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大垣書店麻布台ヒルズ店にてフェア「NISHIMURA EHON MUSEUM-もし、世界にわたしがいなかったら」開催!【2024.5.18-5.30】

2024年5月18日~30日、当社のフェア「NISHIMURA EHON MUSEUM-もし、世界にわたしがいなかったら」を、注目のエリア「麻布台ヒルズ」に関東初出店した大垣書店麻布台ヒルズ店にて開催しました。

店内ギャラリーでの【バーナデット・ワッツ原画展】のほか、【翻訳家・金原瑞人さんトーク&サイン会】【ワークショップ】【読み聞かせ】【絵本専門士の選書サポート】など、フェア中におこなわれたさまざまなイベントの様子をレポートします。

同店入口付近に大きく展開された当社のコーナー。
新刊絵本『もし、世界にわたしがいなかったら』ねこひげ ぴぴん』を中心に、
特におすすめの絵本や児童書など約300冊を展開。
会期中は、多くのお客様にご来場いただきました。

●バーナデット・ワッツ原画展〈絵本の庭へようこそ〉

フェアの目玉となったのは、イギリスを代表する絵本作家のひとりであるバーナデット・ワッツの原画展〈絵本の庭へ ようこそ〉。大垣書店のギャラリー「NEUTRAL azabudai」を会場に、とっても素敵な展示が実現しました!

ギャラリー入口。「3びきのくま」一家のオリジナルぬいぐるみがお出迎え。

絵本『おやゆび姫』『3びきのくま』『レイチェルのバラ』『イソップのお話から』などの貴重な原画が展示されたほか、ワッツの制作風景や住居を撮影した写真、暮らしている地域を描いた絵入りの地図、幼少期のワッツが描いたスケッチ、絵本から飛び出してきたような愛らしいぬいぐるみまで、さまざまな資料も併せて展示。

それらはすべて当社が所蔵・管理しているもので、通常は非公開です。原画ならではの美しさや、幅広い関連資料を通して、ワッツの豊かな絵本の世界を読者の皆さまにいっそう身近にお楽しみいただけたのではないかと思います。

美しい原画に囲まれながら、心あたたまる読み聞かせの時間も。
(協力/絵本専門士アビエント)
お手に取って楽しんでいただけるよう、原画のそばには絵本をディスプレイしました。
限定販売されたポストカード。

●新刊絵本『もし、世界にわたしがいなかったら』刊行記念 翻訳家・金原瑞人先生トーク&サイン会(5/25)

ワンドリンク付きのトークショー。大垣書店さんはお酒のメニューもご用意くださいました。
(残念ながらオーダーはなかったそうですが)

5月25日には、新刊絵本『もし、世界にわたしがいなかったら』(ビクター・サントス 文/アンナ・フォルラティ 絵/金原瑞人 訳)刊行を記念し、翻訳家・金原瑞人さんのトークショー&サイン会を開催しました。

ご自身で収集されたという、エチオピア文字が記された羊皮紙や木簡などの貴重な資料を来場者に回覧しながらトークは始まりました。

『もし、世界にわたしがいなかったら』は、なぞときのようにストーリーが展開し、「わたし」がなにものであるかは最後に明かされるというユニークな絵本。シンプルな言葉に深い色合いのイラストがマッチして、哲学的な問いへと読者をいざないます。

ワンドリンクを楽しみながらお話に耳をかたむける来場者。

制作時には、日本語訳をグーグル翻訳で確認した作者のビクター・サントス氏からいくつか質問を受け、説明して納得してもらった箇所や、話し合って変更した箇所のことを、スクリーンで示しながら話されました。
原書タイトルの「WHAT makes us human(何が私たちを人間たらしめているのか)」がどのようにして現在のタイトルに決まったかについては、編集者にも水を向けつつのトークとなりました。

後半は、英語が便利な道具として世界的に使われている現状や、人口減とともに話者が減っていく日本語の将来、自動翻訳が旺盛な時代の翻訳家の仕事などについて話を展開され、サイン会となりました。

来場者から「最後の方のフキダシのページは何が書かれているのか知りたいです」という声をいただきました。そうした声がほかにも多く寄せられましたので、付録を小社HPにアップしています。読み終えましたら、ぜひこちらをご覧ください。

●絵本作家ほんまちひろさんと『ねこひげ ぴぴん』おえかきワークショップ(5/18・23)

手話での読み聞かせとワークショップをお楽しみいただきました。

5月18日、26日には、新刊絵本『ねこひげ ぴぴん』(ミース・ファン・ハウト絵/ほんまちひろ 文)の刊行を記念して、おえかきワークショップを開催。
最初にほんまさんが、相棒のクロネコ、ハルさんと手話で絵本を読みました。続いて、オイルパステルをつかって線を引く準備運動をしてから、キモチネコさんを描き始めます。

できあがった絵を飾って展覧会

「みんなが本当に自由に描いていて、感動しました」とほんまさん。「いろいろな姿のネコたちの絵を見て、どんなキモチなのかなと考えたり、こんなキモチのネコを作りたいなと考えたりするのが楽しいです。モビールをつくったり、カードをつくったりと、いろいろなワークショップができるので、続けていきたい」と語ってくれました。

●絵本専門士アビエントによる絵本の読み聞かせ&選書サポート

絵本専門士アビエントによるイベントも開催しました。5月19日は、バーナデット・ワッツの原画を展示しているギャラリー内で、ワッツの名作作品『3びきのくま』『レイチェルのバラ』を読み聞かせしました。

絵本専門士アビエントによる読み聞かせ

5月20日は、『ねこひげぴぴん』や『男の子でもできること みんなの未来と願い』の読み聞かせをした後、工作ワークショップをしました。子どもたちが作ったねこひげカードは、お土産になりました。

シールをはって、ねこひげカード作り

こちらの新名所、麻布台ヒルズのなかでも大垣書店は、児童書はもちろん、知育玩具、絵本原画展コーナーと充実していて、お子様連れで楽しめる場所となっています。
ぜひ、お立ち寄りください。