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【本当に侮れない】 人脈・コネクション・コミュニティーは命を救う...場合もある

実は明日の日中に再び大阪に戻る段取りでいろいろ計画していたのですが、大阪行きの特急がまさかの終日運休ということが前日に早々と決まり(大雪にに備えてかな)、つくづくいろんなことがやってくなぁという感じでございます(ちなみに七尾はどっぷり積雪していますが日常です)。

丸一日レベルのズレというイレギュラーなので仕事のこととかいろいろあるのですが、当の本人は割と鼻で笑うレベルの話で捉えてて、そんなもん実にイージーな事だわって心の底から思っていてそう思わせるのはやはり「元日からのアレに比べたら」っていう自分の中での物差しであります。

なかなかに最強な物差しを手に入れたようです。
(ご迷惑をおかけする先方各位には申し訳ないという気持ちは当然ありますよ!)

なんて雑談から珍しく始めてみましたが、今日は午前中から在阪のテレビ局の方々がわざわざ大阪から七尾まで赴いてくださって、懇切丁寧に取材・ロケをしてくださいました。

また今回の取材の模様のオンエア情報等々改めて僕のほうからも告知するタイミングはあると思うので、よろしければチェックしてもらえればと思います。

2社も取材していただいだんですが、本当に僕みたいなものを丁重に丁重に扱っていただいて心の底から感謝しています。
ぜひ今後ともよろしくお願いします!
(ここ読んでくれてるって言ってくれてたので分かりやすく媚びを売っておきます)


ちなみに告知と言えば2400というキリ番(@魔法のiらんど)がそろそろ見えてきたこちらも何卒↓


さすがにムダ口が多いのでそろそろ本題に入ります。

端的に言うと「被災してみて人脈・コネクション・コミュニティーの大切さを本当に痛感しています!」ということなんですが、今日はかなりニッチな部分をフォーカスしてみたいと思います。

隣近所のお付き合い、地域コミュニティ(町内会レベルの)、そしてちょっと離れた先に居るお友達の尊さ…みたいな話です。

普段、仕事関連でよく唱えている人脈やコネの大切さだったり、オンラインサロンとかで発揮される理念やマインドを共有しているコミュニティーの話とはちょっと一線を画す部分です。

分かりやすい話を出します。

唐突ですが僕、昨日もお風呂に入れたんですね。
一昨日の入浴支援とは違って。

なんでかというと「よかったらうちお湯溜まってるから頭でも洗いにおいで」と言ってくださったご夫婦が居らっしゃるんですが、遠慮なくお呼ばれすると追い焚きができる浴槽にたっぷりお湯が張ってあったんです。

なので遠慮なく体や頭を洗うのにその浴槽からお湯をじゃぶじゃぶ洗面器やペットボトルでいただいたんですが(ペットボトルでぶっかけるとシャワーっぽくなる)、なんでそんなことが可能かと言うと、そのご自宅の隣のお宅が井戸を持ってらっしゃって井戸水が出るわけです。

ですがその井戸のお宅はお風呂の追い焚き機能がない。

そこで「そういえばお隣さんは風呂が追い焚き機能あったな?」と知ってたのか、単純に「家って追い焚きできましたっけ?」と聞いたのかは分かりませんが「うちの井戸水をお隣さんの浴槽に溜めればお風呂になるじゃん」と思い立ったようで、協力プレーが生まれたわけです。

なので井戸水を備えているお宅と、追い焚き機能を備えたお隣さんがタッグを組んで、その二世帯はお風呂を堪能できるという形が生まれるわけです。

まずここはお隣さんの近所付き合いがあったからこその賜物でしょう。

じゃあなんでそこに西村家がお世話になれるのか(ばあちゃんは足が悪いから無理だけど)。

別に近所じゃありません。
割と車の距離です。

ただ、あんまり明け透け書きはしませんが親の代、延いてはじいちゃんばあちゃんの代からのお仕事の付き合いがあったそうで、ずいぶん西村家にはお世話になったみたいなんです(僕のグンと上の世代の話で僕は何もしてません)。

