来でも許してたまるかとおもってしまう。これはもう私が心が狭いだけの話か。なんでもないや。

だらだら書いてしまったが、日記祭というものに初めて参加して思ったこととしては、ボーナストラックや日記屋月日のみなさんのパワーがすごいなあ、と素直に感心したし、参加できてよかったと心の底からおもえた。とてつもない場と人の力。感謝しかない。またすぐに訪れたい。アイルビーバック。

帰りに友人・中尾とハンバーガーを食べながら欲しいものやすきなものをなかなか主張できないがなるべくしたほうがよいしそうなりたいよね、という話をした。くたくたになって帰ってきたけど『グリンチ』を観て、それからすうっと眠った。初めて観たけどこれはすきなやつだと思ったし、また今日のことを思い出したくなったときに観ようと思う。

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