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どれだけスタンスが変わろうが、何ら変わらぬ愛のかたちのまま「ファン」をやっています

CDというコンテンツが最盛期だった90年代半ばから後期を(00年代の最初の頃くらいまでもそうかな?)、僕は中学生から専門学生という時期に迎えました。

なのでお小遣いやバイト代をCD(アルバム)に注ぎ込むというのはごくごく当たり前のことで、何かにつけてはCDを買っていた世代です。

そして部屋に大きい大きいCDラックを置いて、買ったCDをそこに並べていくあの時間がとても楽しくて、壁一面を埋め尽くすCDがインテリアとしてとても輝いていました。

そこからiPodというものが普及し出してiTuneにCDを取り込んでポータブルプレイヤーで聴くという文化がスタンダードになっていくにつれ、CDが売れないという風潮が加速し出し、サブスクでとどめが刺された感じです。
(CDはファンにとってのグッズというポジションに落ち着いた気がします)

僕はCDに限らずデジタル化の風潮に対してのアナログへの見切りは比較的早かったほうで、あの頃あんなに胸をときめかせてCDショップに通いいろんなアルバムをコレクトして壁一面に敷き詰めていたにもかかわらず、どこかのタイミングで片っ端からiTunesにmp3として取り込んで、何百枚というCDを中古屋さんに一気に売りに出しました。

スマホのスケジュールアプリが世に出始めたタイミングで紙のスケジュール帳を持ち歩くのもやめましたし、iPadが普及してきたタイミングで演奏用の譜面も紙からiPadでPDFで管理するようになりました。

別にデジタル派とアナログ派でどうこう議論するつもりなんて毛頭なく、僕は紙や盤というものに割と早い段階で見切りをつけた人ですって話です。

まあそんなわけなので音楽もサブスクやYouTubeで聴くっていうスタンスになるのもそこそこ早かったので「CDを買う」っていう概念はもう何年も前に捨ててしまっている側なわけです。

しかし未だにスピッツのCDだけは必ず買います。

昨日は3年半ぶりのニューアルバム「ひみつスタジオ」の発売日。
昨日はちょっと終日バタバタしてて店頭に行けなかったんですが、今日つい先ほどゲットしてまいりました。
(余談ですが、画像を見てもらえば分かるんですが速攻で割ってしまいました最悪)

スピッツが新譜を出すたびに当たり前のようにCDを買いに行く自分を省みて「自分は一切変わらぬ熱量でずっとスピッツのファンをやっているんだ」と自認できます。

やっぱりスピッツが一生懸命僕たちに届けるために作ってくれた作品だし、当人たちは全然気にしてないと思うけどファン心理として1枚でも多く売れたほうがっていう応援の気持ちも当然ながらあります。

そんなこと言ったら世の中のどのアーティストだって一生懸命作ってるわけですが、そんなことは分かってるうえで(こっちも作る側ですし)サブスクに振り切っているわけですが、それでも未だにスピッツだけは「サブスクでいいや」っていうラインは全く超えてこない。

有難いことに少年の頃の自分からは考えられませんが、自分がミュージシャンとして出演する大型フェスでスピッツがニアミスしたり、僕がめちゃくちゃスピッツファンだと知っているお世話になってる業界の方が「今度ここでスピッツの打ち上げがあるけどよかったら紹介するよ」と言っていただいたこともあるんですが、いつも全力で避けています。

サブスクに振り切ってる中スピッツだけはCDを買い続けるっていう一定のラインを超えてこないのと同様、どれだけいろんな方々と仕事をさせてもらったり現場をご一緒させてもらうようになろうが、スピッツだけはそういう形で会いたくないっていうラインがどうしても敷かれています(面倒くさいですね)。

アナログがデジタルに移り変わる波もそうですが、エンタメの世界で、ファンとアーティスト(表現者側)の距離感も時代の流れと共に変化していってる部分は多々ありますし、そこに頑なに抗ってても既に唯一無二の結果を出している方々(それこそスピッツも含め)以外はこの先ジリ貧の一途だと僕は思っています。

なのでアーティストはコミュニティを持つようになりましたし、アイドルは会えるようになりました。

かく言う僕もコミュニティというものを大切にしつつ少しずつマイナーチェンジしながら時代に沿っている感じです。

現に今夜はこんなイベントもありますし。
(あと3ですからまだ飛び込めます)


そんな中、何度もしつこいですがスピッツだけはコミュニティとかなんとかどうでもいいですし本当にとことん一方通行でいいですし、喋りたいとも会いたいとも1ミリも思いませんし、今回は3年半待ちましたが別に5年であろうが10年であろうがその間何のアクションがなくても変わらぬ熱量で待ちますし。

たまに一方的に作品を通して生存報告していただければそれだけでこちらは心から幸せです。

まだまだしっかりと「ファン」をやれているようです。

タワレコの袋をぶら下げながらそんなことを考えていた帰り道でした。

ではまた。


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