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ゲームとことば#95「三島財閥」

はた迷惑な親子喧嘩を繰り返す大企業。それが三島財閥。
3D格闘ゲーム『鉄拳』シリーズは、三島家四代の因縁をはらんだこの民間軍事会社を中心にストーリーが動く。
子が親を、親が子を崖から落としたり火山口に放り投げたりと、嚙み倒したチューインガムより雑に身内を扱う三島家。
「勝手にやってろ」と言いたいところだが、この世界において三島財閥は存在が大きすぎて無視できない。なんせ戦争を仕掛けたりするくらいだから。

漫画やゲームの世界に登場する財閥や企業グループはとにかくスケールが大きい。
御坊財閥や道明寺財閥、中川コンツェルンなどが思い浮かぶ。
どの企業も金に物を言わせて好き勝手やっているイメージだがきな臭さはない。軍事産業で成長した三島財閥と比べれば。

ただ、血で血を洗う親と子、孫たちの争いは、倫理観や社会通念がぶっ飛んでいて、格闘ゲームの世界観設定としてはとても楽しい。
民間企業が悪の組織みたいになってくると現実世界では笑えないが、フィクションなら大歓迎だ。
銃火器もロボットも拳で叩き潰す平八や一八には、これからも暴れ続けてほしい。

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