見出し画像

2024/05/20(月) - 05/26(日)


5月20日(月)

文学フリマ翌日。8時間も眠ってしまった。日本人の成人男性における睡眠時間最長記録にあと一歩及ばずというところだったが、それでも昨日の疲労が多少残ってしまっていた。くたくたになりながら街を歩いていると、不意に花屋が視界に入った。雰囲気がよさそうな、都会的な店構えに緊張したが、自宅用であることと予算感を素直に伝えると状態のいいスモークツリーを勧めてくれたのでそのまま購入した。店員さんのパーマと眼鏡のバランスの整い方が美しかった。あの目元に住まわせてほしい。
-

5月21日(火)

なんだかここ最近の私はいろいろなことを仰々しく考えすぎていた気がする。はじめてしまえばぜんぶ終わるというのに。そんなことくらい、ずっと前から知っていたのに。私は「手作り」が苦手だと思って生きてきたのだが、自己肯定をするちからが弱く、自分が作りあげたものへの関心が薄かっただけかもしれない。音楽も文章もひとりで食べる料理未満も、大抵のものはやってみさえすれば完成するからふしぎだ。やってみさえすれば。

-

5月22日(水)

葬送のフリーレンを早々に見返している。自転車に乗って脱毛してもらいに行った。まだ数回しか行っていないが、人前で裸になることに慣れてしまいそうなのでこわい。裸はふつうじゃないし、ふつうは人前で裸にならない。

-

5月23日(木)

見たこともない形をした小さめの鞄とスマホケースとスニーカーが欲しくて探している。が、自分が見たことのないものは探しようがなく、どこに売っているのかもわからない。どこを見てまわっても似たような色や形をしたものに行き当たる。

唯一、いいなとおもったスニーカーの値段を調べたところ海外で販売されえいるモデルで、普段履いているスニーカーよりもうんと高かった。8万円かあ。小さめの鞄とスマホケースも適当に選んで付けてくれるんだったら買うんだけど、アシックスもそこまで親切じゃないだろうしな。

私が買えるランクで欲しいと思えるものはだいたい似ている。色や形の好みは一定なのだからどうしたって似通ってしまうのは仕方がないのかもしれないけれど、そろそろこの輪廻から抜け出したい。もう8万円払うしかないか。

-

5月24日(金)
起きてすぐZINEにサインして梱包から配送までをやり遂げ、それから暮らしにまつわる支払いをいっぺんにすませて、ランチのタイ料理をたらふく食べて、日用品の買い物をしてから一度家に帰って、アスパラを持って再び出掛けて髪を切ってもらいにいき、ついでに5年ぶりに染めてもらったりもして、終わってから街を移動して、服をみて、オーディオ屋で中古の片耳AirPodsを購入して使えるように設定して、お酒を買って、再び移動して友人宅にお邪魔して、振る舞っていただいた料理に感動しながらドラマや映画を観つつノンストップで喋り続け、終電で帰ってそのまま曲を作って気を失うように寝ていた。目の前のことを今以上に全力でやらなければ人生終わる、という気持ちになった。してもいなかった恋が終わったような感覚があるのは今日が忙しなかったからだろうか。

東京メトロの24時間乗車券が1日600円で地下鉄乗り放題(!)というシステムで非常に便利だったので今後も積極的に利用していきたい。銀座と東銀座を反復横跳びするときに。

-

5月25日(土)
昨日とはまた違う友人と会う約束をしていた。今日は魚を食べる名目で集まった。ほんとうに、魚ばかりを食べた。2軒目、あとすこしだけ飲もうねって話しながら歩いていたらいつのまにかカラオケに入っていた。6〜7年ほどの付き合いの中で初めてのカラオケ。おもしろかった。友人はフジファブリックの「バウムクーヘン」が好きということも初めて知った。私はアジアンカンフージェネレーションの「海岸通り」を歌った。次はも歌おう。

-

5月26日(日)
両手にお土産を持って歩く、というような旅行がしたくなった。涼しげな地方へいきたい。

知人がプライベートな話をあけすけにしてくれたお返しに私の近況も、と話したら相手を引かせてしまう、ということをまたしてもやってしまった。程よくなりたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?