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ちょっとピアノ本当にヤバいことになってるんで期待しててください

僕が過日まで避難していた七尾市の山王小学校(母校)に宮迫さんが炊き出しに来られていたというポストを見ました。

昨年末に天才万博でガッツリ一緒にライブさせてもらってるので、もし僕の退所がもう少し遅かったら「ステージの歌い手とピアニスト」としての時間の後に「炊き出し支援者と避難者」としての再会が待っていたわけで、そうなったらそうなったでものすごくおもしろかったなぁ〜と(めちゃくちゃ驚くと思う)、些か不謹慎なことを思いつつも「本当に有難いなぁ」と改めて感謝が止まらない今日この頃です。

珍しく全然本題と関係ない雑文から始まってしまいましたが、今日はもうただただ「いやけっこうピアノやばいことになってます」みたいな本当に自画自賛の記事となります。

自分で言ってりゃ世話ねえわ感満載の内容になるかと思いますが、僕が常々言ってることとしては自分のピアノは本当に俯瞰的に感じている部分があり、実際に自画自賛なんだけどもマインド的には他賛だったりします。

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なんかネタっぽく捉えられると嫌なので(けっこう大事な話だから)ちゃんと書きたいんですが…


グランドピアノを触りたくなったら事あるごとに通っているスタジオがあるんですが、三たび大阪に戻ってきたということで昨夜もそこに行きました。
(※気合いの深夜から明け方まで)

わざわざグランドピアノのスタジオに出向く時はそれなりに目的というか照準を定めている時で、昨夜に関してもいろいろあったんですがその中にやはりこのライブに向けての肩慣らしというか腕をブンブン振り回す時間みたいな狙いもあります。


「この曲弾きたいな」「あの曲弾きたいな」みたいな希望ベースでの曲は多々あれど、現時点で実際にちゃんと公式的に確定している曲とかはまだないわけですが(打ち合わせ諸々はこれから)、さすがにどう考えてもこれはやるだろうって曲は確実に存在するわけで、その筆頭はどう考えてもこの曲。

https://www.youtube.com/watch?v=XRa03QKujlU 
(※32,000回に到達しましたありがとうございます!)

今年に入ってからなんとなく表面をなぞる様にというか、ひとつひとつの箇所箇所の感触を確かめるような感じでこの曲を弾いたことは何回かありましたが(まあリハビリですね)、そういえばアップされて以来本意気で一度も弾いてないなってことに気付いたので、一人ぼっちの深夜のグランドピアノの部屋でちょっと全力で腕を振ってみようと思いました。

そこで自分が感じた手応え…というか改めて気付いた部分として「ちょっとピアノがとんでもないことになってます」というところに辿り着くわけです。ここが今日の本筋です。

もうこれはしょうがない。

リハビリだとか腕や指の箇所箇所の確認だとか考えながらの時は全然分かりませんでしたけど、ちょっと久しぶりに鍵盤と曲と音に没入して真摯に向き合ってみた結果、もうこれはしょうがない。

一音目からいろんなことが、本当にいろんなことが走馬灯のようにとんでもない慌ただしさと速さで心の中がぐしゃぐしゃに駆け巡る。

なんかそれっぽいことを書きたいわけでもなくアーティスティックにカッコつけたいわけでもなく(そんなこと今更しないことくらい分かるでしょうけど)、本当に本当に生々しいことを書いているだけなんですが、鍵盤が見えてるんだけど鍵盤を見てないというか。耳も自分の音を聴いてるはずなんだけども聴いてないというか。

もうびっくりするくらい6分間の中にいろんな情景が詰め込まれて、それと共に曲が進んでいて気付けば終わっている…という感じです。

ピアノ一本で自分で弾いてるんですけど本当に気付けば終わってて、間はずっとこの1ヶ月のことがインサート映像的に、もしくは切り取り写真が次々とスライドで連発されるような、ずっとそんな感じ。

なので鍵盤は見えてるようで見えてないし音も聞こえてるようで聞こえてなくて、本当に気付けば演奏が終わっていると。

ですが終わったあとの高揚感…というとなんか逆に安っぽいんですが身体の震えとか謎の涙目とか(感動とか悲しいとかそんな類じゃない決して)、とりあえず座ってられなくて数十秒スタジオの中を徘徊する感じとか、わけのわからない自分がそこには居て(かなり不審者)、それを今改めて俯瞰的に考えた結果…

「多分とんでもない音が鳴ってたんだろうなぁ」と思うからこそ冒頭の「いやけっこうピアノやばいことになってます」というところに繋がるわけです。

多分、さすがにそんなちょっとまともじゃない感じはこの曲だけだと思うので、他の曲はそんな走馬灯だなんだって大層なこと言わずただただ楽しく弾きますし、そんな感じで聴いてもらえればと思いますが。

やっぱりこの『夢幻鉄道』だけはちょっと無理ですわ。笑

僕とこの曲は既に、プレミア公開をそわそわ待っているところからの物語が濃すぎる。

だからおもしろいのが、今朝の帰路で改めて動画のピアノを聴いてみた時に多分もう全然別人になっていることは明白でして。

いや、アレンジとかそういう部分は当たり前ですけどまったく一緒で音符ひとつ変わらないんですが、でも本当に同じ人なのか?って。
でも同じ人だな…って。

そんな感じになると思います。

演奏中に駆け巡る走馬灯って本当に細かくて、初めて食べた一本の焼き鳥とか近隣のストアーの方が差し入れてくれた手作りカレーみたいなそういう時間のこともそうだし、他の避難者さんたちといろいろ励まし合いながらどんどんコミュニケーションが深まっていったあの時間だったりもそうだし。
(もちろんそれ以前の高台に逃げたりしてる時間のこともそう)

そして実はリアルだけじゃなくて、日々頂いていたたくさんのレスやコメントを夜な夜な見ていたスマホ画面なんかも余裕で挟み込まれてくる。

あなたのレスも含まれてると思いますよ。
(そう断言できるくらい膨大に浮かんでくる)


自画自賛の記事と言えばそれまでですが、ひと言で「自画自賛」と片付けるには実にもったいない話だと思いますので、ここまで読んでくださった方にはしっかり伝わったかと思います。

本意気で弾いて改めて(もしかしたら初めてかな)実感したこの1ヶ月強の自分が過ごしてきた時間の重み。

間違いなく「俺だけの夢幻鉄道」がある。
そんなことに気付けた未明でした。

期待しててください。



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