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3期PV所感


ファンミーティングツアー最終章を経て

 先日の生放送を終えてなお神奈川公演の熱も冷めやまぬといった雰囲気がまだまだSNSには残っており、2年間の時を経て来たる3期に対する期待も高まる今日この頃ですね。

 ファンミーティングツアーへの感想の投稿が多々ありますが、本稿では3期PVに重きを置いて感想というか考察、もとい妄想を書いていこうかなと思います。

 PVの最も端的な感想としては「普通に面白そう」だったので胸を撫で下ろしているのですが、短いながらも気になるところがいくつもあったので注視していきたいところです。

 まずPVの一番の見どころと言っても過言では無いアニメで動く鬼塚冬毬が初めて見られたわけですが、MCで坂倉(敬称略)が述べていたようにその姿は我々のよく知る「鬼塚冬毬」ではありません、少なくともまだ、今のところは。

 それは2期の前提があるとは言えウィーン・マルガレーテもある程度同様ではあるわけですが、彼女らがそこからどう変わっていくのかが3期前半の見どころとなってくるでしょう。


 FMの内容自体にはあまり触れない予定だったのですが、これだけは追記させていただきます。

 ソロ曲はキャラクターとキャストが向き合う事に大きく寄与すると私は思っているのですが、Liella!に憧れて入ってきた坂倉花と未だ描かれない鬼塚冬毬が向かい合って紡ぐ「Primary」は筆舌に尽くし難い一曲でした。

 初披露となった大阪Day1での会場全体の空気も、まるで昨日のことのように思い出せます。まるであつらえたかのようにピッタリな一曲で、改めて歌詞を読み直したときの感動は忘れられないです。

陽射しと遊ぶ水飛沫
ベンチまであとすこし
あてどもなく話そう
僕とあなたのこと

「Primary」より

 冬毬と坂倉が2人並んで歩き、その日に向けてのミーティングをしている姿が目に映るようでした。いい涙だった、ありがとう。


PVの大まかな要素

 焦点は主に3つです。

  • マルガレーテの立ち上げる新スクールアイドル部

  • Liellaの新しいステージ、作り上げるもの

  • 「戻らない」澁谷かのんの真意、Liella!の動向

 「あなた達を倒してみせる!」と変わらぬ獰猛さを窺わせたマルガレーテ。先の項で述べたように3期前半の台風の目となるに違いない彼女の発言行動には着目したいところです。セリフの流れなかった切ない表情もとても気になります。

 もちろん、「見定めさせていただきます」というセリフを残してくれた冬毬にも注目ですね。

 「作ろう、新しいLiella!のステージを」というのは最終章での見どころTOP10、いやTOP3も固い『茜心』・『ガラスボールリジェクション』を魅せてくれた米女メイのセリフです。新しいLiella!というのがなんなのか、最も簡単な答えとしては11人のそれというわけですが⋯⋯。

 それはさておき四季メイ最高。もう一回やって。

 そして多数のどよめきと共にまだ耳に残っているかのんの衝撃的なセリフ「私、Liella!には戻らない」です。

 冒頭で留学中止をひた隠しにしようとしている様子も見られました。LLDにてそのような示唆は既にされていたのである程度は予想の範疇ではありますが、不透明なことばかりなのでやはり気になってしまうところではありますね。

3期生について

 さて、1つずつもう少し深堀していきましょう。

 まずは好感度リセットから始まる3期生の2人ですが、2期のヴィランであったマルガレーテはある意味当然として、鬼塚冬毬も中々な性格をしていることは既に明示されています。

 公式のキャラクター紹介においては

常に効率的な行動を心がけていて、無駄なことが大嫌い。物事をシビアに分析しがちで、夢や希望など、実現することが難しいものに対しては冷淡な目で見てしまう所も。

https://www.lovelive-anime.jp/yuigaoka/member/

とあり、好きな言葉も「夢でお腹は膨れない」などというおよそ可愛げのないものとなっています。

マルガレーテの変化

 そんなクールを通り越してコールドな2人の片割れ、マルガレーテには既に変化の予兆が見られます。それこそが新スクールアイドル部の設立です。「誰でも歓迎 学年経験は問いません」という言葉は孤独を貫いていた2期の彼女から考えれば大きな変化です。

 言ってしまえばマルガレーテの作中でのパフォーマンス評価は、前年優勝のSunny Passionを下し、多数のヘイトを買ってなおステージの後には拍手喝采を贈られ東京大会2位の結果を出す圧倒的なものです。

 単独で十分に完成された存在であるはずの彼女が仲間を求めたその真意が気になるところです。

この結果は、聴いてくれたみんなの出してくれた答えだよ。スクールアイドルは1人じゃない、みんなと一緒だから素敵なライブが生まれるんだと思うの。それが伝わらないなら、マルガレーテちゃんにはスクールアイドルのステージに立って欲しくない!