ですがそういう脈絡から「西村さんのところのあんちゃん」という事実だけで「うちの風呂入りにおいで!いいから!入って!」みたいな熱量が生まれた模様。

これすなわち、人脈(コネ)の世界であります。

そもそもお隣さんのコミュニティがあったからこそ風呂が溜まって、そこに僕がお呼ばれできるのは先代が築いてくれた人脈であると。

結果的にこの状況下でお風呂に入れるわけであります。


で、命を救うみたいな仰々しいことを今日はタイトルに書いてますが、本当に大袈裟じゃなくてこれまたすごくすごくニッチな世界の話。

近所にですね、昔から家族ぐるみでご近所付き合いをしている世帯があるんですが、後期高齢者の方のみで住まれてるんですね(ご夫婦)。

やっぱり身体もなかなか辛くて足も悪いだろうしそもそも車もないと(お見受けする限り)。

ですが今、水が出ないこの状況で水を手に入れるためには、そこそこ離れた場所に配給されている物資を取りにいかないといけないわけです。

行ってしまえさえすればありがたいことに2リットルの水が6本とか入った段ボールをもらえます。

しかしその水を受け取るには「支援物資が届いているセンターまで赴き、そこで2リットル×6本の段ボールを受け取り、それを家まで持ち運ぶ」という条件が付いてきます。

当然のことなのではありますが、身体の調子が芳しくない後期高齢者の方が毎日雨か雪が吹き荒んでいるこの大寒の中で、それを当たり前のようにこなすのはなかなかになかなかです。

なので実際に「受け取りにいかない(いけない)」という方もいらっしゃいます。

さすがに命を繋がないといけないので、頻度がかなり少ないというだけでずっと行かないわけにはいかないでしょうけど、にしても水分をしっかりとっておかないといろいろ危険なのは人類の常識でございます。

まあ断水の環境からすると水分を取ればトイレに行きたくなってしまうので、また水を使うハメになるのでそこのジレンマも正直ありますけどね。

というわけでそんな感じで、大事な大事な飲料水すら受け取りにいくのが物理的に億劫になってしまう方々もやはりいらっしゃる。
(数ヶ月という話が出たならなおのこと疲弊も進んで本当に受け取りにいけなくなるかも)

そんな中、西村家(主に母ですが)はその後期高齢者ご夫妻でいらっしゃるご近所さんにけっこうお裾分けしてるんですね。

「きっとなかなか水を取りにいくのが大変だろうから」という理由で。

これもまたおそらく今まで世帯ぐるみのお付き合いのないご近所だったらと想定した時に、そんなお人好しな行動は絶対に取らないと思いますし、そもそも「あそこは二人とも後期高齢者でなかなか物資を受け取りにいくのが難しい」という情報すら知らないので、気付きもしないでしょう。

これは紛れもなく地域コミュニティーの力でございます。

…みたいなインターネットやSNS規模ではなかなか繋がりづらいとってもニッチなミクロな部分で、今回その人脈だったり(地域)コミュニティーみたいなものが、遺憾無く発揮されている場面が本当に多々ありまして。

「持つべきものは友」なんて言葉がありますが本当にその通り。

こういう災害時に被災者の立場になった時に、地域レベル・隣近所での共助の力ってのは本当に侮れなくて、そのご近所付き合いがなかったらとんでもないことになってたであろう場面もあるわけで。

それはやっぱり普段からの積み重ねなわけですね。

こういう田舎だったら、例えば自分のところの畑で採れた野菜がちょっと多めに採れたからお裾分けするとか、本当そういう小さな積み重ねだと思います。

そういうひとつひとつから縁が生まれて恩が生まれて、またそれぞれのパーソナルもなんとなく知っていく仲になり、そしていざとなった時に当たり前のように世帯ぐるみで助け合う存在になる。

これはこれでまた今回の被災経験で改めて実感した部分であり、その大切さを思った以上に侮ってたな感もあります。

ちなみにうちにも大量に水を差し入れてくれたご世帯とかはやはり存在したわけで、それは母なり祖母なりが培ってきたお付き合いの賜物でありましょう。

人間関係の基本中の基本でありめちゃくちゃ当たり前のことを長々と書いたかもしれませんが、いやいや唐突な有事の際にその当たり前が隣近所で発動しますか?と言われても、全員が全員そうとも限らないのが昨今の隣近所の空気感なような気もします(地域差・個体差は当然あるよ)。


最後に余談も余談な話で締めますが「何がどうなろうと西村家に関しては最終的に物資が尽きることは絶対にないよ」ということは家族には言い続けてきました。

「あなたの息子はそれなりに広いコネクションを持っているから、いざとなったら全力で個人的にかき集めるから大丈夫」と最初から。

いつも応援ありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いします。

恩はピアノで返します。



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