スコップへのラブレター
昨夜、初めてスコップとゆっくりと話せる機会がありました。
その時にいろいろ素敵なことを言っていただいたので、忘れないようにここに記しておこうと思います。
今日は一人の男へのただのラブレターでしかないまとまりのない文章になりそうな気しかしていませんが、どうか耐え忍んでください。
そんなわけでスコップです。
ミュージカルえんとつ町のプペルの主要キャラの一人、スコップです。
大阪公演で演じますのは阿部よしつぐさん。
僕が今回の大阪公演のキャストの方々で一番最初にお会いしたのがスコップこと阿部よしつぐさん(以下よしつぐさん)。
初対面のタイミングは東京で行われた衣装合わせでたまたま組が一緒で二人で更衣室に入った時でした。
衣装合わせが終わり会場から出るタイミングも一緒だったので駅まで歩く間にお互いの自己紹介なんかもしつつ、実に初対面らしい会話をいろいろしました(駅までついてきてくれた)。
ほんの10分程度の時間でしたが、キャリアも素晴らしく僕よりも大先輩なのにひたすらに謙虚でとても柔らかい方ですぐに心を掴まれたことを覚えています。
そして程なくして公式からこの動画がアップされました。
劇中歌の「スコップのテーマ」の歌唱動画です。
めちゃくちゃ魅力的で何回も聴いてしまいました。
ある程度稽古を重ねてとか演出が入ってからとかではなく、初歌唱稽古のあとにいきなり録音することになったという事情を知っているからなおさらです。(どんなスケジューリング)
プロの世界なんで結局は公開されてる結果が全てで、「初めてだから」とかそんな言い訳が効かないことはよしつぐさんも重々承知でしょうが…にしても初稽古直後と考えるとエグいなあと思ったものです。
(ほんと楽しくなるからぜひ見てほしい)
そしてこの動画が公開された翌日、11月1日が本稽古初日で全員の顔合わせが行われた日でした。
他のキャストの皆様とはゴリゴリの初対面だったわけでいささか緊張していましたが、よしつぐさんが現れた時に少しホッとした記憶があります。
初日ということで全員着席しての台本読みから始まったわけですが、本読みに合わせて背景音楽をピアノで弾くという役目を初日から僕はいただきました。
その日の夜にこんなツイート。
これはいかん。
さすがに人たらしすぎる。
衣装合わせの時間からの「なんだか魅力的な人だなあ」という気持ちにトドメが入った瞬間でありました。
「ぜひまた二人でゆっくりお話したいですね」という会話は稽古場でも時折あったんですが、やはりいろいろ慌ただしくなかなかそういう時間が取れずに居たわけですが、ついに昨日の稽古終わりにそんな時間をほんの束の間ですがいただけました。
「なんで役者やろうと思ったんですか?」なんて僕からの暑苦しい質問に丁寧に答えてくださったりしている中で、ふとよしつぐさんからこんな言葉が出てきました。
「劇団四季時代、いろんなところに今まで行ったけど大阪にこんな逸材がいたのかと思った」と。
それはピアノどうこうではなくて(ピアノも素晴らしいんだけどと前置きしてくださった上で)、場の存在として素晴らしいといった文脈でして。
で、「むぅちゃんって芸人ですよね」というひと言が最後に添えられました。
めちゃくちゃ嬉しかったです。
それは別に笑いを取るとかボケたおすとかそういった類の話じゃなくて。
今回、大阪公演をやるにあたってイチミュージシャンとしてしっかり演奏を務め上げるのは当然として、だからといってただただ粛々とピアニストに徹するというのはどうにも僕の性に合わなくて。
キャストとバンドとかそういう区分けではなく、ひとつの最高のクリエイティブを築くためのチームメイトとして自分がこのコミュニティの中でどう振る舞えばチームに少しでもプラスになるだろうかということはそれなりに考えながらやってきた部分があるんですが、そういう部分をよしつぐさんはずっと感じてくれてたんだと思います。
それが「芸人ですよね」というひと言に集約されてると僕は勝手に解釈しています。
この会話は昨日の稽古後のものですが、その前の稽古中にそういった気持ちを体現する象徴的な出来事がありました。
と在るスコップ絡みのシーンでやりたい演出アイデアが湧いた時に、いろいろ考えてもどうしてもその瞬間の人が足らずその演出プランがお蔵入りになりそうになったタイミングがあったんですが…
よしつぐさんから「むぅさんが居ますよ」のひと言。
結果、演奏オンリーでなく一部演出にも参加させてもらえることに。
(これは作品のファンとして本当に嬉しい)
たらればではありますが、衣装合わせのあの日から稽古初日の顔合わせを経て僕の「芸人」としての部分を感じ取ってくれてなければ、あのタイミングでそんなひと言は出てきたんだろうか?出てこなかったんじゃないかなと思ったりします。
そして「むぅさんならやれるんじゃないか」っていう信頼みたいなものも置いてくれてのひと言だったのかなとも思います。
「芸人」として僕を逸材と言ってくださってるので。
(しつこいですが笑いを取るとかそういうことではなくね)
稽古場でのそういうやり取りが終わってからの、「逸材」「芸人」のお話をしてくださってあまりに嬉しかったので、「この話、明日書いていいっすか!」と前のめりで僕が伝えると、むしろ「いいの?!」って感じですごい喜んでくれたよしつぐさん。
包み隠さず思いっきり書かせてもらいました。
そんなスコップと僕の絡みもあるとかないとかの大阪公演は絶賛チケット発売中です(席はかなり少なくなってきましたので迷ってる方はお早めに)。
僕のことを応援してくれてる人の「観に行きます」「チケット書いました」の声、いつもいつもめちゃくちゃ励みになってます。ありがとうございます。
今回はよしつぐさんへの一方的な矢印になってしまいましたが(昨日の今日ですし)、他のキャストさんもスタッフさんもとにかく素敵すぎる人たちばかりで、間違いなく良いものができるという手応えしかございません。
自分もチームの一員として最後まで全力で突っ走ろうと思います。
お見苦しい乱文を長々と読んでいただきありがとうございました。
ではまた。
【追伸】
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