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せっかくいただいた“避難所仲間”という強烈な縁なので...

日頃お仕事をよくご一緒させていただく方のことを「仕事仲間」と称したりするわけで、それが一緒に音を出してたりする人だとさらに細かく「音楽仲間」と称したり。

あとは頻繁(割とこの業界年に1~2回でも頻繁と言えば頻繁)に飲みに行く人は「飲み仲間」とか言ったりもするし、なんせ○○仲間って言葉は使いがち。

お茶仲間とか旅行仲間とかママ友とか?
何かしらのカテゴリーで括って仲間・友達と称する存在や関係値というのはあるんだと思います。

それこそライブ(に一緒に行く)友達とかもそうですか。

そんな中、2024年を機に「避難所仲間」という強烈なパワーワードを手に入れることになった私、西村であります。

既にSNSで発信はさせてもらっているのでご存知の方も居るかもですが、昨日はその避難所仲間とガッツリ飲みました。実に7ヶ月越しの再会で初めての日常の時間でした。

3日前の『TENKU cafe J,Road』での僕のライブにお客さんとして来てくださっていたので、正確にはそこで久しぶりの再会を果たすわけなのですが、その時は物販諸々のバタバタの中で二言三言のご挨拶程度で終わってしまったのですが、せっかくなので僕が七尾に居る間にという事で昨夜一緒に飲む時間が実現したわけで。

まあ一般の方とはいえご自身もSNSで顔と名前をガッツリ出されてるのと、このまま「同じ避難所の方」なんて堅い呼称でずっと書き進めるのもアレなんで分かりやすく以下「おっくん」と書かせてもらいますが(おっくんなんて呼んでないけど)、そのおっくん(ならびにご家族)とは元日の夜からずっと同じ空間のしかも真隣で生活していて、避難所を出たタイミングも数日違いくらいなので、本当にガッツリずっと一緒に生活し続けた間柄であります。

なので大変だった事やら頑張った事やら本当に1から100まで全ての事象を共有できる仲間なので、季節が冬から夏になり個人レベルとしてお互いの日常が戻った中でやっぱり改めて「あの時俺たち頑張りましたよね〜」みたいな話になるのは必然で。
ある意味、これ以上ない壮大な打ち上げとでもいいますか。

まあ本当に濃い話をいろいろしたわけなんですが、いろいろ話は尽きず結果的に3軒ハシゴしたわけでありまして。

余談ですが2軒目は寿司屋に行ったんですが、そこはおっくん行きつけ(?)の寿司屋で、それがたまたま僕の小学校〜中学校の同級生が自営している寿司屋だったりして、アポ無しで25年以上ぶりの再会をしてみたり。
(それはそれは積もる話もあり)

そして3軒目はママが居てカラオケがあって…という本当にザ・スナックというお店に繰り出したわけですが、それらの時間を経て総じて思った事。

みんなとっても元気である。
本当に全力でその時間、その時間を楽しんでいて、そこだけ切り取ったら本当に何の悩みも大変さも辛さもなくただただ幸せな人生を送ってる人たち。

で、これは僕も今年に入ってずっと思っている事ですし、おっくんだったりスナックのお客さんだったりと話してても同じマインドにたどり着くんですが、これは間違いなく震災をきっかけに得た強さだったり開き直りの精神だと思います。

僕は春先以降大阪に戻ってからも仕事関連でちょこちょこ七尾に帰ってきてはいるものの、昨日みたいな感じで飲み屋に繰り出して地元(七尾)の方々とガッツリお酒を酌み交わしながらいろいろお話しをするっていう時間は初めてだったものですから、「ですよね!」っていう答え合わせが初めて出来たというか。

おっくんとは避難所仲間でありますし、その後行く先々でお酒を共にする人も言わば全員「被災仲間」なんであります当然ながら。
(できることなら得なくていい称号ですが)

僕も自分ごととしていつも思いますし度々しつこいくらい同じ事を発信してきた気がするんですが、何かちょっと大変な事とかなかなかツライなぁみたいな事が心を覆いそうになったとて、すぐに「いやいやでもあの時間に比べたらよ〜」とか「あの時期を乗り越えたんだから」って感じで、けっこう反射的にそこを比較対象に用いて、全然大したことねーわとカラッと出来るっていう(もはや)武器を心に備えたと実感しているんですが、やっぱり皆さんそんな感じ。

例え何かちょっと沈みかける事があってもそこを引き合いに出して一瞬でぐいっと上向く…さしずめルート( √  )みたいな感情曲線。

昨日は地元の方々との酒席に居て改めてそのパワーを感じて、みんなこんなに明るく頑張ってんだもんなって事を強く強く思いましたし、あの時期を乗り越えたというとんでもなく強烈な仲間がたくさん居るという事も実感し、より一層漲った一夜となったのでした。

昨日おっくんとの中で何度も会話の中で出てきた話。

間違いなく2023年以前よりも自分たちが人として強くなったということを実感するという話。

もちろん市民の全員が全員そう強く在れてるのかと言われたら、そんな自分の価値観で一概にまとめていい事でもないとは思うのですが、少なくとも一緒の空間で寝食を共にして乗り越えたもの同士が半年以上経って再会してみた時に同じ気持ちだった…という照合が出来たのは、僕の中でひとつ大きな事だったかな。

です。

何年経っても何十年経ってもそこの熱量を共有できる縁というのは、震災がくれたひとつの財産なのであります。

と、改めて。



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