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いろいろムカついてしょうがないんで、必ず自分が力をつけて結果的に最強の観光地にする。

まずはじめに、本日の記事は被災に関して多少センシティブな画像がそれなりに登場しますので苦手な方は心算りよろしくお願いします。

しかし全て僕がこの足で歩いてリアルに目の当たりにしながら撮ったものなので、「七尾の現状は今ココですよ」という部分を共有できたらなと思うのと、最終的にはアッツアツの並々ならぬ気概表明でそんなセンシティブモードはぶっ飛ばしますので、多少ショッキングな画像に気落ちされる方もいらっしゃるのかもしれませんが、どうか最後まで読んでいただければと思います。

まあ最初に要約すると、"生まれ育った自慢の故郷の今の最悪な惨状を、これでもかと敢えて目に焼き付けまくることで芽生えてくる反骨心というかムカムカする気持ちみたいなものを蓄えて、それを全部今後の自分の活動のパワーに変えて自分がもっともっと力をつけて、復興の先の七尾の未来をとんでもなく明るいものにしてやるから見とけコノヤロー!"みたいな話です。
(海に向かってコノヤロー!と叫ぶ青春活劇の始まりです)

そこにしっかり着地するためにまずはちょっと丁寧な説明から入りたいと思いますので、どうか読んでやってください。



というわけで昨日は自衛隊の入浴支援の恩恵を受けに仮設風呂という名の移動式銭湯でお風呂に入ってきたわけですが…
(詳しくは昨日の記事を)

車でそれなりの遠出だったわけですが、今回の震災を受けて「この2つが休業に追いやられ続けるのは七尾市にとって本当に本当にヤバい」という二大巨頭があるんですが、その両方が道中にあるものですから遅ればせながら震災後初めて立ち寄ってみました。

最初に羅列しますと『和倉温泉(街)』と『能登食祭市場』です。

七尾市民だったり七尾にガッツリ造詣が深い方なら、この2つが両方ともアウトという惨状はすなわち七尾市(の経済)の危機というのは過言ではないことは分かってもらえると思います。

まず和倉温泉に関しては今回の震災関連の報道でもいろいろネットニュースになっているのでご存知の方も多いかもしれませんが、日本有数の温泉地でとりわけその中の旅館のひとつ「加賀屋」なんてのは『プロが選ぶ温泉旅館ランキング』的なやつで36年連続日本一なんだとか。

まあだからどうってわけではないですが、そういう評判も相まってこの和倉温泉目当てに七尾に来るっていう人は非常に多く、過疎化過疎化の中で経済を回すにはとにかく観光収益が至上命題である七尾市にとっては和倉温泉は貴重な貴重な存在なのであります。

しかしその和倉温泉は当然ながら正月(一番の書き入れ時!)からずっと休業に追い込まれているわけですが(温泉もまだちゃんと復旧しないしそもそも水も出ないし)、報道等では知っていましたがやっぱり実際に現状を見ておきたくて、そもそも通り道に和倉付近も通るということでちょっとだけ迂回して温泉街を通ってみました。

観光シーズンは毎年、市外・県外・海外と、周辺のお店も含めてとにかく人、人、人で溢れていますが、当たり前なんですが人っ子ひとりいない世界がそこには広がっていました。

そしてまあ和倉温泉街に並ぶ自慢の旅館たちの現状も酷いものでした。






結局のところはこれも写真なのですが、目の前で見るとやっぱり改めてとんでもないことになってることを痛感する反面「これが本当にあの和倉温泉なのかい?」と、どこがめちゃくちゃ冷静に非現実的なものとして眺めている自分も居ました。

この旅館たちの本来の姿も知っていますし。

ちなみに先ほど名前を挙げさせてもらった『加賀屋』に関しては、最初本当に(本当に)遠目から見てそういう模様だと勘違いして「あんな模様あったっけ?」と思ってしまったんですが…


全部亀裂でした。


どの旅館も大損害の物理的ダメージを受けつつ輪をかけて水も春以降まで出ないってことで、ここからいろんな舵取りを迫られると思うのですが…前述した通り『和倉温泉』という場所が機能しなくなったら本当に観光産業終わっちゃうんで、どうにか踏ん張って頑張っていただきたいですし行政は惜しみなく和倉温泉復活に尽力していただきたいと切に願います(他の場所がどうこうという話ではなく)。


で、もうひとつの『能登食祭市場』です。
通称「しょくさい」とか「フィッシャーマンズワーフ」とか地元民は呼んでます。

ここは七尾港に面したところに建っておりまして(僕が小学校くらいの時に出来たんだったかな?)、七尾駅からも程近くて市外・県外の方の観光スポットでもあると同時に、僕ら七尾市民の台所だったりもします。

※とりあえずホームページ見てください


目の前の七尾港で獲れた魚介がそのままこの中の市場に並んでいて、それをその場で焼いてくれたり自分たちで焼いて食べたりできる浜焼きのコーナーもあります(牡蠣美味しいよ牡蠣)。

七尾産の魚って金沢の高級な寿司屋とか市場にも直送で並んだりするんですが、さらに獲れたてほやほやの七尾産の魚たちが並ぶ場所でもちろん加工品なんかも数々あるので、七尾(それこそ和倉温泉に)観光に来てくださった方々がお土産を買いに寄ってくれたりする場所でもあります。