ラブライブ!スーパースター!! 2期 ♯10「渋谷に響く歌」より

 東京大会にて敗北を認められなかったマルガレーテに対してのかのんの言葉です。よほど痛烈に響いたものと思われますが、はたして。

鬼塚冬毬を探る

 対する相棒、相方の鬼塚冬毬については語るだけのエビデンスが足りていないのでなんともコメントがしづらいところではありますが、先述のキャラクター設定やリエラジ初登場時のきな子に圧をかけるような言動から察するに、相当お堅く笑みの少ないキャラクターから始まるでしょう。

 しかし本質的な問題はそこではなく、なぜそのような性格に成長したのかというところであり、そのようなキャラクター深堀りするストーリー展開がされることでしょう。

 そしてそれは鬼塚夏美という姉者の存在なくして語れないものでもあります。

一方、姉である夏美のことが大好きで、夏美が夢中になっているスクールアイドル活動にも興味を示す。

https://www.lovelive-anime.jp/yuigaoka/member/

 先のキャラクター紹介文の続きです。姉妹の仲についても色々と想像を膨らませているコメントが散見されますが、基本的にはお互いに好いているのは間違いないでしょう。

 何をやっても1人では夢を叶えられなかった夏美と、明らかに頭抜けて賢い妹として描かれている冬毬、身長差もあり一見姉妹を逆に見紛うほどのギャップは1つの焦点となるのではないでしょうか。

3期生のスタートとは

 そんな3期生2人を語る上で個人的に絶対視しているものがマルガレーテと冬毬が初めてLiella!として歌った「Jump Into the New Would」での一節です。

夢叶える最初の一歩は 自分愛せること!

「Jump Into the New Would」より

 2人が歌うこの歌詞、裏を返せば「夢が叶わなかったのは、自分を愛していなかったから」と取ることができます。

 1期生が心理的影響で能力を発揮できなかった「プラス」を取り戻す物語、2期生がそんな輝く1期生に憧れ「0」から追いつこうとする物語を紡いできたのであればこそ、自己愛の欠落という強い「マイナス」から始まる物語はごく自然な流れであると私は考えています。

 音楽学校への進学失敗とラブライブ!の敗退と二度の雪辱を経験し、夢に破れたマルガレーテ。勝たなければ意味がない、「本当の歌」を見失っているであろう彼女が強い自己嫌悪に陥っているであろうことは想像に難くありません。

 冬毬の夢に関しては未だ想像の範囲を脱することはできませんが、やはり夏美との間にあるギャップこそがキーになってくるのではないでしょうか。

 強いて冬毬を窺い知ることができるものがあるとすれば、やはりセンター曲「Jellyfish」になります。

 以下、冬毬パート抜粋です。

誰も入れたくないエリア
キミは持ってないの? Why not?

透明なまま ふわわ  浮かんでいたい

誰も縛らないから
どうかわたしも縛らないで

ちょうだい もっと

流れにまかせたってわたしはわたし ah
Jelly

「Jellyfish」より

 「誰も入れたくないエリア」と冒頭の歌詞から堅固なパーソナルエリアを感じさせる歌詞に続いて、「透明なまま ふわわ 浮かんでいたい」「どうかわたしも縛らないで」という言葉からも何物にも染まりたくない強い「個」、踏み込んで解釈するのであれば「私は染まってはいけない」という意志を感じさせられます。

 そんな堅物の冬毬に綻びが見えてくるのがCメロ以降。

 「Jelly」という単語を検索すればすぐに出てくるので思い至った方も多くいると思いますが、スラングで「嫉妬」という意味もあるそうです。そう捉えたとき、手前の「ちょうだい もっと」という歌詞も非常に意味深です。そういった欲しがりな女の子の印象はむしろ姉の夏美に強くあるものですから。

