オンラインライブ前夜に改めてひとつだけ書いておきたい"数字に生かされた"話
普段、こういう形のお仕事をしていて「数字」というものについつい振り回されてしまう人たちをたくさん見てきました。
いや「フォロワー何人いったら云々」とか「この動画(ポストとかも含)バズらせてくれ！」みたいな感じで敢えてその数字というものを自らの意思で絡ませていくスタイルの人もたくさんいらっしゃいますので、振り回されるという表現が正しいのかどうかは分かりませんが、まあなんせ再生数とかイイねの数諸々に一喜一憂したり、それを参考に発信の仕方・テイストを変えたりする人のほうがマジョリティであることは間違いない世界です。
そんな中僕はその辺りにとても無頓着であり、特にこうも毎日いろいろ書いているとイイね的なものが集まりやすいテイスト(話題)と、そうでもないのとかの区別もなんとなくできてきますし、何気にアップする時間帯でも違ったりするっていうデータは蓄積されます。
なのですが「だからこういう記事を書こう」とか「だから敢えてこれくらいの時間帯を狙って投稿しよう」みたいな熱量は本当に持ってなかったりします。
イイねをくれるというお気持ちに対しては普通に感謝もしますし嬉々としたりしますが(それは本当に)、かといって振り回されはしないという話をしています。
そんな僕ですが、その「数字」というやつに心が振り回されまくったのが2024年初頭。
振り回されたというより、正確には「数字」に心が救われ続け、それが自分のメンタルのひとつの礎になり、おかげで日々あれこれ頑張れた救世主みたいな存在に「数字」がなってくれたという感じ。
その二本柱。
まずは元日にアップした『夢幻鉄道』のカバー動画の再生回数。
そしてオンラインライブの購入支援者数。
僕が避難所生活をしている間(ならびに行ったり来たり生活に突入してからも)、毎日事あるごとにチェックして日々伸びていく双方の数字に本当にパワーをもらい続けたのはリアルなところ。
後者のオンラインライブのほうは「支援」という体裁もあるので分かりやすく励みになりますが、前者の再生回数のほうも「ピアノが聴きたいから」という部分と別で「応援の気持ち」として毎日開いてくれてた人も多かったと思います。
僕もその時分から「開くたびに再生回数が増えてることが心の励みになる」と公言していたものですから、余計に。
なんせ1月1日の20時にプレミア公開設定してて、僕は元日の夜の年イチの「実家で食べるすき焼き」と共に意気揚々とその時間を楽しみにしていたのです。
#冷蔵庫の中身全部飛び出ちゃったから結局食べれなかったな今年
ですが、リアルに公開されたタイミングの僕ときたら、津波警報から避難した高台の上(の途中のやや坂道っぽいところ)で、次から次とやってくる面倒くさい余震に毎回車体ごと揺られながら、ようやく通った電波から受信できた避難所開放情報を頼りに「山王小学校」に車を向かわせた…みたいな有り様です。
いや、今書いてても笑えてきます。
そんなことありますか。
20年くらいバンドなりサポートなり何なり複合的なポジションで頑張ってきた人間が、意を決して「2024年からは一人のピアニストとしてもしっかり頑張っていくぞ！」という決意のもと人生で初めてのソロ動画を2023年末にしっかり作り込んで、本当にウキウキワクワク、意気揚々とプレミア公開設定して…なんで「あと数時間」ってタイミングで震度7や。
(※プレミア公開をリアルタイムで共有できるってとんっっっっっっっっでもなく幸せだぞ)
余談を一瞬挟みますが、2本目のルパンの動画はプレミア公開設定できませんでした(情けないけどもちょっと怖かったのです)。
なんせ、そういう経緯も知ってくれてる人が多かったからこそ、あの時期は「頑張れよ！」という気持ちを「夢幻鉄道を再生する」という行為で示してくれてる事がしっかり伝わっていたので(コメント欄もそう)、連日連夜増えていく数字に本当にパワーをもらい続けたのです。
じゃなかったらnoteくらいはサボってたかもしれない。
そしてもちろんオンラインライブの購入支援数。
これは分かりやすく「頑張れよ！」という気持ちと、もちろん支援"額"という具体的な応援と、あとは僕の存在を飛び越えて"震災"というものに対する支援者さんの気持ち(風化させない！とか石川県のために！とか)も垣間見たわけで、それは僕に"使命感"みたいなものを(勝手に)与えてくれたことで、すこぶるマッチョなメンタルのまま過ごさせていただけました。
中には1人で100枚も買ってくれるような人も現れる始末なんだから、輪をかけてしょげてる暇もない(著書『他者貢献』買いましたよ)。
この2つの数字は本当にあの時間の僕を毎日奮い立たせて、毎日鞭打ってくれて、毎日ワクワクさせてくれたのでした。
数字が可視化されるってなんて素敵な世界なんだろう。
今回の諸々を受けた僕の行き着いた心の境地です。
「オンラインライブ×夢幻鉄道」の組み合わせは、上記の経緯があるものですから今回のライブの中でも特に特にいろんな感慨深さがあるんであります。
もちろん他の曲にもそれぞれの感慨深さはしっかり詰まってますが。
でもやっぱり元日のことを考えたら「オンラインライブ」という場においては特筆すべき曲にはなりますよね。
というわけで…聴いてください。
みたいなMCを『夢幻鉄道』前にしてる時間は明日は無さそうなので先に文字起こししておきました。
明日、頑張ります。
【追伸】
ピアノさんとの相性、良かったです。
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