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今更好きって言ってもいいかしら?~虫が良すぎるSEGAへの想い~

セガの奥成洋輔さんの著書「セガハード戦記」を読み終えた。
任天堂のファミリーコンピューターと同日に発売した、セガのSG-1000登場から40年。
以降のセガを中心としたゲーム業界の軌跡と変動を、客観的事実に奥成さん自身の思い出や経験も少し交えて語られた書籍だ。
各セガハードごとの発売順に章立てされ、その頃の状況などが詳しく語られていくスタイル。マニアック過ぎず非常に読みやすいが、決して浅くも無く当事者にしかわからない内容も書かれていて読みごたえがある。
セガ以外のメーカーの話題となったゲーム機・ソフトも取り上げられていて、「当時のビデオゲームを取り巻く状況」がよくわかる良書だ。

1984年生まれの私には、初期のセガハードについてはしらないことが多かったが、中盤以降は懐かしいと感じる内容も多く、楽しく一気に読ませていただいた。
ラストは少し胸が熱くなる。

この本を手に取り、わざわざnoteにその感想を書き記した私に対して「あら、あなたセガが好きなのね?」と思われたのなら謝罪したい。
幼少期は「ファミコン→スーファミ→プレステ」に熱中していた非セガユーザーだったので。
メガドライブやサターンに憧れはあったのだけど、残念ながら当時手に取ることはなかった。
生粋のセガユーザーの皆様、お許しください。

しかしご安心ください(?)
「ドリームキャスト」は値下げ前に親に買ってもらいリアルタイムでプレイ、なんと今でも絶賛稼働中だ。

毎朝学校に行く前に「シーマン」に話しかけ、「ぐるぐる温泉」で顔も知らないメル友をゲット。「クレイジータクシー」でコントローラを破壊し、「レンタヒーロー」の主題歌を熱唱。「PSO」で電話代がえらいことになる。

遅まきながらセガのゲーム機に触れ、他社とは趣を異にするセンスに魅了されたものだ。インターネットもドリキャスが教えてくれた。
そういえばアタイ…昔からセガのことが好きだった気がする…
と、初めて気づいた素直な気持ち。なによ今更!

その後はWiiのバーチャルコンソールで、昔遊んでみたかったメガドライブの「コミックスゾーン」や「ベアナックル」を何度もプレイする。
3DSでは「セガ3D復刻プロジェクト」にはまった。「スペースハリアー」、「スーパーハングオン」、「アウトラン」の3つはいまだにちょこちょこと触っている。
レトロゲームの移植作品って当時を懐かしんでプレイするパターンが多いと思うが、これらのゲームをリアルタイムで体験していないにも関わらず楽しめるという事実に、自分でも驚きを隠せない。
優れたゲームデザインって少しも陳腐化しない。そう思わせてくれる。

なので好きって言っても許してね。セガ。

ちなみに今はドリキャスで「スペースチャンネル5」と「魔剣X」をプレイ中。うらら超かわいい。

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