 想像力を逞しくすれば、賢く立ち回ることは出来ても姉のような行動力が欠如してしまう自分に対して云々、それでも「わたしはわたし」で⋯⋯、などなど。

 色々考えることはできますが、やはり3期まではお預けという結論になりそうです。

 メタ的なことを言うのであれば冬毬が11人目、最後のメンバーである以上、ある種マルガレーテより面倒くさい感情を抱えていそうですよね。

姉妹というのは色々なのですね。

ラブライブ!スーパースター!! 2期 ♯8「Chance Way」より

 2期において、かのんとありあのやり取りを見ていた可可のセリフです、彼女にも姉がいるので色々と思うところがあったのではないでしょうか。同じように3期生の2人が共に姉がいるというのも着目したいところです。

 冬毬ちゃんや、「見定めさせていただきます」という言葉はこっちが言いたいんです。

新しいLiella!のステージ

 さてさて、3期生から一旦全体に目を戻しましょう。

 3期においてLiella!が掲げることになる目標はやはり「Second Sparkle」にも歌われる二度目の奇跡、二年連続のラブライブ!優勝でしょう。神奈川で11人による披露が行われたのも一種の決意表明と受け取れますし、それを成しえるために必要なものが「新しいLiella!のステージ」なのだと思います。

 ホワイトボードにも「New Liella!」と書かれていましたね。

 ではその新しいLiella!とは何でしょう。個人的に思い当たることが二点ありまして

  • 二年生の成長と三年生の卒業

  • ユニット活動から見られるテーマ

になります。

二年生になった2期生

 まずは二年生の成長と三年生の卒業について。

 2期においては1期生の背中を追いかけるという描写ばかりだった4人も後輩を持った先輩になり、そして同時に1期生がスクールアイドル、高校生でいられる時間はもう1年を切ったことになります。

 限られた時間の中で輝くというのはシリーズの一貫したテーマですから、三年間を描く初めての作品となるスーパースター!!においても間違いなく「終」は訪れることになると思います。

 加えて、先輩後輩関係であり部活動であるという側面を強く打ち出しているスーパースター!!においては2期生、というより二年生という存在は非常に大きいと思います。

 部活動において三年生は卒業や引退、受験などを見据えて動くのに対し、二年生こそが部を主導して動く花形です。

 ラブライブ!の決勝が描写的に恐らく二月のどこかと思われ非常に遅いので、現実の部活動に即して考えるのも違う感じがしないでもないですが、部活動における世代交代は確実にそこまで迫っていると思われます。

 いわゆる「引き継ぎ」の描写は例えば2期10話における歌詞・曲・振付の制作立案の共同化や、5th幕間にて「FANTASTiC」の歌詞を書く主導がきな子でセンターも四季であることに見ることができます。

 加えて今回のFM幕間においても三年生から下級生に対して主体性を促すような内容になっていたこともそういった流れの一環であると思います。

 進級とともに変わっていくLiella!に着目していきたいですね。

ユニットの在り方

 次にユニット活動について。

 今回のFMだけでなくリエラジもユニットごとになったりフェスにKALEIDOSCORE単体で出演が決定していたりと、何かとユニットの押し出しが強い最近ですが、大変遅れ遊ばせながらようやくそれぞれのユニットの特色が言語化できつつあるので、それを踏まえて考えていきたいと思います。

 まずはCatChu!です。澁谷かのんと平安名すみれ、そして米女メイの所属するユニットのテーマは「憧れ」ではないかなと思います。

 「未来予報ハレルヤ!」のPVにて「憧れまで隠してごまかしちゃうほど」のシーン、映るのはかのんとすみれです。

 実際この二人は、歌いたいけど「どうせ」歌えないから「諦めた」と嘯き、目立ちたいけど「どうせ」期待されてないとセンターを譲る、といった行動が1期にて見られたキャラクターです。

 メイもまた、2期生の中でも誰よりもLiella!やスクールアイドルに対する憧れが強かったのに、「興味ねえ」と嘘を続けていました。

 それでも、一度格好悪く突っぱねてしまった純粋な誘いのもとに駆け寄って「やっぱり私、歌が好きだ!」と叫び。

 幼い頃は手に入らなかったティアラに「届いて!」と念じながら無様に地面に転がってでも食らいつき。

 親友の想いに気づき、「四季が近くにいてくれたら、頑張れそうなきがするんだ」と絆を強く結びなおして向かい合う。

 そういった建前と本音の間に隠しきれなかった泥臭くて青春の香る、形振り構わない「憧れ」こそがCatChu!らしさであると思います。

 今回のFMで披露したのは「揺らぐわ」と「TO BE CONTINUED」です。キツくてももがき抗い、止まらない熱い気持ちを溢れさせるこの二曲はCatChu!に相応しい楽曲でした。

