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『88鍵一本勝負』っていう公演名にまつわる話 【少年時代の思い出】

昨日、大阪と東京の2daysでワンマンライブを演りますって話をしました。
(連日だけど場所が変わる場合の2daysって言葉の使い方合ってるのかな)

要項的なものは昨日の記事に書きました。
まだ把握されてない方はどうかご一読いただきたいです。

大変有難い事に早速たくさんの反響をいただいてまして「行きます!」「行きたい!」「どうにかして行きます!」「予定次第だけど…どうにかします!」みたいな声のオンパレードであります。

吐いたツバは飲み込まない人(たち)だと信じているので全て鵜呑みにします(圧)。ワクワクしながら会場でお待ちしています(圧)。

チケット発売は6月2日(日)の11時です。
・8月17日(土) 大阪・南堀江knave
https://t.livepocket.jp/e/nishimura_osaka 
・8月18日(日) 東京・渋谷gee-ge.
https://t.livepocket.jp/e/nishimura_tokyo


そんなわけで今日書いておきたい事なんですが、昨日の記事内でこんなことを書きました。

『88鍵一本勝負』っていう公演名にも個人的にいろいろ思うところがあるので、それもまたどこかでちゃんと書きたいと思います。

"またどこかで"と言ってますが早速今日書きます。

今回の公演名になっている(そしてこれからもピアノソロの時は常に使っていくつもりの)『88鍵一本勝負』という冠について。

思いつきとか今回のために考えたとかじゃなくて、自分の中でちょっとした意味(ストーリー)のある名前なので、そんな思い出話に少々お付き合いください。

お分かりかと思いますが88鍵というのはグランドピアノの鍵盤数であります。で、一本勝負ってのは"ピアノ一本"に引っ掛けていることは容易に察せるかと思います。

そんな『88鍵一本勝負』というタイトル。

「カッコいい!」と思ったでしょうか。
「ふ〜ん」くらいでしょうか。
「なんかちょっとクサいなぁ〜」と思ったでしょうか。
「…..ダサッ」と思ったでしょうか。

まあ全部のパターンに一定数の人がいらっしゃると思います。
そういうもんです。

で、僕個人としてはどう思われてもどう捉えられても正直どうでもよかったりします。

これがカッコいいとかウケが良いんじゃないかとか、そういう人目あり気で冠にしたわけではまったくないので。


唐突に思い出話をします。

僕は幼少の頃からプロレスファンでした。
特に全日本プロレスをガチで推してました。
※馬場さんの時代のね

ハコ推しではありましたが特に川田利明が好きでした。
ですが、他のレスラーに何かしらのストーリー性がある場合は、時に川田が僕の中で敵になったりするので、実におもしろい世界です。

この辺りは甲子園で地元校を応援しているにも関わらず、相手校の背景なんかに感情が肩入れしちゃって思わずそっちに気持ちが持ってかれるあの感じと近いです。

話が大きく逸れそうなので戻します。
そんなわけでガチのプロレスファンだったんです。

高校卒業後、大阪に出てきたくらいから音楽に費やす時間に塗れまくった事でフェードアウトしちゃったんですが(馬場さん死去も大きかったです)、ファンクラブにも入ってたし、往復3時間の道のりを物ともせず巡業が来たら金沢まで観に行ってました。
(学生料金が本当に安くて助かったんですよ)

毎週日曜日の深夜には全日本プロレスの試合をテレビで流してくれてたんですが、欠かさずVHSに録画していました。本当に欠かさず。
そして消さずにどんどん溜めていきました。
(それと別で毎週必ず「週刊プロレス」という雑誌も買っていました)

もう試合内容も実況さえも暗記しているのに同じ試合を何度も何度も見ました。

とにかく全日本プロレスにときめいていたし、勇気をもらったし時に憎たらしいくらい強いレスラーに怒り狂ったもしたし。

鶴田、三沢、川田、田上、小橋、ハンセン…挙げろと言われたらあと30人くらい秒で挙げれますが、思春期の僕のヒーローが毎週ブラウン管の中に居ました。

そんなプロレスには「タイトルマッチ」があります。

僕が大好きだった全日本プロレスにもいろいろあるんですが、特にファンが心から高揚するのが「三冠ヘビー級選手権試合」というシングル最高峰のタイトルマッチでした。

そのタイトルマッチの中で一番高揚する瞬間が、試合開始前のリングアナウンサーのコール。

「ただいまより〜三冠ヘビー級選手権試合〜60分一本勝負を〜行います!!」

この瞬間に会場は地鳴りがするし、僕みたいなテレビ勢もブラウン管の前で「うぉぉぉぉぉ〜」なんてなってたわけで。

あの頃の僕の日々を彩ってくれたエンターテイメントのパンチラインです。

だから、あの頃の西村少年が高揚したパンチラインと同じような文言で僕のピアノを楽しみにしてくれる人を高揚させたいっていうエゴが生まれたわけです。

エンタメを届ける側になった身として。

だから『88鍵一本勝負』って感じで、三冠ヘビーのコールをちょっと文字ったタイトルを冠しておけば、「ただ今より88鍵一本勝負を行います!」って言えるじゃないですか。

…って話です。

あの頃トキメいた西村少年に対する西村中年のアンサー的な。

今回の『88鍵一本勝負』っていうタイトルを見た時に、どんな印象を持たれたかは人それぞれかと思いますが、当人にはそれなりにエモい意味合いがあったりするんですわって話をツラツラと書いてみました。

こういう背景は知っておいてもらって損はないかなと思って。

そんな感じです。



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