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【寝ている間に上手くなる】 技術にとって睡眠学習ってのは学問上あり得るんでしょうか?

「睡眠学習」って言葉は一度は聞いたことがあるかと思います。

入試とかに向けて暗記をしないといけない(例えば)英単語とかを寝ている間にテープで流し続けて、それを聴きながら寝ると寝ている間にもしっかり脳は学習していて、起きたら覚えてる…みたいな話。

それが嘘か誠か生物学上、脳科学上のエビデンスが取れてるのかは知りませんが、おそらく物理的にはあり得るんでしょう。
(人体って本当に不思議なものですから)

じゃあそれが暗記みたいな学力じゃなくて芸事の技術面だとしたらどうなのかって話をしてみたいと思います。

要点を先に書くと「寝てる間にピアノ(曲)が上手くなってることってそれなりにある」っていう経験を多々してきているので、そこをちょっと掘り下げてみたいなという話です(ちなみに今朝もそのような経験を積みました)。

そんなわけで技術面での睡眠学習という話なんですが、先ほどの暗記の例えでいくと、例え寝ているかもしれませんが物理的に覚えるべき事柄を耳に直接入れていることは間違いないので、脳のポテンシャルとして体は寝ていても記憶ができそうな気もします(レムとかノンレムとかありますし)。

これが技術ということになるとそうもいかなくて、寝ている時に手元に鍵盤が設置されていて脳は寝ていても指がずっとその曲通りに動いている…とかならまだ暗記の睡眠学習と同じ理屈なので分かるんですが、さすがにそんな人はいないでしょう。

そもそも鍵盤を布団上に右と左にスプリットで設置して寝ようとも思いません。

「できなかったことができるようになる」ためにはとにかく「できるようになるまでやる」という話でありまして、現段階で8割くらいしかできないものはそれ以上やらなかったら8割止まりですし、なんだったら緩やかに劣化していくと思います。

そんなことは当たり前のことで、実際に多々経験済みです。

例えば昨日の夜に85%くらいの弾きこなし度だったものは、翌日もそのあたりからスタートするかちょっと劣化してスタートするかって感じです。

たまに「あれ?昨日あれくらい弾けてたのに…なぁぜなぁぜ?」って事態もあるんですが(たまにどころか"あるある"かもしれませんわ)、その場合は一瞬焦りますがまあ言っててもしょうがないのでやるしかねぇなとなるわけなんですが…

不思議なことにその逆バージョンがたまにあります。

前日の夜に85%くらいの弾けてる度だったものが、寝て起きて「さて今日もよろしくお願いします」と曲に向き合ってみると、一発目の練習で90%くらいの演奏ができちゃう時があります(本当に)。

たまたまかな?と思うんですが、その後何度やっても前日に出来なかったりそこそこつまずきがちだった箇所がササササっと出来るようになっていたりします(稀ですけどね)。

その時に「睡眠学習」のことを思い出すんですが、果たして寝てる間に上手くなるなんてことがあるのか?

でも間違いなく寝て起きたら弾けるようになってるぞ?

これは前日の段階では脳ではその動きをしないといけないと分かってはいるものの指への伝達がまだそこまで上手くいってなくて、寝ている間にその伝達が促進されることで起きたら脳と指がしっかりリンクしているということなのか…

むしろどう強引に考えてもそれ以外の理屈は思い浮かばないわけでありまして。

生物学や脳科学にものすごく精通されてる方ならこのメカニズムは解析できるのかもしれませんが、僕にはよく分かりません。

ただ、昨日できなかったことが起きたらできるようになってるっていうことは、楽器をやってきたうえで本当にあることで(ですよね?楽器やってる人たち)。

まあでもそんなに都合良く頻繁には起きてくれないんですが、今日は朝からピアノ弾いてて久しぶりにそういう状況を我が事として味わったので、ほやほやのうちに記してみたという感じです。

めちゃくちゃ端的に言うと「人間って不思議だね」って話でした。

そんな感じでございます。
良い日曜日をお過ごしください。



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