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バンドザウルスというアーティストの"なんでもアリ"感

今日も引き続き『えんとつ町の"踊る"ハロウィンナイト』の話題で恐縮なんですが、昨日の記事で「トリのバンドザウルスの特異性に関しては改めてちゃんと書きたいとは思っています」と言及したので、先日のえんとつ町で改めて感じたバンドザウルスのおもしろさを今日は書いてみたいと思います。

一昨日の踊るハロウィンナイトは実に様々なアクトさんが出演されたわけですが、そのトリを飾ったのが『バンドザウルス』なわけです。

これはれっきとしたアーティスト名であり、タイムテーブルにもひと枠の中に『バンドザウルス』と表記されているわけであります。
(サマソニとかのタイムテーブルと一緒で)

ここで想像してほしいんですが、サマソニとかフジロックとかロッキンジャパンみたいなフェスでタイムテーブルって公式的に出るじゃないですか。

そこで「Mr.Children」とか「B'z」とか「back number」って感じでひと枠にアーティスト名がドンと表記されていたりしますよね。

そしたらその時間になったらそのメンバーの方々が出てこられて、数十分とかステージを演られるわけです。

一昨日で言えば「DJ KOO」と言われればDJ KOOさんがその尺内でパフォーマンスするわけだし、「寶船」と表記されていたら寶船の皆さまが出てきて最後の演目までそこでガッツリパフォーマンスをするって感じで。

とんでもなく当たり前のことを書いています。

そんなわけで「トリはバンドザウルスだっ!」って感じで「バンドザウルス」のステージが始まったわけですが…

現地に観に来られてた方は分かっていただけると思うんですが、結論からいくと『バンドザウルス』というアーティストの概念がもうよく分かんなかったですよね?笑

僕個人としては、アコースティックで戸田恵子さん(トダザウルス)と2人でジャズナンバーを演らせていただいて、一度ハケてそのあと10分少々のインターバルがあったのちキングコング梶原さん(カジカジ)と2人でこれまたアコースティックで夢幻鉄道を演らせていただいたわけですが、忘れちゃいけないのはこれどちらとも「バンドザウルス」というアーティストの出番の中での。

トダザウルスという尺もカジカジという尺もタイムテーブルの表記上は存在しなくて、全てひっくるめて「バンドザウルス」と一言で括られている。

もちろんDJダイノジさん(DJザウルス)の時間もそうだし、akaneさんのダンスチームの時間(あの方達は何ザウルス?)もそうだし、HighTくんがエロティカ・セブンとか歌っててその間に客席を巨大ラジコン恐竜が練り歩いてたあの時間も、全部「バンドザウルス」というアーティストの時間なわけで。

途中出てこられたインパルス堤下さんもTKO木下さん(せんとくん)も含めてバンドザウルス。

DJタイムがあったと思ったらいきなりアコースティックが始まって、またDJがあってダンスがあってまたアコースティックがあって…って感じで矢継ぎ早に数分置きにごろごろテイストが変わって、しかもその都度ステージに登っている演者もどんどん変わっていくわけですが、全て総じて「どうもバンドザウルスで〜す!」で成立しちゃってるわけで。

イベント前日の夜方にバンドザウルスのリハがあったんですが、前述したHighTさんとかがエロティカ・セブンの音チェックをしている最中に、バンドザウルスとして「ザ☆ピ〜ス!」の部分に出演される方が「バンドザウルスのリハっていつくらいから〜…」とスタッフさんに聞きに来られて「今バンドザウルスのリハ中です」と言われて「え?これバンドザウルスっすか!?」と驚いていた光景を横目で目撃して、ちょっと笑っちゃいました。

もはや「バンドザウルス」というアーティストの概念が本当によく分からなくて、ただ逆にもうなんでもアリすぎてどのタイミングでどんな人がどんな事やってようが「バンドザウルスで〜す!」で見事に成立しちゃってたあの光景は革新的すぎて(恐竜的な何かがワンポイントで居さえすれば)、これがイチアーティストとして成立しちゃったらもう最強コンテンツすぎて「こんなのアリかよ!笑」ってなもので。

最終的には(確か)日本武道館のワンマンライブで絶滅するっていうゴールを決めてたと思うんですが、何十人・何百人のいろんなエンタメ畑の方々が寄ってたかって手を変え品を変えステージを披露しても「バンドザウルスワンマン」で通せてしまうのはちょっと強すぎるなと思って、バンドザウルスにガッツリ加担しながらも「こりゃとんでもない競合コンテンツが現れたもんだわ…笑」と思ったのも事実で。笑

とりあえず僕はこれからもバンドザウルスの一員(ピアノザウルス)として頑張っていこうと思います(薄情)。

いや、これは本当にすごいアーティストシステムだなと思いました。

『えんとつ町の"踊る"ハロウィンナイト』に関しては昨日がっつり振り返ったんですが、バンドザウルスに関しては単体でこの部分を掘っておきたかったのでちょっと分けて書かせていただきました。

多分、バンドザウルスはこれからもどんどん増殖していくんだろうと思います。

会場に居らっしゃらなかった方はぜひ配信で確認してみてください。
バンドザウルスの概念のよく分からなさがしっかり伝わるはずです。


ではまた。



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西村広文 HirofumiNishimura
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