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ウマ娘 プリティダービー 新時代の扉 で生まれて初めてウマ娘を摂取した

 ので、コンテンツの初見感想はいくらあっても良いとされてるので、書きなぐりを投下しておきます。

・冒頭で「ウマ娘は走るために生まれた~~」的なナレーションが入った時。

 そうか、この作品は競走馬という存在が人間のエゴから生まれた側面について自覚的で、その上で尚競走馬の魅力とか情熱とかそういったものを表現する覚悟を持っているのだろうか ということを思った。


・音がすごくいい。

 巨躯を持つ生物が大量に走ることで生まれる足音、地響きの力強さで一気に脳が引き込まれる。
 足音という話だと、再序盤にタキオンとポッケが出走前に会話してるシーンで響くヒールの音が何とも印象深く覚えてます。蹄鉄が床を鳴らす音がオーバーラップするように感じたのですが、どうなんでしょう。
 あと実況が凄い良いですよね。私は本当に競馬のことは分からないですが、たまに見聞きする実況のように言葉が大回転する “っぽさ”。
 見るほうに知識が無くても、これは拘ってるんだなって思う要素が伝わってくるんですよね。


・ポッケって呼ばれてるのかわいすぎる


・シンプルに見たことない映像演出がどっかんどっかん出てくる

 TVシリーズ見てないので知らないんですけど、ずっとこんな感じなんですか?⁇
 全体的に配色のセンスが滅茶苦茶好みです。オーラとかそういう演出のやつ
 画面のジャンル(青春っぽいなとかホラーっぽいなとかバトルものっぽいなとかそういう感じ、1作品で1ジャンルの画面で通すことが多い気がしている)が目まぐるしく切り替わるのがすごいので緩急が付いて効果的に引き込まれる。


・ダンツフレームすき

 キャラクターという意味でも、この作品においての役割としての意味でも。
 この作品においては「あまり賞レースで目立つウマではない」立場で描かれているとは思うんです。
 でも彼女が1人いるだけで、あの世界には今目に見えている以上に数多くのウマ娘が頂点を目指して鎬を削っているという雰囲気を感じ取ることが出来る。ファンサービスの一面もあると思われますが、入れ込めるだけ入れ込んだレみたいな勢いで画面に描かれていた数カットだけ見切れる他のウマ娘ひとりひとりにもそれぞれの情熱があるんだと想像することが出来る。
 この作品でメインで描かれていたキャラクターはそういう灼熱の世界で生きているんだという世界観の厚みを出す意味でもとても重要なキャラクターだな、と。

 内心では追いつけないと思っていても、それでも勝つために走るのをやめないしやめることが出来ないひたむきなダンツフレーム。本当にすき。
 後で調べたらメイン4人の元ネタ馬の中でダントツで参加レース数が多くて泣いちゃった。史実調べるのが面白すぎるでしょこんなの。
 

 なるほどこれは人気が出るのも分かるわというのを改めて感じる。
 とにかく競馬というものに対してとても深く考えて作られてるんだなという印象。
 当然ながら、それぞれのウマ娘の因縁とか関係性とか人物像とかはフィクションであるとしても、作り上げ方に愛を感じるんですねすごく。フィクションだからこそ、ありえなかったもしもの世界線を表現することも出来ているという点で、このような形で映像作品化をすることの意義みたいなものが強くあるのかなとか思いました。

 それだけじゃない、モチーフのことを一旦置いておいてたとして、そもそもの映像作品としての力強さと圧力が凄まじい。キャラクターの燃え盛るような感情をこれでもかという程に映像として表してこちらに叩きつけてくるその熱量に見てるこちらもタジタジになってしまうようです。

 すっげ~~良かったウマ娘。ずっとこんなことやってるならやっぱりTVシリーズ、気になりますね……。

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