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「弾いていただきたいギター その⑩The Fields MD-Curly Mahogany(2021)」「アコギ庵 4月12日スタートです。」

 「終活ギター アコギ庵」です。
 アコギ一筋54年。アコギの終活をやろうというオッサンが、《何かアコギ好きのためにできることはないか?》というところからスタートしました。アコギ好きのための”Support and Assist”を目標に、何かしらお役にたてることがあればいいなと思っています。

 アコギ庵の目的の一つに、出来るだけたくさんの方に自分のギターを弾いてもらおうということがあります。MARTINのヴィンテージやSOMOGYI、GREVEN、FIELDSなどそう簡単には弾けないであろうというギターがいくつかあります。それ以外にもジャパンヴィンテージやGUILD、TAYLORなどもあります。まずは写真でお楽しみいただき、興味を持たれたギターは是非弾きに来てください。

 「弾いていただきたいギター その⑩ The Fields MD-Curly Mahogany(2021)」
 
いよいよ今回は、サイド・バックがマホガニーシリーズの最終回 FieldsのMD(モデファイドD)の登場です。サイド・バックには非常に珍しいカーリーマホガニーが使われています。(メイプルでよく見ることができるタイガーストライプという感じの木目です。)注目すべき点は、サイド・バックがともにラミネイト(合板)であるということです。サイドに割れ止めは無く、バックに力木はありません。マホガニーということを考えると、重さもかなりあります。

 木目フェチでない方でも、ちょっとそそられる木目ではないでしょうか?サイド・バックがマホガニーのギターのサウンドと言えば「明るい音、軽やかな音」というのが一般的なイメージですが、このギターはそう言ったイメージとは少し違うサウンドを持っています。マホガニーの音の中では、比較的低音が太い感じがします。サイド・バックがラミネイトであるために、単板のギターよりはかなり重量があります。そういったことも‟鳴り方”に影響しているのかもしれません。Fieldsではおそらく初めての試みだったと思いますが、フラットピックで使うことを前提に設計されています。そのために今までとは違う設計で製作されたとのこと。
 このギターの詳細については、ヒロ・コーポレーションのYou tubeチャンネルで説明されています。音も聴くことができますので、参考にご覧ください。

 MARTINを知り尽くした人が「最後に行き着くのは18」と、ギター好きの中ではよく言われます。長い間、自分にはその意味がまったく分かりませんでした。18はMARTINの中では一番低い価格設定がされていたためにどうしても”安物”というイメージがあり、評価は低いままでした。サウンドもハカランダやローズと比べると「頼りない」とか「ショボい」とか、悪いイメージしかありませんでした。それを変えてくれたのは”よく鳴っているMARTINのDー18 1951年製”と出会ったことでした。音の芯が太く、低音から高音までのバランスもバッチリでした。一番最初のチューニングの段階で「オッ、これはちょっと違うぞ。」と思ったことをよく覚えています。このギターと出会ったことで、サイド・バックがマホガニーのギターのイメージが変わりました。今思えば「しょせんはマホガニーのギターだから。」という先入観を、知らないうちに自分の中に創っていたのかもしれません。


「アコギ庵 4月12日スタートです。」
 いよいよその日が近づいてきました。完全予約制で、基本的な営業時間は
毎週水曜日~日曜日の13時~17時になりますが、
この営業時間以外でも事前の打ち合わせにより
10時~21時の間で可能な限り対応させていただきます。
予約方法はe-mail:mail@acogian.com
または twitter(@acogibucho)
FACEBOOKページもあります、こちらからメッセンジャーで連絡していただいてもかまいません。

電話番号 090-6058-2488(アコギ庵の専用番号です。)

アコギ庵の住所と地図です。
〒612-0012 京都市伏見区深草一ノ坪町37-17(InariStudio西隣り)
京阪電車 伏見稲荷駅徒歩40秒
(Inari Studioの地図)
https://www.google.com/maps/place/InariStudio/@34.9689542,135.7690479,15z/data=!4m6!3m5!1s0x60010fe1feffb3f9:0x7d277173379b270d!8m2!3d34.9689542!4d135.7690479!16s%2Fg%2F11fn65r7db


 既存のギターショップとは違うコンセプトで運営していくつもりです。「アコギのギモン、人生のギモン、そのたもろもろ。終活中のおっちゃんと世間話をしに来る。」そんな感覚で遊びに来ていただけたらと思います。どれだけ皆様のお役に立てるか?わかりませんが、マイナスになるようなことはないと思います。心より皆様のお越しをお待ちしております。

 拙い文章をお読みいただき、誠に有難うございます。

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