「弾いていただきたいギター その⑦GUILD D‐40(1972)(1972)(1976)(2002)」の後

 アコギ庵の目的の一つに、出来るだけたくさんの方に自分のギターを弾いてもらおうということがあります。MARTINのヴィンテージやSOMOGYI、GREVEN、FIELDSなどそう簡単には弾けないであろうというギターがいくつかあります。それ以外にもジャパンヴィンテージやGUILD、TAYLORなどもあります。まずは写真でお楽しみいただき、興味を持たれたギターは是非弾きに来てください。 (オープンが遅れておりましたが、着実に前に向かって進んでいます。何とか3月中旬ごろにはオープンできそうです。日程等は、決まり次第お知らせいたします。)

 今回紹介させていただくのは、GUILDのD‐40の1976年製、2002年製の2本です。この2本は、前回の1972年製と比べるとかなり重さがあります。(たぶん使われている板が厚いのだと思われます。)サウンドも1972年製のものとはだいぶ違います。(ヘッドのデザインなどもだいぶ変わっています。)
 個人的には新しい2本のサウンドの方が、一般的に言われているギルドサウンドに近いような気がしています。こちらの方がジャキジャキしている感じです。これに対して1972年製の2本は、金属的なサウンドではなく、温かい感じのサウンドです。このあたりのニュアンスは、弾いていただかないとわからないだろうと思います。言葉でサウンドの違いを表現するのには限界がありますね。

 D‐40 1976年製です。ボディは47年も前のギターとは思えないほど良い状態です。ケースのヨレ具合はなかなかですが。
 1972年製と比べると全体的にゴツイ感じがします。鳴り方もマーチンのようにボディの中をぐるっと回ってから出てくるような感じではなく、ギブソンのような粗削りなサウンドでもありません。まさにこれこそがギルドのサウンドなのでしょう。私自身が厚めの本べっ甲のピックを使っているせいもあるかもしれませんが、マーチンやギブソンに比べると音の芯が細いような気がしました。(これは個体差なのかもしれません。)

 続いて2002年製のD‐40。
 こちらはサンバースト仕様です。重さもなかなかです。紹介させてもらった4本の中では、これが一番重たそうです。塗装の厚さもかなり厚そうです。トップに一か所大きな打痕?があるのですが、その塗装のはがれている部分を見れば塗装の厚さがわかります。サウンドは1976年と比べると少し線が細いかなという印象です。それほど長い時間弾かれたような状態ではないので、この先もう少しサウンドは変化していくかもしれません。

写真ではわかりにくいですが、塗装はかなりの厚さがあります。

 この写真でもわかると思うのですが、2本を比較するとマホガニーの木目がだいぶ違います。その材料の差が音質の差になっているのかもしれません。音質はどちらも「ギルドの音」を感じるものですが、製造年が28年も違うので「鳴り」は違うなとはっきり感じます。とはいえ2002年製も製作されてから20年以上経過していますので、しっかりとこなれた感じのサウンドです。

 マホガニーボディのシリーズはまだ続きますが、マホガニーという木材の情報を最近話題のChatGPTを使って簡単にまとめてみました。以下のような感じです。

 マホガニーは、広葉樹の一種で、主に中南米やアフリカに分布するマホガニー科の木材のことを指します。マホガニーは、赤茶色の色調と非常に高い耐久性を持ち、家具、建築材料、楽器、ボートなどの製造に広く使用されています。また、その美しい木目模様や光沢感から、高級品として扱われることもあります。マホガニーには、スウィートマホガニー、ホンジュラスマホガニー、アフリカンマホガニーなど、いくつかの種類があります。

 そして、その音響特性です。
マホガニーは、楽器などの音響的な面で非常に優れた木材として知られています。以下は一般的な特徴です。

  • マホガニーは、非常に均一で密度が高いため、共鳴性に優れています。そのため、音が豊かで明瞭で、伸びやかな音色を生み出します。

  • また、マホガニーは、音の反射率が高いため、音がよく反射されることで、音の継ぎ目がよくつながり、全体的な音質が向上します。

  • マホガニーは、低域から中域までの帯域において、強く響くため、ウォームでパンチのある音を生み出します。一方で高域においては、鋭くクリアで、透明感のある音を生み出します。

  • また、マホガニーは、音色に深みがあり、豊かなハーモニクスを生み出すため、特にアコースティック楽器の製作には非常に適した材料とされています。

以上のように、マホガニーは音響的に優れた特徴を持ち、楽器製造などの分野で広く使用されています。

 拙い文章をお読みいただき、誠に有難うございます。皆様の感想、ご意見をお聞かせください。 またアコギに関する相談等がございましたら、どんなことでもOKです。遠慮なくお尋ねください。
宛先 e-mail:mail@acogian.com または twitter(@acogibucho)にお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?