僕が帰省するのって基本は正月とお盆なのでいわゆる観光シーズンなわけですが、いつもめっちゃくちゃ混んでます。

観光で来てくれてるんだろうなって雰囲気の方々でいつもめちゃくちゃ賑わってます(申し訳ないんだけども高齢者の方を見たら「この人は地元の人だな」と思う)。

僕が普段住んでる大阪なんかもそうですが、都市みたいな場所は次から次と観光スポットが増えて「どこに観光に行くか」みたいな感じだと思うんですが、七尾駅付近に関しては何年も絶えず常時観光(+地元)のお客さんで賑わい続けているのはハッキリとここの一極集中だと思います。

そんな食祭市場。
こちらもまた当然ですが書き入れ時の年始からずっと休業状態。

これまた通り道なので震災以降初めて寄ってみました。



本当にいつもいつも賑わっている牡蠣の浜焼きの看板の悲しげなこと。
(本当に海に面しているということがお分かりいただけると思います)

ちなみに入口はこんな感じ。



「そら営業できんわ」って条件反射的に一人で地面に向かってツッコんでいました(まあそもそも水道が通ってない時点で市場ならびに飲食はキツいっすね)。


で、ちょっと本当にびっくりしたのが今日のサムネにもさせてもらいましたがこの光景。




ここね、綺麗な綺麗なアスファルトの駐車場(ならびに通路)だったんですよ。

最初、ちょっと意味が分からなくて自分の記憶を疑ったんですよね。

あれ?俺が勘違いしてるだけでここってそもそも砂利道だったんだっけ?みたいな。

で、思わず母に「食祭の前って全面アスファルトだったよね」と確認の連絡をしたくらい。

そしてこういう時こそグーグル先生。


石川県観光連盟より引用


ですよね。
こうでしたよね。

これが液状化ってやつですか?

全面、水たまりだらけのゆるゆるの砂場になっていてちょっと本当にたじろぎました。

程なくして、そういえばここは元々七尾湾だったところを埋め立てたって話を昔誰かに聞いたことを思い出しました。

だから下にしっかり存在している海が上がってきたってことですよね。
(それからの一連を液状化と呼ぶのか)

むしろ水に飲まれずにこれくらいで済んでよかったと思うべきなのでしょうか。でもやっぱりかなりショックでした。

普通に綺麗なアスファルトだった場所が一面なぜか水がポコポコいってるドロドロの砂場になってるんだもの。

どちらも子供の頃から何度も何度も連れていってもらって、高校生とかある程度の年齢になったら自分たちの足でも遊びにいって、本当に今の自分の礎を築いてくれた場所。

先日、一本杉通りを歩いた時も思いましたけど、こうも立て続けに惨状を目の当たりにし続けたうえ、貴重な貴重な経済の要をどないしてくれんねんみたいな憤りがエグいのはさすがにあって。

なんじゃこれって思いますが、反面「いやここから復興せないかんのや」と気も新たに入るわけで。

でも僕は行政の人間でもないし土木の人間でもないので、建物復旧は土木のプロに頑張って直してもらうとして、インフラ整備とか民間事業の補償云々は行政の人たちに頑張ってもらうが当たり前の筋なので、それは良いとして。

じゃあこの先、この震災を乗り越えてまた七尾という町が新たに歩み出した時に、せっかく復興したのに変わらず過疎だもうダメだ赤字だじゃなくて、素晴らしい町・観光地としてバッキバキにキラッキラに存続し続けるために「俺にもっと力があればいいだけの話じゃないか…!」みたいなことを七尾湾を睨みつけながら思い始めるドアホウ西村。

そして次の瞬間、今の自分の無力さにムカムカしてくる西村。

もっともっと自分が一人のピアニスト・エンタメ屋として力をつければ、もうそこと観光は比例するわけで「あの西村さんの出身地」っていうだけで聖地になるのだから。

そしたらもっといっぱい七尾に人来てくれるんだから。

今までも思ってきたことですしそれっぽいことを過去何度かどこかしこで言ったこともあるんですが、ちょっと昨日は改めてその惨状というか、僕が知りうる中での過去最悪の七尾をこれでもかと目の当たりにしてきたことで、なんか今までと全然違う次元で心の底からムカムカしたのは事実でして。

「自分の存在丸ごと観光地にしてやるこうなったら」っていう気概が音をたてて現れたのはリアルなところで、大好きな大好きな七尾湾に向かって「ふざけんなコノヤロー」と憤ったのは事実なんであります。
(自分の現状の無力さも含めてね)

七尾のヒーローを目指すぞみたいなニッチな話じゃなくてね。

自分が全国的、延いては世界的な存在になれば、否が応でも七尾は大注目されるでしょう。そういう話です。

身の程知らずなのかもしれません。

でもムカつくんですわ。このままでは。
大好きな地元の海・自然を眺めてムカついたままで終わりってのは嫌なんですわ。

だからバカ正直にその志を抱くんですわ。
それをこうやってしっかり書き記しておきたかったんですわ。


これが実に実にまわりくどい僕なりの「ふるさと納税」なんですわ。




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