 続いてKALEIDOSCOREについて。唐可可と葉月恋、ウィーン・マルガレーテの所属する彼女らのテーマは美しく色とりどり、そして成長し変わっていく「表情」だと思います。

 見る角度や光の入り方によって見える画がガラリと変わる万華鏡のように様々な表情を持つこの三人。

 元々は勉強一筋でも、スクールアイドルという大好きになれるものに出会い。情熱のままの天真爛漫さで人を惹きつけたかと思えば、誰にも帰国について明かそうとしないなどの一定のラインをひいて見せ、それでも強いて踏み込んで来た者には誰とも違う砕けた態度を取り強い絆を結ぶ可可。

 創設者の娘という肩書、実際に堅物で優秀なお嬢様。誰よりも家族や学友への想いを強く持っていて、それらを大切にしたいあまりに視野狭窄を起こしてしまうこともある。それでも仲間になれば優しく厳しく接してくれて、しかし時におっちょこちょいな面を見せたり、ふとしたきっかけでゲームなどにも興味を示したりもする恋。

 かつて対立をしつつも、互いを知り変わっていった先輩二人に迎え入れられるのは、同じくLiella!と対決した経歴を持つマルガレーテ。

 歌を武器として鮫肌のような性格を見せたマルガレーテですが、それこそサメでも手懐けたかのように幕間などで柔らかい面もどんどん見せてくれるようになり、ツッコミ役に回ることも多くなりました。「アイコトバ!」のジャケットの表情が話題になりましたが、これからもきっと様々な表情を見せてくれることでしょう。

 FMにて「色づいて透明」や「Day1」を披露したこともそんな彼女らの変化を表しているように思います。思い立ったその日にこそ自由な色に染まっていくことが出来る、きっかけ一つで人は大きく変わっていくという事をよく表す二曲です。

 最後に5yncri5e!、分かり易い特徴として人数が多くそのパフォーマンスは多彩ですが、比例するようにユニットの性格面ではやや捉えづらさがあります。

 桜小路きな子は初めてLiella!に新規メンバーとして加わったキャラクターであり、下っ端のような話し方や事件に際しては日和ることが多いところはありますが、ここ一番では一歩を踏み出せて逃げずに立ち向き合える優しく強い女の子。

 続いた若菜四季と鬼塚夏美の2人はボケ役を担当することも多いややズレた性格と、そこから繰り出される探究心と行動力が最大の魅力です。
 四季の一見おっとりした容姿から繰り出される情熱的な立ち振る舞いや、逆に夏美の騒がしい言動とは裏腹に物事を冷静に俯瞰している所も大きな特徴ですね。
 それぞれサイエンス知識や動画制作技術など明確な一芸を持っているのも強みです。

 そんな2期生3人を率いる嵐千砂都はかのんに頼ってばかりだった幼少期、そして高校生になっても隣にいないとどこか不安になってしまう、「弱くて出来ない自分」という殻を破って成長していったLiella!の中でも向上心の人一倍強い、まさに部長に相応しいキャラクターです。

 四季に振り付けの提案を求めた時のように、他者にも「できるよ」という応援ができる彼女と、果敢に挑戦する心を持つ2期生の3人をして、5yncri5e!のテーマは「可能性」だと思います。

 そして未だ分からない面の多い鬼塚冬毬、先述のように「常に効率的な行動を心がけていて、無駄なことが大嫌い」な彼女は一見挑戦とは縁遠い存在のように思えます。しかしであればこそ、絶対的な答えではなく、「可能性」や「多様性」を肯定し最高の自分を見出していく包容力のある5yncri5e!にはまさにうってつけな割り振りなのではないでしょうか。

模範解答は絶対ではない
信じて胸が騒いだフィーリング

「Dancing Raspberry」より

 5yncri5e!の五人が披露してくれたのは「POP TALKING」と「キラーキューン☆」の二曲、ともにキャラクターが色んな話題や意見を出し合い、それを否定せずに受け止めて笑い合うという歌詞になっています。まさに互いの「可能性」を認め合い強くなる5yncri5e!だなと感じました。

