【パズル大会感想】PuzzleGP 2024 R6

「PuzzleGP 2024 R6」に2024年6月23日に参加しました。結果URLは以下の通り。

1誤答13問残し20問/34問、550点/1031点で、398人中30位、国内47人中12位。

PuzzleGPでは、全8ラウンドのうち、良い方から6ラウンドの点数で総合ランキングが決まる。
(A participant’s qualifying score is the sum of their six highest scores (including any time bonus).)
https://gp.worldpuzzle.org/content/rules

残すところ2Rだ。点数を振り返ってみよう。
R1 3rd 925.2
R2 23rd 720
R3 21st 592
R4 5th 1012.5
R5 24th 568
R6 30th 550
Total 6th 4367.7
跳ねるとき以外は20位台くらいかあ。とりあえず550は消したいな。今後は630(分速7点)くらいを守りたいな。
6位とはいえ、Cai Ji, Walker Anderson, Naoki Sekiya, Ryotaro Chiba, Martin Merker の5人が3316.6点以上を5R以下で稼いでいるので、総合10位ラインはどうなるかといったところ。 

各問題の感想をネタバレありで書いていきます。


WPF Puzzle GP6 (Bulgaria)

8種34問。Diagonalにちなんだパズルで揃えている。フィニッシュペースは1031pts, 90:00, 11.4pts/min.
Arrowsは苦手意識があるので飛ばす。

1-4 Easy As (Diagonal Clues)

14, 2:37, 5.4
16, 1:43, 9.3
18, 4:57, 3.6
47, 2:23, 19.7
合計で95, 11:40, 8.1。1問目の5x5からちょっと仮定してしまった。3問目で全消し。4問目だけ配点が高いが、運よく引いた。全部試す強い気持ちを持ちたい。

5-8 Skyscrapers (Diagonal Clues)

12, 4:40, 2.5
うわ。1問解いて全然解けず、これはいけないと思って他は飛ばした。解けないと思って仮定するとすぐわかるの繰り返し。今解き直したら下の4から理詰めですんなり解けた。そんな…。他の問題も理詰めだった。悔やまれるところ。

9-12 Arrows (Irregular)

すべて飛ばした。12問目に9があったのをチラ見した。

13-17 Yajilin (Diagonal Clues)

9, 1:02, 8.7
9, 0:37, 14.6
14, 1:27, 9.6
30+52, 5:42, 14.3→52点は誤答

稼ぎどころなのに…。誤答はアンサーキーを明らかに1にすべきところ2にしている。意味が分からない。
6マスの3が頻出している。17問目は左上を指す8マスの4が意外と厳しい。この8マスを左上から12345678とすると、下を指す3との絡みで5678に合計1マスしか黒マスが入らず、234がすべて黒。

18-21 Eight Winds

17, 2:50, 6.0
18問目がどうしてもハタンして、7分ほど浪費。配点を見て36点と気付く。点数順に解くべきだった。19問目の17点もサクサク解けたとはとても言えない。微調整の方が解きやすいのか?とも思うが分からない。

22-25 Products (Short Diagonals)

35, 8:27, 4.1
38, 8:23, 4.5
17, 2:44, 6.2
88, 15:56, 5.5

やはりこういう効率のパズル種だなあ。
事前研究で気付くべきだったが、7や5の倍数に着目するのが初手になりやすい。13を入口にするほど優しくないというのもある。25問目は88点で、これも5の倍数が初手。300と100が二個ずつ消費するので、交点に5の倍数が入る。15の位置も分かる。30=15*2だが、2の位置も100との絡みで決まり、もう2が使えないことが広範囲に作用する。それにしてもナナメが見づらいパズルだ。市松に塗ってあるほうが見やすいが、競技としてはあえて塗ることもないだろう。

26-29 Slitherlink (Diagonal)

36, 2:00, 18.0
38, 2:00, 19.0
43, 2:02, 21.1
53, 7:48, 6.8

この問題が大いに参考になった。覚えておくべきことは2つある。以下、コーナーケース(面積2や面積0.5のループが出来るなど)を除いて考える。
①「3は以下の2択:3の左右に縦線が両方通る/3の上下に横線が両方通る」これはマス内でナナメの線が最大1本であることから従う。横並びの03や33で確定線が決まる。
②「3の周囲の点は4つとも全て通る。しかも、1つ目の点からスタートして、2,3つ目の点を通過し、4つ目の点から抜けていく」斜めに333とあれば、真ん中の3はNなりZなりになる。下図を参照。

Slitherlink (Diagonal) における、空中の斜め333の線の通り方の例。そばにいる2が困っている

上の図で、灰色の点から2の方へ線が伸びていくことはないから、この2は3択まで絞ることができる。「複数の3がタテヨコナナメに連結している」という情報が強い。ループもその3たちを順番に通っていき、途中で離脱することはない。26問目はこの性質がかなり有効で、3が全体的に連なっているから、(上部の2も併せて見れば)ループの概形が逆さまのUのようになっているとわかる。
本家スリザーリンクは少しずつ確定線・確定バツを増やしていく印象が強く、このDiagonal変種もそうかと見せかけて、実はこういった概形をイメージしながら解くパズルのようだ。概形(実は通れる・斜めに抜けられる)の見落としが怖く、実際29問目はそれで大きくロスした。

30-34 Snake (Diagonal, Ends)

13+20, 5:00, 6.6
残り5分しかなく、解けるだけ解いた。30問目はR5C1が黒だと下2列が困る。31問目は右下の端点から右に抜け、右端の2列の2を消化して、下を回るしかない。この消化の仕方が2通りあることを見落とし全消し。こういった見落としが多いからSnakeが苦手なのだと思う。今後も意識しておきたい。

まとめ

解ける問題を解いたらほぼ終わってしまった。次回に期待。


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