 ⋯⋯とまあ長くなりましたが、キャラクターの特性に合わせたユニット分けがなされており、FMの選曲も抜群の相性を見せてくれていました。

 そういった学年やユニットというグループが有機的に合わさった時にこそ、色彩に富んだ「新しいLiella!のステージ」が見えてきて、その先で二度目の奇跡を起こすに至るのではないかと思います。

 3期中にユニットの描写がされるかどうかはまだ分かりませんが、もし描かれるのであればその活躍にも注目していきたいですね。

「戻る」理由

 最後に澁谷かのんの「私、Liella!には戻らない」発言について、現状材料も少ないのであまりまとまってないですが、考えたことをいくつか。

 突き放した言い方をするのであれば、少なくとも物語構成上は澁谷かのんにLiella!に戻る理由がないという事です。

 既に自分の夢を叶えるあと一歩のところまで来ていたかのんからすればLiella!は言うなれば古巣にすぎません。留学が中止になったとは言え一人の歌手としての経験実績は残りますから、今のかのん自身が望みさえすれば結ヶ丘の受験の時のように失敗することもなく望む道に進むことができるでしょう。

 そう言うと冷たいことを述べているような印象を受けるかもしれませんが、優勝という十分な実績を得ている以上、正直これはすべてのキャラクター、特に1期生の全員に言えることです。遅かれ早かれ彼女らは卒業するのですから。

 優勝という一つの節目を迎えた先で、例えばすみれはその実績を片手に元々目標としていたショービジネスの世界への再挑戦をするのも手ですし、恋であれば十分な宣伝効果を下地に学校経営者あるいは教育者の道を歩むべく進路を考えて最後の高校生活を過ごすのがベストでしょう。

 つまりLiella!は一丸となった夢ではなく、それぞれの夢や目標を見据えて動いていくフェーズに入っていると言えます。先ほどまで二度目の奇跡云々と書いてきましたが、少なくともアニメ作中においてはそのような目標についてはまだ一切言及のない状態です。

 活動は2期12話の約束がある以上続けることにはなるはずですが、その具体的な内容は不透明なまま。「倒してみせる」と息巻いているマルガレーテですが、これではそもそも勝負の舞台にLiella!が立つかどうかも分かりません。

 なので、何か全員で叶えるべき目標を打ち立て直すべき理由が作中で明示された上でかのんはLiella!に戻り、11人となったLiella!が改めて優勝を目指していくといった流れになると思われます。

 そのきっかけを作るキャラクターこそがマルガレーテや冬毬になるのではないのかと思ったりしていますが⋯⋯どうなるでしょうか。

 一つ個人的に有り得る展開だと考えているのがかのんとマルガレーテのタッグというものです。わざわざ「学年経験は問いません」と書かれている以上、三年生で優勝経験者の澁谷かのんがそこに組するというのはそれなりの可能性、説得力はあると思います。スクフェス2におけるマルガレーテのURもかのんとの2ショットでしたし、

踏みしめて 蹴とばして

「Jump Into the New Would」より

というかのんとマルガレーテによる力強い歌詞もありますしね。結果的にマルガレーテの両親が望んだ「澁谷かのんの下で歌を学ぶ」という状態にも繋がっています。

 とまあ前二項と比べるとあまりにもふわふわとした内容になりますが、かのんの「戻らない」という言葉の真意が明かされることを3期の楽しみとしていきたいというのが現時点で言える全てですね。

ねえ思いついちゃったんだ
君とひとつになる素敵な方法

「シェキラ☆☆☆」より

 ひとつになった11人のLiella!の姿が早く見てみたいです。

おわりに

 最初にも述べた通り、私のPVを見て最初に得た感想が「普通に面白そう」だったのでかなり期待しているところです。

 終わらない対立やキツいセリフを見ることになるかもしれませんが、最後まで温かく見守っていこうかなと思います。

 「アイコトバ!」の間奏前、マルガレーテと冬毬の歌う歌詞でこの記事は締めたいと思います。

今すぐに会いたい!

「アイコトバ!」より

おまけ、あるいは蛇足

 本当に完全な余談というかただの宣伝ですので、読み飛ばしていただいて大丈夫なのですが。
 拙作の3期生2人の加入SSをpixivに垂れ流してあるので、お暇であればこの話の寿命が尽きる前に読んで下さると嬉しいです。
 たぶんまあまあ面白いと思います。


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